2018年11月29日

◆ゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧

宮崎 正弘


平成30年(2018年)11月27日(火曜日)通巻第5904号  

裁かれるか、ゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧
 マレーシアの1MDB起債で6億ドルもの手数料は何処へ消えたか?

ナジブ前政権の腐敗ぶりは、マレーシアの政治的貧困を世界に曝してし
まった。マハティールの93歳の復活は、腐敗政権への民意の逆襲でもあっ
た。マハティール政権は前政権が繰り広げた汚職構造の解明に挑んでいる。

ナジブ前政権が設立した国家ファンド「1MDB」は65億ドルを起債
し、その集められた巨額ファンドは不適切な投資に使われた。中国主導の
シルクロード・プロジェクトへも資金が廻されたという観測がある。
 
起債の幹事社は天下のゴールドマンサックスだった。

誰も、このウォール街の雄、ベンチャーキャピタルの起債を疑わないだろ
う。65億ドルはアブダビの国家ファンドなどが投資して、膨らんだが、
その手数料が6億ドルだった。通常、幹事舎のコミッションの相場は0・
2%から、せいぜいが1%、ところがゴールドマンサックスが受け取った
手数料は「常識外」の9・2%だったのだ。

2018年11月23日、マレーシアの司法長官トーマスが記者会見し、「不適切
な投資に使われた」として、ゴールドマンサックスを米国最高裁に訴えた。

11月12日にはマレーシアの財務超がゴールドマンサックスに6億ドルの返
還を求める裁判を、米国最高裁に提訴した。その日だけでも、ゴールドマ
ンサックスの株価は6・5%下落した。

また騙されて出資したとして、アブダビの「國際石油投資会社」
(IPIC)も11月21日にニューヨーク最高裁判所に損害賠償を求めて民
事訴訟を起こした。

かくして、強欲資本主義の走狗ともいわれるゴールドマンサックスの深く
て暗い闇の奧は、裁判を通じてどこまで暴かれるであろうか。
   
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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   ♪
(読者の声2)皇學館大学元教授の田中卓先生が亡くなりました。氏は平
泉学派の重鎮にして皇室問題の権威。惜しい碩学がまたひとり冥界へ旅立
たれました。合掌。(HI生、水戸)


(宮崎正弘のコメント)氏とは学生時代に何回かお目にかかりました。よ
く古典をお読みになり、それでいて人付き合いもよい学者でした。ご冥福
を祈ります。伊勢での通夜、葬儀なので、小生はご遺族宛弔電を打ってお
きました。合掌。
  ♪
(読者の声3)世界最大の経済力を持つ米国は嘗てソ連封じ込め政策を
やってきたがここにきて中国に対して貿易戦争をしかけいます。

中国は今迄の対米国貿易黒字で南シナ海での覇権を行使し、「一帯一路」
で関係国を借金漬けにしています。しかしそのための軍事費は増大し続け
資金を周辺関係国へばらまき続けて経済低迷はしないのか。

嘗てソ連は崩壊したけれど中国は持続可能なかどうか…。

今回の講演は大阪大学教授の坂元一哉先生です。事前申し込み下さい。

          記

1.日時: 平成30年12月8日(土)  14:30〜17:30
2.内容: 1430―1600 講演 :大阪大学教授  坂元 一哉 先生
テーマ: 「トランプ政権の対中戦略」
3.場所: サムティフェイム新大阪2F 「ホール2」会議室 
http://www.kaigi-shitsu.com/detail/0FxCfsh67u.html
      〒543-0021 大阪市淀川区西中島6-5-3
      (「新大阪」駅より徒歩9分、地下鉄御堂筋線「西中島南
方」駅より徒歩4分。
     地下鉄御堂筋線「新大阪」より徒歩6分、阪急京都線「南方」
駅より徒歩5分
4.会費: 4,500円程度(懇親会費を含む。講演のみは1,500 円。当日
参加は2000円。
学生は無料です)
5.主催: 弘志会(幹事 福井成範)
fukuima@tree.odn.ne.jp
   TEL090-3090-5452

  ♪
(読者の声4)25日の憂国忌に参加させていただきました。三島先生の追
悼のイベントを48年間も欠かさず続けられてこられた関係者の皆さん、
ご苦労様です。さて、当日いただきました冊子の「海ゆかば」の歌詞です
が、これが大友家持作詩ではなく、「大友家言立て」となっていますが、
この表記はどういう意味でしょうか?(一参加者)


(宮崎正弘のコメント)これは万葉集にある長歌「陸奥国に金を出す詔書
を賀す歌一首、并せて短歌(大伴家持)[編集]」から、その部分を取りだ
して、信時潔が作曲したもので、原文の長歌は下記の通りです。

 。。。。。葦原の 瑞穂の国を 天下り 知らし召しける 皇祖の 神
の命の 御代重ね 天の日嗣と 知らし来る 君の御代御代 敷きませる
 四方の国には 山川を 広み厚みと 奉る みつき宝は 数へえず 尽
くしもかねつ しかれども 我が大君の 諸人を 誘ひたまひ よきこと
を 始めたまひて 金かも たしけくあらむと 思ほして 下悩ますに 
鶏が鳴く 東の国の 陸奥の 小田なる山に 黄金ありと 申したまへれ
 御心を 明らめたまひ 天地の 神相うづなひ 皇祖の 御霊助けて 
遠き代に かかりしことを 我が御代に 顕はしてあれば 食す国は 栄
えむものと 神ながら 思ほしめして 武士の 八十伴の緒を まつろへ
の 向けのまにまに 老人も 女童も しが願ふ 心足らひに 撫でたま
ひ 治めたまへば ここをしも あやに貴み 嬉しけく いよよ思ひて 
大伴の 遠つ神祖の その名をば 大久米主と 負ひ持ちて 仕へし官 
海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 大君の 辺にこそ死なめ か
へり見は せじと言立て 丈夫の 清きその名を 古よ 今の現に 流さ
へる 祖の子どもぞ 大伴と 佐伯の氏は 人の祖の 立つる言立て�

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