2018年07月11日

◆ポンペオ、3回目の訪朝の成果はなし

宮崎 正弘


平成30年(2018年)7月10日(火曜日)通巻第5756号 

ポンペオ、3回目の訪朝の成果はなし。「強盗の要求ばかりだった」
  「交渉は二年半かかるだろう」というポンペオ発言の深い意味

CIA長官として秘密裏に訪朝したポンペオ(現国務長官)は、5月1
日に金正恩と会見し、戦後初の米朝首脳会談の実現を取り付け、2回目の
訪朝では人質3名を解放させ、特別機に同乗させた。

3回目は初めて平壌に宿泊し、帰路日本に立ち寄って日米韓の3カ国外相
会議をこなし、そのあとベトナムへ飛んだ。

ボンペオ国務長官の。表向きの北朝鮮訪問は3回、ほかに秘密訪朝が2回
有ると言われているが、公表はない。

さて、米朝首脳会談直後に、ポンペオは「交渉は2年半かかる」と発言を
しているが、このメッセージは何を意味するのか?

第1に「2年半後」のタイムスパンをみると、大統領再選を狙うトランプ
が2020年夏から初秋にかけて、「劇的な」成果を必要とする。再選を圧勝
で飾るためには北朝鮮との妥協、もしくは戦争がおこる可能性が高い。

第2に北朝鮮はまだ本当の核武装をしていないというのがアメリカの見積
もりである。たしかに核爆発実験は成功させた。ミサイルは4400キロ飛翔
実験に成功させた。しかし、核の小型化と、ミサイルへの搭載は、技術的
に成功しておらず、最低みつもっても、あと2年はかかるだろう。

第3は在韓米軍の撤退である。米韓の軍事演習は中止された。韓国軍、保
守派ばかりか日米関係国や中国すら驚かせたが、トランプはすでに韓国を
見限ったとみると、軍事演習中止のつぎは、在韓米軍の撤退である。
 
それが2年半後、そして在韓アメリカ人が不在となれば、安心して
(?)、北朝鮮攻撃に移れる展望が開ける。

どうやら、そうしたシナリオがトランプ政権にはあると筆者は推測するの
である。だから、非核化交渉の詰めを急いでいないのではないのか。
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