2018年11月28日

◆裁かれるか、ゴールドマンサックス

宮崎 正弘


平成30年(2018年)11月27日(火曜日)通巻第5904号  
 
裁かれるか、ゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧
 マレーシアの1MDB起債で6億ドルもの手数料は何処へ消えたか?


ナジブ前政権の腐敗ぶりは、マレーシアの政治的貧困を世界に曝してし
まった。マハティールの93歳の復活は、腐敗政権への民意の逆襲でも
あった。マハティール政権は前政権が繰り広げた汚職構造の解明に挑んで
いる。

ナジブ前政権が設立した国家ファンド「1MDB」は65億ドルを起債
し、その集められた巨額ファンドは不適切な投資に使われた。中国主導の
シルクロード・プロジェクトへも資金が廻されたという観測がある。
 
起債の幹事社は天下のゴールドマンサックスだった。

誰も、このウォール街の雄、ベンチャーキャピタルの起債を疑わないだろ
う。65億ドルはアブダビの国家ファンドなどが投資して、膨らんだが、
その手数料が6億ドルだった。通常、幹事舎のコミッションの相場は0・
2%から、せいぜいが1%、ところがゴールドマンサックスが受け取った
手数料は「常識外」の9・2%だったのだ。

2018年11月23日、マレーシアの司法長官トーマスが記者会見し、「不適切
な投資に使われた」として、ゴールドマンサックスを米国最高裁に訴えた。
11月12日にはマレーシアの財務超がゴールドマンサックスに6億ドル
の返還を求める裁判を、米国最高裁に提訴した。その日だけでも、ゴール
ドマンサックスの株価は6・5%下落した。

また騙されて出資したとして、アブダビの「國際石油投資会社」
(IPIC)も11月21日にニューヨーク最高裁判所に損害賠償を求めて民
事訴訟を起こした。

かくして、強欲資本主義の走狗ともいわれるゴールドマンサックスの深く
て暗い闇の奧は、裁判を通じてどこまで暴かれるであろうか。

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。