石岡 荘十
薬事法上、医療機器はそのリスクに応じて3つに分類されている。
まず、高度管理医療機器。 副作用や機能に障害が起きたとき、まかり間違えば人の命や健康に重大な影響を与える恐れがあるもの。
例えば、透析器、人工骨、人工呼吸器、PTCAカテーテル、ペースメーカなど(PTCAカテーテルは、狭心症や心筋梗塞を治療するための管)。
次に管理療養機器。前項以外の機器で、やはり副作用や機能に障害が起
きたとき、それほどではないが患者の命や健康に重大な影響を与える恐
れがあるもの。
たとえば、MRI、腹腔鏡、電子式血圧計など。MRIは、日本語では
「磁気共鳴画像診断装置」といわれ、強力な磁場や電波で脳や体を輪切
りにした画像を撮影する大型の検査機器。
よく似た機能を持つものにCTがあるが、MRIはCTに比べタテ・ヨ
コ・ナナメなど断面を自由に設定できるなどの利点がある)。
さらに、一般医療機器。副作用や障害が起きても直ちに人命や健康に影
響を与える恐れのないもの(聴診器など体外診断用機器、X線フィルム
など)。
これらの機器のうち、ペースメーカ、PTCAカテーテル、MRI、腹
腔鏡の4つについて、公正取引委員会が05年12月、詳細な実態調査を行
なっている。
それによると、まずペースメーカは100パーセント輸入。メーカーは欧米の10社程度で、04年の日本国内での販売個数は47,460個。その市場規模は465億円だった。
ペースメーカは機能的には8つに区分され、国内価格は、116万円から
185.2万円となっている。
ところが、たとえば国内で133万円のものがアメリカでは83万円余と、日本の価格はアメリカの1.6倍である。日本で148万円のものはアメリカで95万円、これまた1.6倍という価格差となっている。
実態調査報告書の翌年06年、保険適用が承認された最新型InSync3マー
キー(419万円)の価格差は多少圧縮されて1.27といわれている。それ
でもこの比率で換算すると、アメリカでは330万円で売られている計算になる。その価格差は90万円である。
ことほど左様にPTCAカテーテルの場合の内外価格差はさらに大きく、2倍以上。
ペースメーカとカテーテルの価格差が大きいのは、国内の多すぎる医療機関の数に関係があるといわれている。
2017年12月01日
◆なぜ高い日本の医療機器
at 05:00
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| ジャーナリスト「石岡荘十」
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