2019年02月27日

◆ヴェネズエラ情勢が緊迫度を増した

宮崎 正弘


平成31年(2019年)2月26日(火曜日)通巻第6003号   ^   

米朝会議より、ヴェネズエラ情勢が緊迫度を増した
  ロシアが「第2のシリア」化を狙ってか、虎視眈々

5人の死者、負傷数百名。2月24日にコロンビアとブラジルの国境で繰り広
げられた死闘は、米の援助物資を搬入させまいとするヴェネズエラ政権
が、軍を動員して阻止したためだ。

依然として軍はマドゥロ大統領の支持に回っていることを同時に示すこと
となった。

なぜならマドゥロ大統領は軍に特権を与え、国民の貧窮化にお構いなく軍
事予算を増やし、腐敗、汚職に目を瞑っているからだ。

米国は医薬品、食糧などおよそ600トンを送り込み、人道支援としたが、
受け取りを拒否したのだ。理由は「なにが人道支援だ」。ブラジルとコロ
ンビアの両方で物資搬入阻止の軍事行動が続いた。

ロシアが水面下で動いている。ロシアはヴェネズエラ重視であり、たとえ
ばマドゥロ大統領の身辺警護はロシアが派遣した傭兵、特別のボディガー
ドが担当しているという(ニュースウィーク日本語版、2月19日号)。も
し、欧米が転べば、主導権を取れると踏んでいるのである。

第一に革命イデオロギーに共鳴している。

社会主義に幻想的なロマンを抱いているプーチン大統領は、そうはいって
も残酷な独裁主義の金正恩を個人的には嫌っているが、地政学上、中国を
牽制する意味もあって北朝鮮を支援している。だから秋には金の訪ロを受
け入れる。プーチンの狙いは選挙絡みで「強いロシア」を常に演出する必
要がある。

 ▼ヴェネズエラの石油埋蔵はサウジを超えるとされているが。。。

第二にロシアはヴェネズエラの原油鉱区、石油利権のために170 億ドルを
投資している事実。そのうえ大手ロスネフツ(プーチン系の国際企業)
は、65 億ドルの信用供与をしている。また武器輸出の顧客であり、ミル
はインド37武装へ入りやスホイ30ジェット戦闘機、昨年師走(2018年
12月10日)には、ツボレフ160戦略爆撃機も供与している。

 ちなみにヴェネズエラ石油の最大の輸入国は米国だったが、経済制裁を
課して、原油輸入を中断した。埋蔵はサウジを超える量とされる。

 第三に地政学的に南米への入り口、カリブ海の要衝に位置するヴェネズ
エラをロシアの影響圏に留めておくという政治的欲求が基底になる。

 第四に中国経済が沈没している現状を鑑み、ロシアはその隙をついて政
治的影響力の拡大をはかる。
この文脈ではアサド体制を組み込んで中東へ睨みをきかせる立場を確保し
たように、「第二のシリア化」に照準が当てられていると判断できる。

 北京五輪開会式当日にプーチンは素知らぬ顔で開会式に臨み、同時にグ
ルジア侵攻を命じていた。同様に2月28日の米朝会談をめがけて、何か
をしでかそうとしている。ヴェネズエラ情勢、要警戒である。
     
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(読者の声2)當田晋也様の日本古代史のご意見がありました。以下感想
です。

 1.「古代の帰化」古代において大陸から人が来るというのは、現代と
は違い自由ではなかったと思います。日本は既に海外で紛争を経験してお
り大量の外国人を入国させる危険性を知っているからです。帰化させたの
は技術の職人などもっぱら直接役に立つ人間だけでした。大陸から20万
人もの大量の外国人が入国したという記録は日本書紀には無いと思います。

 2.「百済の話」古代の日本は朝鮮半島南西部を400年近く支配しまし
た。それが百済です。支那王朝への交通路だったのでしょう。この地域に
は多数の日本固有の前方後円墳があるので支配層に日本人がいたと類推さ
れます。

だから百済滅亡時には王族が日本に帰国したのです。この人達はもともと
日本人だから日本語の読み書きは自由だったと思われます。大仏建立事業
では百済王敬福が「陸奥国小田郡」より産出した黄金900両(約13!))を
献上したと記録されていますが、これは砂金採取だけでなく金抽出の技術
職人を連れてきていたのかも知れません。「天皇(すめらぎ)の御代栄え
むと 東なる 陸奥山に 黄金花咲く」大伴家持 

3.「神話と言語」文化人類学では民族は言語と神話により区別します
が、日本には朝鮮の神話や朝鮮語は見つかりません。関係が無いのです。

4.「通訳の話」日本と朝鮮は別の言語ですから片言会話の他公的には通
訳がいたとみるべきでしょう。重要な話は片言の外国語では出来ませんから

ただ身分が低いので歴史記録に載っていないのでしょう。なお百済は別と
して新羅に仕えた日本人の話はききません。新羅も警戒するはずです。ま
た言葉が出来たから帰国して日本の外交をしていたということはないで
しょう。外交は国防を含む独立国家の最高機密ですから。そのような記録
は聞いたことがありません。(落合通夫)


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