2018年11月20日

◆カンボジア西海岸に軍港建設が 

宮崎 正弘


平成30年(2018年)11月17日(土曜日)通巻第5894号  

 カンボジア西海岸に軍港建設が中国の本命のようだ
 フンセン独裁の実質は中国の傀儡政権。4万5000ヘクタールを99年貸与

カンボジアのタイ国境に位置するコーン地方は、未開発の荒れ地。地図に
さえ地名がない。プノンペンから直線で西へ、タイランド湾に面したあた
りがコーン洲。カンボジアの海岸線はかなり長いが、西南部のシアヌーク
ビル以外は未開発である。

タイとの山岳国境地帯にはクメール建築の「ブエア・ビヒア寺院」が世界
遺産に登録されたため、タイと激しい国境紛争が起こり、まだ決着が付い
ていない。ただし、この場所はシュムリアップの真北で、沿岸部とは関係
がない。
 
拠点はシアヌークビルということになる。

深海で、すでに日本の援助でコンテナターミナルもあり、輸出港の役割を
果たしているが、シアヌーク港湾公社の25%株式は日本のジャイカが所有
している。中国の進出に対抗するためだった。

カンボジアに対しての支援は日本がトップで、これまでに(1)有償資金
協力約1,168億円(2016年度までの累計)。(2)無償資金協力約1,972億
円(2016年度までの累計)。(3)技術協力約871億円(2016年度までの累計)

カンボジア和平会議は日本が主導権を握り、その後もPKOに自衛隊が派
遣され、大きな犠牲を出しながらも、一応の治安回復はなされた。橋梁工
事、道路工事なども、日本が貢献したが、近年、中国が大規模にインフラ
建設に進出した。

プノンペンの豪華マンション、とくにガードマン付きの億ションは殆どが
中国のデベロッパー、学校は中国語を教えるところもあり、華僑の「活
躍」が目立つ。

さて前記コーン州の現状だが、その後、シアヌークビルは周辺の孤島がリ
ゾートとして開発され、旧宗主国のフランスが注目し、あちこちにリゾー
トヴィラが出現するようになった。日本の海水浴客も多少は目立つように
なった。

プノンペンとの間には航空路が開かれるや、案の定、ドッとやって来たの
は、例によって中国人ツアーだった。治安が悪化し、環境が汚染され、不
満が昂じているが、フンセン政権は中国の傀儡、国民の声などまったく聞
く耳を持たない。

▼フンセン独裁政権にとって興味の対象はチャイナマネー

フンセンにとっての関心事は中国が持ちかけてきたタイランド湾に面する
コーン州の開発である。すでに4万5000ヘクタールは中国系に99年の租借
を認めてという情報もある。

ただしカンボジアは立憲君主国、いちおう憲法では外国人の1万ヘクター
ル以上の土地所有は認められていない。このため、カンボジア国籍の華僑
の会社と中国資本の合弁というかたちで、第1期工事は1万ヘクタール。
ここに中国の謳い文句は、リゾート、病院、学校、高層ビル、ショッピン
グ・モールに国際空港、そして港湾施設の開発。。。。。。

2008年、カンボジア政府は、正式に中国の天津ユニオン開発会社に38億ド
ルの対価に99年の租借を認める、これはカンボジア全海岸線の2割をしめる。

中国は、ジブチにひきつづき、ここに海外海軍基地を造成するのが最終目
標であると推定される。

カンボジアは12万の軍隊を持つが、設備が貧弱な海軍。タイの沿岸警備隊
にとっても、ものの数ではなかった。

しかし、カンボジアのタイランド湾沿岸に海軍基地が整備され、中国海軍
の駆逐艦、フリゲート官が寄港するとなると、安全保障上の大問題となる。

さきのパプアニューギニアにおけるASEAN会議で、この問題はタイか
ら提議されなかったが、一方でタイ政府は中国が持ちかけている夢の構想
「クラ運河」の壮大なプロジェクトという甘言におどらされているからだ
ろう。

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