NAndy Chang
前回の記事でFBIの上級幹部が組織がらみでヒラリーの選挙を助けていた
と書いたが、これはFBIが国会情報委員会の要請に応じて提出したFBI職
員のメールの内容からわかったことである。
FBI(連邦調査局)という政府機関が特権乱用でFISA(外国情報監督法)
を申請し、トランプ不利な情報とヒラリーの選挙応援をしたのは明らかな
憲法違反で、民主国家アメリカの歴史に無かった大事件である。だが問題
はFBIだけでなくもっと上級の秘密命令があったかもしれない。
コーメイFBI長官、マッケィブ(Andrew McCabe)副長官、部下のPeter
StrzokとLisa Page法律顧問がヒラリーの選挙応援に関与していた。S
trzokとPageの2人は親密な関係があり、2人の交信メールから「ヒラ
リー当選の保険を作る」ためのアンチトランプ陰謀が発覚したのだった。
アメリカではは毎日新しい衝撃的なニュースが出ている。セッションズ司
法部長はFBIの選挙介入の調査を命令したが、新しい情報がどんどん出て
来るので事件の大きさや関係者リストも確定できていない。今回は最近の
発展を書くことにした。
●アンチトランプの複雑な過程
これまでの過程は実に複雑で簡単に書くのは難しいが、発端はヒラリーが
大統領選挙に立候補すると発表したあと、国務長官時代に個人スマホを
使って国外から国内の関係機関と機密情報の交信をしていたことが発覚した。
更にヒラリーがクリントン家のサーバーを使っていたこと、サーバーに
あった32000通のメールを違法消去したことなどが問題となり、調査が始
まった。
オバマを始め民主党はヒラリーに勝たせたい。司法部やFBIはトランプが
ヒラリーに勝てるはずがないと判断していた。FBIの職員はヒラリーが次
期大統領ならヒラリーに不利な結果は出せない。
一部の上級幹部はヒラリー応援に回り、コーメィ長官はFBIがヒラリーを
喚問する4日前からヒラリー不起訴の結論をリンチ司法部長に伝えていた
ことがFBIのメールでわかった。
FBIのPeter StzrokとLisa Pageなど、複数の幹部はヒラリーの金でFusion
GPIが英国のChris Steeleを雇って作成した「ロシア文書と呼ぶガセネ
タ」を使ってFISAの調査を申請し、公然とトランプのロシア疑惑を調査し
たのだった。メディアはロシア文書のことをSteele Dossierと呼んでいる。
ところが予期に反してトランプが当選した。トランプ政権になるとヒラ
リーに加担したFBIが罪に問われる。そこでトランプ就任後もトランプ罷
免を画策し、ロシア文書を使ってトランプのロシア癒着を問題視したの
で、トランプが任命したセッションズ司法長官はマラー元FBI長官を特別
検察官に任命した。
トラ
ンプは一貫してロシア癒着はなかったと主張している。
一方、国会の情報委員会はFBI職員のメール記録の提出を要求し、FBIが
提出したメールの解読によってFBI幹部が選挙に介入したことが発覚した。
委員会はFBIの選挙介入と関連人物のリストなどを4パージの報告書に作
成し、Devin Nunes委員長はこの報告書を機密解除して国会議員に公開す
ると発表した。民主党は公開をストップさせようとしている。国会情報委員会
は既に4ページの報告書を国会議員全体に公開することを投票し可決して
たが、民主党の強い反対があるのでまだ公開していない。。
この報告書が公開されればFBI 上級職員の犯罪でFBIの信用もガタ落ちと
なるし、マラー特別検察官の調査もガセネタを基にして設置されたと判明す
れば信用できなくなる。
●FBIが5万通のメールを消去した?
事件はまだ続く。本月15日、情報委員会のRon Jhonson上院議員はFBIが
委員会に提出したメールにStzrokとPageが交わしたメール5万通が含まれ
ていないと発表した。StzrokとPageはヒラリー当選のための保険としてト
ランプ
の調査を画策した中心人物である。これでFBIの誰かによるメール隠しでは
ないかと新たな疑惑が生じた。
要点は紛失したメールの時期が16年12月14日から17年5月17日までと
なっていることである。この五か月間にトランプの大統領就任、フリン将
軍のロシア疑惑、ハワイトハウスの権力闘争と幹部の更迭、コーメイFBI
長官の罷免などが起き、5月18日にマラー氏が特別検察官に任命された。
StzrokとPageの2人のメールが12月から5月17日まで紛失し、マラー氏が
検察官に任命された5月18日以降は存在しているのは、この5か月間に彼
ら2人のメールにトランプ降ろしに関連する情報があったと考えられる。
22日、司法部はFBIが紛失した5万通のメールは文書保存の手続きの間違
いによって紛失した、紛失したメールの修復は出来ないと発表したので疑
惑は更に広がった。FBIが情報を紛失した、しかも修復できないとは誰か
の企みと言われてもおかしくない。
オバマ政権時代には、ヒラリーの消去したメールが復旧不能だった。税務
署が消去したメールとディスクも回復不能だった。今回のFBIのメールも
回復不能なら疑惑はオバマ政権全体に及ぶ。
23日、Ron Jhonson議員は紛失した5万通のメールの外に、FBI内部には反
トランプの秘密結社が存在する、証拠があると発表した。この発表とは別
に、コーメィ長官の助手だったRatcliff 氏はすでに辞表を提出したとFBI
長官が発表し、FBIのAndrew McCabe副長官も今年3月に辞職すると発表した。
●蟒蛇(うわばみ)の頭
25日、Daily MailはRyan Saavedra記者の「Head of Snake(蛇の頭)」と
題した記事を発表して、オバマが絶対にヒラリーを起訴させない理由を説
明した。
ヒラリー国務長官が機密保持のない個人スマホで国務院やホワイトハウス
と交信していたことは、ホワイトハウスや国務省が送信者のールアドレス
を見ればすぐにわかることである。つまりホワイトハウスも国務院もヒラ
リーの違法を承知していながら何もしなかったのだ。
しかもヒラリーのメールから受信者のアドレスを見ればホワイトハウスで
も同じように個人スマホを使っていたことが判明する。たとえオバマが本
名を使っていなくてもヒラリーが機密メールをやり取りする相手がオバマ
であること は明らかである。
つまりヒラリーがメール事件で起訴されればオバマも罪に問われる。だか
らオバマは絶対にヒラリーを起訴させてはならない。コーメィ長官がヒ
リー のメール調査でヒラリーを喚問する前から不起訴と決定していた理
由はリンチ司法部長からオバマまで遡ることが出来るのである。
ヒラリーが起訴されれば蟒蛇(うわばみ)の頭はオバマであることは一目
瞭然である。FBIがヒラリーを不起訴とし、トランプのロシア疑惑を調査
した 事件はオバマまで遡ることが出来る。これはFBIだけでなくオバマ政
権全体に関わる大スキャンダルである。
2018年01月28日
◆内部の秘密結社
at 09:00
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