2019年01月12日

◆ポンペオ国務長官がカイロで演説

宮崎 正弘


平成31年(2019年)1月11日(金曜日)参 通巻第2950号  

 ポンペオ国務長官がカイロで演説。「米国の新しい中東マニフェスト」
  イランを地域内で完全に封じ込め、シリアから撤退する

1月10日、カイロにあるアメリカン大学において、中東9ヶ国歴訪中のポ
ンペオ国務長官が演説した。題して「米国の新しい中東政策のマニフェス
ト」。

演説の骨子は最初から最後までオバマ前政権の中東政策の失敗を批判し
「悲惨なカオスをもたらした。アラブの春の失敗が、シリアの内戦を生ん
だ。完全な失敗だった。中東は惨状に陥ったのだ」。

ではどうするのか?

新しいマニフェストは何なのか、といえば、「イランを完全に封じ込め
る」の一点のみ。シシ政権の人権弾圧やサウジのイエーメン介入など、人
道的な問題には触れず、またシリア撤退という、米国の政策変更がマティ
ス国防長官の更迭をもたらし、トルコの関係悪化を随伴してしまった現実
にも触れず「われわれはISに勝利した。だから撤退する」と締めくくっ
たという。

これを聞いたオバマ政権の元幹部は「まるで異星人の話を聞いたようだっ
た」とコメントした。

他方、ジョン・ボルトン大統領補佐官は、「ISの敗北を見極めてから米
軍は引き揚げる」としており、政権内部でニュアンスの違いが浮き彫りに
なっている。

トランプ大統領自身は、イスラエル贔屓が強く、またアメリカ全体はイス
ラムへの潜在的敵対感が底流にあり、シリアにいつまでも関わっていてど
うするんだという声が、トランプのシリア撤退を支持する声となっている。
        
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