渡邊好造
本誌で『古稀でホ-ルインワン』の記事を拝見した。筆者はほぼ同年齢なのに、それとは正反対に、 22年間入会していたゴルフ場に昨年12月退会届けを提出した。一昨年痛めた右足首が思うように完治せず、あと2〜3年はプレ-するつもりが諦めざるをえなくなった。
京都市山科区には、東山連峰中腹・川田梅ヶ谷町に「太閤坦CC(たいこうだいらカントリ-クラブ=東山コ-ス・9ホ-ル)」があり、いずれは、と思いながらプレ-しないままとなった。
このほど退会したのは、JR山科駅そして山科の拙宅、いずれからも車なら20〜30分の京都府宇治市「日清都CC(にっしんみやこカントリ-クラブ=27ホ-ル)」で、親会社はチキンラ-メンで有名な”日清食品”、昭和41年(1966年)に開業した。玄関と食堂からの山科の展望は絶景である。
当クラブは トリッキ-で、広々としたコ-スに慣れた関東のプレ-ヤ-には嫌われる面もあったが、ハンデ6のかっての会社同僚に言わせると、「こんな面白いコ-スは関東にはない。飛ばせばいいだけでなく頭を使わせるという意味では最高のコ-スだ」とのこと。
しかし誰が何と言おうと、筆者にとって近くて便利なだけでなくこんな面白いゴルフ場はないと思ってプレ-してきたし、小学校以来の友人のホ-ルインワンに遭遇し、記念品を頂戴したこともある思い出一杯のコースである。
ここでは、日清食品広告取引関係者(関西のテレビ局、ラジオ局、新聞社、広告代理店などの本社、支社の社員)との親善大コンペが開催され、初期の頃のこの大会で成績の悪かったあるテレビ局の社員が入浴中に「こんな安物のひどいゴルフ場はない!」などと大声で悪口を言った。
そのとき共に浴室にいたのが近年亡くなった親会社の安藤百福・会長で、気付かれないままその場は黙って聞いていたという。そんなことがあった所為ばかりでないだろうが、会長は一念発起、その後クラブ・ハウスは建替えられ、フェアウエ-を広げたりして改修に改修を重ね、今では伸び伸びとプレ-できる関西屈指のゴルフ場となった。
後日談だが、悪口社員のテレビ局には1年間広告発注がストップされ、他社から耳打ちされるまで理由が分らず、うろたえたという。この話は面白おかしく大袈裟に伝えられていて、話半分にするべしは勿論だが、”トイレと風呂場での噂話、とくに悪口ご法度”の見本のような話といえる。
下手なりに永年楽しみ、親しんだ『ゴルフプレ-』をギブアップせざるをえなかったのは残念でならない。
しかし、頭、内臓、指先はなんとか健在だから、これまでどうり「飲酒(種類を問わずコップでグイッ)」、「河川釣り(危険な海釣りは断念、"小型船舶操縦免許2級"は返上予定)」、「昆虫標本の作成(山科疎水道を中心にして採集)」を続けるが、さらにもうひとつの楽しみは本誌『"百家争鳴"への投稿プレ-』である。(完)
<追記>―筆者の退会届け日に茨木高原CCでAクラス入りしたと連絡してきた友人が、1月31日に、なんと『ホールインワンをやってしまった』と言ってきた。
驚きと羨ましさのいりまじった複雑な心境。おかげでこれをネタに仲間内で一杯飲む機会が増えた。(渡邊)
2018年08月29日
◆山科だより 「日清都CC」
at 05:00
| Comment(0)
| 評論家「渡邊好造」
この記事へのコメント
コメントを書く