〜平成29年(2017)10月21日(土曜日)
通巻第5490号〜
濃霧が晴れて次が見えてきたか。次期人民銀行総裁は郭樹清?
「習近平の後継は胡春華」とブルッキングス研究所。
あっと驚きの声あり。習近平は後継者に胡春華を当てる模様と予測するの
は米国有力シンクタンク「ブルッキングス研究所」のチャイナ・ウォッ
チャー=李成である。
「この可能性は五分五分」。同時に王岐山の勇退は「確定している」(ア
ジアタイムズ、10月20日)。かくいう李成は米国在住の中国人学者で著作
多数。過去にも人事予測の的中率は高いとされた。
サウスチャイナモーニングポストは、次期中国中央銀行総裁は、周小川か
ら郭樹清(現「中央銀行監査監督委員会主任」)だろうと予測した。
郭樹清はオックスフォード大学客員教授。流暢な英語で国際的にも知られ
るエコノミスト。帰国後、外国為替専門部署から「中国建設銀行」の総裁
を経て、銀行監督監査委員会のトップとなっていた。履歴が周小川と酷似
しているうえ、金融政策に安定感があるからとの理由を挙げた。
同紙は一方で「習近平は後継者を指名せず、胡春華も陳敏爾も、政治局常
務委員にはなれないのではないか」と冒頭ブルッキングスの予測とは逆の
ことを書いている。
米国ではFRB議長のイエーレン更迭説が華やかだったが、トランプはイ
エーレン議長と面談し「大事なことは向こう10年の経済的安定だ」とコメ
ントした。ということはイエーレン議長再任の可能性も高くなった。
ことほど左様に闇に包まれてきた次が、徐々に見えつつあるが、政治は一
寸先が闇。明けてビックリの結果が待っているのかも知れない。