2018年06月03日

◆今月の法律コラム

川原 敏明 (弁護士)

スポーツと法


日本大学アメリカンフットボール部の選手による悪質な反則が、波紋
を投げかけています。

スポーツは基本的にからだを動かすことを目的としているので、スポ
ーツ中に自らが怪我をしたり、他人に怪我をさせるという危険はほぼ不
可避的に伴います。

ここで、スポーツ、とくに格闘技との関係でみてみると、格闘技を行
っている競技者は、暴行罪や傷害罪の要件に該当することになりますが、
それではすべて処罰されるかというとそうではありません。その理論的
根拠としては、違法性が阻却されるからであると解されているのです。

ただし、すべての行為が違法性阻却されるわけではありません。
裁判例も、スポーツ行為が正当化される条件として、
@スポーツを行う目的で、
Aルールを守って行われ、
B相手方の同意の範囲内で行われる
ことを挙げています(大阪地裁平成4年7月20日判決判例時報1456号159頁)。

以上のように、スポーツと法律は縁遠いようで、実は密接に関わり合う関係にあります。

屋外スポーツにはちょうどいい日よりが多い季節ですので、ルールを守って安全にスポーツを楽しみたいものです。 
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