2017年12月06日

◆憲法改正によって日本を洗濯するとき

加瀬 英明


日本は2600年以上にわたる歴史を持っている。この日本の歴史と、僅か
70年にしかならない現行憲法と、どちらが大切だろうか。それも、現憲
法は外国であるアメリカが占領下にあった日本に、強要したものだ。

10月の総選挙の投票日は日本列島を、超大型といわれる台風が襲った。今
年は明治元年から150年目に当たる。

私は地面を洗うように大雨が降るのを見て、幕末の志士の坂本龍馬が姉の
乙女に宛てて、「この国を洗濯致し度候」と、手紙書に書いたのを思い出
して、天が安倍政権を大勝させて、憲法を改正することによって、日本を
洗濯することになるのだと思った。

国会において改憲派の議席が議憲派を、大きく上回った。戦後はじめて憲
法を改めて、長いトンネルを抜け出す出発点に立った。

選挙戦中に「北朝鮮の脅威」をはっきりと訴えたのは、自民党と「日本の
こころ」だけだった。自民党すら憲法改正を公約としたものの、争点とし
て打ち出すことを躊躇した。

枝野幸男氏たちが立ち上げた立憲民主党が躍進して、野党第一党となっ
た。東京の比例区では、自民党が180万票獲得したのに対して、立憲民主
党に140万票が投じられた。

マスコミが立憲民主党の躍進を「判官(ほうがん)贔屓」と、解説した。日
本人は源義経を主人公とした浄瑠璃や、歌舞伎などの判官物を好んでき
た。だが、枝野氏たちは義経の直向(ひたむ)きな生きかたと、まったく
違った。希望の党に雪崩れ込んだものの、「排除」されたために、慌てふ
ためいて新党をつくった。

私は枝野氏たちと信条を異にするが、民主党を離れてすぐに立憲民主党を
立ち上げていたなら、それなりの敬意を払っただろう。

立憲民主党は選挙戦中北朝鮮危機に目を閉じて、ひたすら“平和”憲法を守
り、安保関連法に断乎反対して、自衛隊が「専守防衛」に徹するべきだと
訴えた。

北朝鮮危機を乗り越えるために、アメリカに頼るほかない現実を無視して
いるが、日本が独力で北朝鮮危機に対応できないのは、「平和憲法」に
よって自衛隊が、米軍を補助する役割しか演じられないからだ。

安保関連法なしに、日米同盟関係を強化することはできない。安保関連法
に反対するのなら、米軍による保護なしに日本を護れる防衛力を整備する
ことを、主張するべきだ。

立憲民主党に投票した人々は、日本が当事者だという認識を欠いて、アメ
リカに甘えていさえすればよいと、考えている。

それほど、アメリカを信頼してよいものなのか。それでは独立の気概を捨
てて、アメリカに魂を売ったようなものだ。

日本に迫っている脅威は、北朝鮮危機だけではない。中国が尖閣諸島を
奪って、日本を属国化しようと、虎視眈眈(こしたんたん)と狙っている。

日本は独立の度合を高めなければ、危うい。

そのためには、独立国としてふさわしい憲法を、一日も早く持たなければ
ならない。

日本国憲法さえあれば、日本の安全を守れると訴えているのでは、先の大
戦末期に「日本精神さえあれば、神州不滅だ」と叫んでいた、狂信的な軍
人たちと変わらない。

「専守防衛」となると、敵軍が日本に上陸してから、本土決戦を戦わなけ
ればならない。

あるいは、枝野氏たちは先の大戦末期に、「一億総特攻」に徹して本土決
戦を戦わなかったことを、悔いているのだろうか。


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