2017年09月07日

◆日本は世界の現実から遊離している

加瀬 英明



憲法はいうまでもなく、世界の現実にそぐったものでなければならない。

稲田朋美防衛大臣が安倍内閣の支持率が急落するなかで、内戦によって混
乱する南スーダンへ国連平和維持活動(PKO)に派遣されていた陸上自
衛隊部隊の日報をめぐる問題の責任をとって、内閣改造を待たずに辞任に
追い込まれた。

部隊は比較的に安全な地域で、道路建設など民生支援の活動を行っていた。

ところが、部隊の付近で武力衝突が発生したのを、東京へ送った日報のな
かで「撃(う)ち合(あ)い」といえばよかったのに、「戦闘」と書いた。防
衛省が日報に使われていた「戦闘」という言葉が、使ってはならない言葉
だったので、非公開としたために、野党やマスコミが「隠蔽」したといっ
て大騒ぎした。

私は頭が悪いので、「撃ち合い」と「戦闘」のどこが違うのか、分からない。

稲田氏が防衛大臣になった直後に、うっかり「防衛費」を「軍事費」と
いったところ、国会で叩かれたことがあった。

一般の国民が「防衛費」のことを、「軍事費」といったら、誰一人咎(と
が)めないはずだ。

安倍改造内閣が発足したが、もし新閣僚の一人が自衛隊をうっかり「軍」
と呼んだら、きっと野党によって厳しく追求されるだろう。

私は自衛隊は軍隊だと思う。日本の外のすべての人々が、自衛隊を軍隊だ
と思っている。ところが、日本では自衛隊は軍隊ではないというのが、常
識だ。

私は世界の人々のほうが、正しいと思う。こんなことをいうと、私は気が
触れているのだろうか?

「あれは撃ち合いであって、戦闘ではありません」「防衛費と軍事費は、
違うものです」日本の国権の最高機関である国会や、良識の府といわれる
マスコミで、このような会話が当然のように行われているが、日本は世界
の現実から大きく遊離しているのだ。

医学では、このような症状を夢遊病(ソムナムブリズム)と呼ぶが、夢遊病
者は記憶や判断力を失って、夢遊状態で歩きまわるから、危険きわまりない。

日本国憲法が、この原因をつくっている。

日本国憲法の前文は、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、わ
れらの安全を保持しようと決意した」と、述べている。

世界のあらゆる国が平和を愛しているから、日本は自分を守るために、
いっさい武力を持つことなく、泰平の夢を楽しんで生きると、誓っている
のだ。

この誓いのもとで、憲法第9条が「陸海空軍その他の戦力は、これを保持
しない」と、定めている。

日本国憲法は、日本を夢遊病者にしている。

東京からだと1000キロ、九州からだと500キロしか離れていない北朝鮮
が、核兵器の開発に狂奔し、日常のようにミサイルを試射して、秋田県の
沖合に撃ち込んでいる。

やはり隣国である中国は、隙さえあれば尖閣諸島を奪おうと、毎日、武装
公船によって尖閣諸島を取り囲んでいる。

ロシアは北方領土を軍事基地化して、ミサイル部隊を送り込んでいる。

いまのところアメリカが日本を守ってくれているから、よいかもしれない
が、いつまでアメリカが日本を守ってくれるのだろうか?

言葉は現実と一致していなければならないのに、国家にとってもっとも重
要な言葉である日本国憲法は、現実に大きく背いている。




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