2018年06月22日

◆闇の帝国とトランプ

Andy Chang


トランプ政権が誕生してから「闇の帝国(Deep State)」の存在がだんだ
ん浮上するようになった。Deep Stateとは日本語では闇の帝国である。つ
まり、主に政府内に存在する隠れた勢力が、政権の交代に関係なく、国家
の政策を推進する隠れた政府のことである。

実態は明らかでないが主に政府の国家安全や情報などの部門に巣食ってい
ると言われている。この存在が先週15日に公開されたホロウイッツ監察官
のFBI調査の586ページの報告書を詳しく検討することでだんだん明らかに
なってきた。

トランプが大統領に当選した後、彼のロシア癒着疑惑をでっち上げ、マラー
特別検察官が調査を始めたら、FBIのコーメイ元長官やその他のオバマ政
権の高級官僚が中立でなく極端な反トランプでヒラリーを援助していたこ
とがわかり、FBI/DOJの官僚がヒラリーの選挙に関わっていたことがわ
かった。

コーメイ元長官はヒラリーの違法メールサーバーの設置事件を調査したに
も拘らず彼女を起訴相当としなかったし、ヒラリーが大統領になったあと
の保身のためにヒラリーを援助するようになった。ホロウイッツ監察官の
調査報告は主にFBIのヒラリーの調査から派出したトランプ降ろし陰謀の
調査である。

ところがホロウイッツ監察官が9ヶ月以上もかけて調査した結果を公開し
た報告書は、FBI幹部がプロヒラリーで反トランプの陰謀に加担していた
ことを明記したけれど、「犯罪事実の証拠がなかった」、「コーメイ元長
官の調査は政治的偏見がなかった」、「本調査はヒラリーを起訴請求が目
的ではない」など玉虫色の結論をつけたので、結果として調査した人物を
暗々裏に弁護する結果となった。

輿論は侃々諤々、ある人はホロウイッツが数多の犯罪事実を解明したこと
を褒め、ある人は犯罪事実が沢山ありながら誰も起訴相当としなかったこ
とに不満である。

ホロウイッツ監察官はFBI内部の数ある犯罪事実を誠実に記録したけれど
彼らを起訴相当とするに至らなかった、つまりDOJ/FBIの一員である彼が
仲間を断罪することが出来ないのは、彼自身も闇の帝国の一員であること
が判明したのだ。しかしこの報告書で闇の帝国の形が浮上してきたことは
評価できる。

●FBI調査報告の概要

586ページの資料の概要を述べることは困難だが、調査報告で最も明らか
なのは、コーメィ元FBI長官のヒラリー関与と、FBIのストローク情報員
(PeterStrzok)とページ(Lisa Page)特別顧問のメール交信で、ページ
から「トランプは大統領になるのか?」と聞かれてストロークが「ノー、
ノー、我々がストップする」という交信記録である。

FBIがトランプの選挙妨害行動をとったこと、トランプが当選した後も反
トランプ陰謀でロシア疑惑をでっち上げ、マラー特別検察官を指名して大
統領罷免を画策したのである。

マラー検察官は今でもトランプのロシア癒着の証拠を発見できず、調査範
囲を広げてフリン将軍、ポール・マナフォートなど20人ほどを起訴した。

コーメイ元長官はヒラリーの違法メールサーバーの調査で、ヒラリーを起
訴相当と判定できないとし、逆にヒラリーの弁護にまわり、ヒラリーの選
挙応援、ヒラリーと民主党がでっち上げたスティール(SteeleDossier)
でFISAを使ってトランプのロシアゲートの調査を開始し、トランプの当選
後もマラー検察官を指名してロシアゲート調査を続けた。つまりマラー検
察官の調査の合法性も疑問なのだ。

コーメイ氏はヒラリーが違法に個人スマホを使用した調査で、彼自身も違
法な個人スマホを使っていたことが判明した。違法調査で自分も違法行為
をしていたのだ。FBI内部で反トランプ行動をとった人物は10名以上も
いるが、ホロウイッツは「彼らは現職の情報員であるから、実名を発表す
ればFBIの職務に影響する」という理由で個人の名前を伏せている。

このほかにトランプの当選直後に反抗組織を作る(Viva le Registnase)
とメールした人物も居ると言う。政府の要員が反政府組織を作るという、
まさに闇の帝国がトランプ政権の打倒を画策していたのだ。

●国会喚問が始まった

ホロウイッツ監察官の報告書では誰も起訴請求に至らないが、犯罪事実は
明白なので国会の情報委員会がさっそく調査を開始した。今週18日に国会
の情報委員会はレイ(Christopher Wray)現FBI長官とホロウイッツ監察
官を召喚して事情聴取を行った。この2人以外にコーメイ氏、マッケイブ
氏、ストローク氏も招待したが、彼ら3人は召喚に応じなかったので、委
員会はストローク氏を法的召喚(Subpoena)する手続きを取ると発表した。

報道によるとレイFBI長官は22日、ストローク氏を現職から外したと発表
したが、まだ罷免されていない。

●関係者の起訴はできるか

ホロウイッツ監察官は「調査をしたが起訴相当の判断は職務範囲ではな
い」と逃げを打った。国会の情報委員会が関連人物を召喚して調査をして
も起訴に持ち込むまでにはいくつもの難関がある。

司法部は法を執行する機関だが自分の手足を切ることはしない。司法部か
ら独立した特別検察官を設置しなければならない。

たとえ委員会が関係人物を法的召喚しても召喚拒否、または黙秘権を行使
して犯罪事実を明らかにできなくすることはほぼ確実だ。闇の帝国を調査
するのは至難の業である。

●ヒラリーが諸悪の根源だ

ホロウイッツ監察官の調査報告が公開されてからいろいろな評論が発表さ
れたが、中でもナショナル・レビューの記事は一読の価値があると思う。
Clinton Emails: What the IG Report Refuses to Admit IG Report &
Clinton Emails: The
WasInationReviewhttps://www.nationalreview.com/2018/06/ig-report-clinton-emailsfix-was-in/

結論から言えばヒラリーが諸悪の根源なのだ。ヒラリーの犯罪を調査をした
BIは彼女を起訴することが出来ず、オバマ民主党がヒラリーを大統領にす
るため、闇の帝国がヒラリーの選挙を援助した。政府の高級官僚がヒラ
リーのために有罪起訴される破目になったのだ。だから結局、ヒラリーの
犯罪を調査しなければ闇の帝国を根底から潰すことが出来ない。

ヒラリーは自分が法律に縛られないと思っているし、政府は40年もの長
きにわたって数多のヒラリーの違法行為を断罪できなかった。ヒラリーは
これまで何回も法を犯しながら、常に言い逃れで断罪されることがなかった。

ヒラリーは「違法を承知で」個人サーバーを設置して国家機密のメールを
やり取りしていた。オバマ政権も「ヒラリーの違法を容認」していた。

彼女の部下が違法サーバーに機密メールを送信するのは部下の違法行為
で彼女は違法ではないと言い逃れしている。サーバーのことは政府が容認
したのだから問題にならないと言う。このため国務院のヒラリーの部下数
名、FBI/DOJ、ブレナンCIA長官、クラッパーDNI長官など沢山の高級官僚
が法を犯してヒラリーを擁護し、オバマ本人もヒラリーの違法を容認し援
助してきたのである。

ヒラリーが有罪判決を受けなければ闇の帝国は解消されない。その他の関
係者だけが断罪されるのは不公平である。これは国家の根本を揺るがす大
事件で、若しもトランプ政権がヒラリーの罪を徹底調査し、闇の帝国を徹
底掃討できなかったら、逆にトランプの命取りとなるかもしれない。

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