2017年10月30日

◆「措置入院」精神病棟の日々(70)

                  “シーチン”修一 2.0


精神科外来でカウンセリングを受け、その後に医者の問診を受けるのだ
が、実にすっきり、さっぱりする。スカッとさわやか、コカ・コーラのよ
うな気分。下世話に言えば、Man, I made me a noble shit!

PC翻訳では「人、私は私に不活性のクソを作りました!」、小生の訳では
「いやー、すごいクソが出たぜ!(さっぱりした! 見る?)」。

PCよりは原文の意を汲んだ訳だと思うが・・・名訳か迷訳か、はたまた誤
訳か超訳か、ま、意見の分かれるところだろうな。米国大使館、豪州ビク
トリア州政府は小生の訳を大層気に入ってくれていたが、ビジネス文書や
テクニカルレポートの翻訳ではないから、これでOKというわけだ。

アル中だった小生は〇〇中毒とか依存症への関心が高く、今は堀口大學訳
でジャン・コクトーの「阿片」を読んでいるが(コクトーは阿片中毒で2
回入院している)、まったく恐れ入るほどの名訳だ。これくらいのレベル
になると歴史に名を刻むが、小生はわが家の墓碑に「俗名 修一」と刻ま
れるだけだろう、それもどうなるかは分からないが、何しろわが一族の
“恥部”だで。

仏壇には愛犬の骨壺が安置されているが、小生の骨壺に愛犬の骨も入れて
納骨するように先日頼んだら、「そのつもり」とのことで一安心だ。犬は
死んでも愛され、小生は「クソヂヂイ」と罵倒されるのだ(本の間とか引
き出しの裏、畳の下とかに家族が喜怒哀楽を催すだろう各種メッセージを
仕掛けるつもり。大いに楽しみだ)。

話を戻すと、精神科のDr.はこう嘆くそうだ、「患者はすっきりしていい
だろうが、カウンセラーと医者はまるで便所だ・・・」。小生はただのう
つ病だが、躁うつ病の場合、躁状態では悪口雑言、罵詈罵倒が凄まじい患
者もいるそうだ。「若い看護師だと大きな心理的ダメージを受けてしまう
こともある」とか。

そういう悪性の患者も吠え終わると「ああ、すっきりした!」という気分
になるらしいが、罵倒されまくった方はたまらないわな、糞尿やゲロを頭
から浴びせられた気分になるのだろう。ベテランの看護師などは心で「キ
チ〇イが何言ってやがる」とパンチをかわすのだが、言葉や動作で反撃し
たらクビになりかねないから大変だ。

診察を終えて隣の調剤薬局へ行ったら、「大人の発達障害」というパンフ
があり、読んでみると小生は「自閉スペクトラム症」のケがあるのかもし
れない(会話苦手、忖度力ゼロ、嗜好に強いこだわり)。

発達障害で有名なのは「ADHD」で、モーツァルト、ベンジャミン・フラン
クリン、エジソン、アインシュタイン、信長、龍馬もADHDではなかったか
とパンフにはあった。

天才とキチ〇イは紙一重というのは結構な真実かもしれない。この世は
「紙一重」が実に多い。

気違い、間違い、場違い、勘違い、筋違い、読み違い、夢か夢想か妄想
か、当たれば天才、外れたら狂人、真か嘘か、正論か邪論/捏造/でっち上
げか、

自信か虚勢か、誠実か不実か、作戦か謀略か、芸術か狂気か、進歩か後退
か、創造か破壊か、改革か革命か、保守か固陋か、正義か悪か、投資か浪
費か、名君か暴君か、名案か迷妄か、救国か売国か・・・

結局は「終わり良ければ総て良し」みたいだが、晩節を汚すと「ろくでも
ない奴」とすべてが否定されたりする。否定か肯定か、拒絶か受容か、ど
ちらに転んでも「それなりに面白い人生だったんじゃない? まあバカ
だったけどね」というお墨付きは得られそうな発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2016/12/29】*保育園児9人散歩、中庭の喫煙所では15人ほどのスモー
カーがプカリプカリ。世は事もなし。冬休みで作業療法もなし。ひたすら
読書と物書きだけだ。

【12/30】*11:30、娘2人来。Kと家庭内別居する方向で検討、準備して
もらうことになった。たまたま同じ船に乗っているだけ、同じマンション
に住んでいるだけ・・・多分これがお互いのために一番いいのではないか?

このままだとKはうつ病になりそうだから、抗うつ剤と精神安定剤を服用
するよう娘から言ってもらうようにした。医者やカウンセラーは「あなた
にとっては不本意かもしれないが、7:3とか6:4であなたが譲歩し、妥協
しないと上手くいかないよ」とアドバイスされているが、それでもKは受
け入れはしまい。

バックミラーしか見ない、前方は見ない、見えない、見たくないのかもし
れない。悲しいけれど夫婦関係は終わったのだと思う。

【12/31】*措置入院から丸2か月。精神的に改善?し、他罰的から自省、
自罰的になってきたし、体力も回復してきた。

「反省するなら猿でもできる」と家族の理解はあまり(多分ほとんど)得
られていないのは、「俺は俺、あなたはあなた、個人主義で行こう」とい
う小生の基本姿勢が変わっていないからだろう。居直っていると思われて
いるに違いない。

国体は護持する、それ以外は譲歩するにやぶさかではないということなの
だが、彼女たちにとっては「トンデモナイ!」ということなのだろう。

イワン・デニーソビッチは収容された当初は家のことをあれこれ考え悩ん
だが、「クヨクヨしたところでどうにもならない」と考えることを止める
ことで精神の安定を得た。小生もその方向で行くしかないかもしれない。

退院したらブログを再開するつもりだが、ペンネームは「蒼龍(竜)シー
チン2.0」でどうだろう。凶悪漫才コンビの習近平(Xi Jinping)とプー
チンを狂気の蒼龍「シーチン」が深く静かに潜航し一発必中、魚雷で仕留
める。

「シーチン」は新宿歌舞伎町チャイニーズバーのスリットが大きなチャイ
ナドレスが売りの支那人ホステスが名付けてくれた愛称で、以来コード
ネームでもある。彼女は素直な娘で、「仕事は真剣勝負だ、パンツなんて
はいてくるな!」と「適切」な教育的指導をしたら速攻でパンツを脱いで
きた。支那人にもまともな人はいるのである。

*8:30、誰にも相手にされなくなった“ナンミョー”がナースステーショ
ンで折伏しており、誰もが完璧に無視していた。

ホールにはいつも男10人、女30人ほどがいたが、今は年末年始で外泊する
人が多く、男6人、女12人のみ。小生を含めて引き取り拒否か不可の患者
ばっかり。

9:30〜9:50、朝の一服でスモーカーは中庭の喫煙所へ向かうが、すぐに
日陰になってしまうので皆、「禁煙」の看板のある日向の芝生で吸ってい
る。街ではノロが流行っているし、患者が風邪をひいても困るから職員は
見て見ぬ振り。結構なこと。

散歩へ行く幼児はたったの4人だけ。大晦日だなあと実感する。
(つづく)2017/10/28



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