2018年05月23日

◆野党の「加計疑獄」狙いは不発に終わる

杉浦 正章



安倍は7対3で3選の方向

「またも負けたか八聯隊(はちれんたい)、それでは勲章九連隊」は、昔
大阪出身の陸軍連隊が虚弱であったことを茶化しているが、これは今の野
党にもそっくり当てはまる、総力を挙げた加計問題が愛媛県による内部文
書の信憑性が問われる事態になってきたからだ。

核心部分である15年2月の安倍の加計との面会が完全否定され、文書ねつ
造が問われるフォントの混入までが明るみに出ており、野党の追及は限界
が見えた。自民党内の空気も「政局化不可能」(党幹部)との見方が支配
的となってきており、9月の総裁選で安倍が3選される流れは7対3で強
まった。

朝日だけを購読している人は今にも「政局」かと思うだろうが、ミスリー
ドされてはならない。読売か産経を併読した方がいい。23日もトップで
「加計の面会否定の根拠示せず」と大見出しを踊らせているが、野党をけ
しかけているかのようで、平衡の感覚に欠ける。

朝日は、加計問題を1年半も取り上げ続けて、けたたましく騒いでいる
が、夢と描く昔の造船疑獄や昭電事件の再来などはあり得ない。なぜなら
安倍や自民党幹部をめぐって贈収賄事件に発展する可能性はゼロだから
だ。発展するならきな臭さが漂うものだが、まったくない。

 そもそも愛媛県の内部文書はテニオハもままならないレベルの県庁職員
が書いたもののようで信憑性のレベルが低い。その核心部分には
「2/25に加計理事長が首相と面談(15分程度)。

理事長から、獣医師養成系大学空白地帯の四国の今治市に設定予定の獣医
学部では国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは『そ
ういう新しい獣医学部の考えはいいね。』とのコメントあり。また柳瀬首
相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示があったので、早急に資料
を調整し、提出する予定。」とある。

文書は基本的に、明朝体と思われるフォントで構成されている。ところ
が、「首相からは『そういう新しい獣医学部の考えはいいね。』とのコメ
ント」の部分と「柳瀬首相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示」
の核心部分だけがゴチックになっている。

なぜ肝腎の部分だけがゴチック体なのかは、おそらく後から挿入された可
能性が強い。この継ぎはぎの字体を見ても慌てて中途半端な改竄が行われ
たのではないかと疑いたくなる。強調したいのならアンダーラインを引く
とか、太文字にするとかが考えられるがそうではない。マスコミは、信憑
性のない文書でカラ騒ぎのしすぎだ。

 安倍と加計との会談について、安倍は「指摘の日に加計氏と会ったこと
はない。加計氏から(学部新設の)話をされたこともないし、私から話を
したこともない」と全面否定。2015年2月25日の官邸の記録でも「加計氏
が官邸を訪問した記録は確認できない」と“動かぬ証拠”で反論している。

これに対して立憲民主党の福山幹事長は記者会見で、「首相が国会で虚偽
答弁を繰り返してきた疑いがより強まった。首相の進退が問われる重大な
局面を迎えた」と述べ、無理矢理政局化を目指している様子がありありだ
が、ネズミが猫を狙うようで痛ましい。

また自民党では村上誠一郎が1人「今までの行動パターンをみたら、総理
が本当のことを言ってると思えない。愛媛県の職員がなぜウソをついてま
で書く必要があるのか。ウソは書いてない。柳瀬(元首相秘書官)より信
用がおける。ということは、総理の信用は愛媛県の職員より落ちちゃっ
たってことだ。」と太鼓腹を揺すって毒舌を吐いているが、党内議員で同
調するものはほとんどいない。

自民党の安倍支持勢力は依然として安定している。これまでのところ国会
議員405人のうち安倍支持御三家の細田派94人、麻生派59人、二階派44人
は動かない。細田派は22日の総会で満場一致で早々と連続3選を決めて
いる。トップを切ったのであり、今後各派が態度決定を迫られる。

加えて官房長官菅義偉の影響が強い74人の無派閥も、大勢は様子見なが
ら安倍へと流れる傾向を示している。会期末の6月20日まで1か月を切っ
ており、夏休み入リすれば事態は消え去る。安倍は地方行脚で党員との親
密度を高め、緊迫感漂う極東情勢でも活発な外交を展開する。9月に3選
を達成して5年間好調であった景気の維持に全力を傾注しつつ、2020年オ
リンピックを迎えるのが王道だろう。
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