2019年02月26日

◆勇み足、早とちり、フライング

宮崎 正弘


平成31年(2019年)2月25日(月曜日)通巻第6002号    

勇み足、早とちり、フライング。バルセロナで携帯電話世界フェア
  サムソン、ファーウェイが次世代5Gスマホ、秋から発売へ

2月24日、スペイン。25日から開催されるバルセロナ世界スマホ展示会に
先だって、ファーウェイは次世代5Gスマホの見本を公開した。折りたた
み式で、拡げるとタブレットとなり、高速の作業が可能となる。有機EL
使用の新型スマホーは今秋に発売され、予価は29万円とした。

すでにサムソンも同型を発表し、価格は22万円。アップル、ノキア、エ
リクソンは出遅れ、日本はまだ影も形もない。

5G開発競争で、アップルの優位が崩れたのだろうか?

フィンランドのノキア幹部が同展示会で語っているように「西側の基準は
安全であり(拙速ではない)、慎重に5G製品を開発する」。

つまり市場にいつ投入するか不明とした。強引で拙速による市場先取り作
戦に欧米メーカーは業を煮やす。

しかしファーウェイのスマホは、すでに世界に2億台、勢いを止めること
ができない。

対照的にアップルは昨年第4四半期に「中国のおける販売は10%減った」
とした。さらに2019年1月は前月比で20%の落ち込み、これは米国トラン
プ大統領のファーウェイ排撃に対抗して中国国内で不買運動が起きている
からだ。

トランプのファーウェイ締め出しに、まだ疑義を呈しているのが英国とド
イツで、政府系の調達は自粛するが、ほかの分野では規制しないというの
が英独の姿勢。おなじファイブアイズ(Five Eyes)でも、勇猛
に排撃を決めた豪、NZと温度差がある。

イタリアはどうか。「同盟」と「5つ星運動」の連立政権で副首相兼内相
のマティオ・サルビーニは「ファーウェイを排撃するべきだ」としている
が、連立内部には左翼分子や親中派議員が混ざっており、閣内の意見もま
だ統一をみていない。

またベルルスコーニ元首相らは、柔軟な姿勢を見せている。

こうした西側の政治事情を横目にして、劣勢挽回を図るファーウェイは、
たとえフライングになろうとも先に5Gスマホ市場に唾をつけたことにな
る。新製品29万円(!)。いずれ過渡期のシロモノとなるのだが、手を出
しますか?

        
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