2019年07月14日

◆韓国、困ったときの米頼り

阿比留 瑠比


日本が韓国向けの半導体材料の輸出管理を適正化した件をめぐり、韓国の
康京和(カンギョンファ)外相が10日、米国のポンペオ国務長官と電話会談して日
本への措置への懸念を表明した。韓国外務省は、ポンペオ氏はこれに理解
を示したとするが、韓国政府の発表はあまりあてにならないので真偽は不
明である。

ただ、少なくとも韓国が米国による日韓仲裁に望みを託していることは伝
わる。実際、韓国大手紙・朝鮮日報の最近の記事をたどると、困ったとき
の米国頼みぶりがよく分かる。

 事態動かず焦り

 例えば8日付の「韓国が米国にSOS、日本が事前に遮断か」との記事
は、こう書いている。

「日本が『韓国は北朝鮮制裁に違反している』と言い出したのは、『制裁
の維持』を強く叫ぶ米国を仲裁に乗り出しにくくさせるのが目的との見方だ」

米国が仲立ちしてこないことに焦っていることがうかがえる。9日付のコ
ラム「米当局者『なぜ我々が韓国の仲裁をしなければならないのか』」は
断じる。

「韓日関係が悪化しているのにもかかわらず、米政府が積極的に動かない
状況は例外的と言っていい」

米国が、韓国の都合で動いているかのような思い込みが読み取れる。同日
付の記事「韓国高官ら支援求め訪米も、米は依然消極的」は悲鳴をあげて
いた。

「『エッチングガスが韓国を経て北朝鮮に流れている可能性がある』とい
う日本側の主張にも米国は沈黙している」「米国の態度について、日本が
今回の経済報復措置の前に米国に説明を行ったか、米国が一定部分で共感
したためではないかとの観測がでている」

10日付の記事「米国の沈黙は『計算ずく』か」は、さらに憶測を重ねる。

「仲裁の鍵を握る米国の沈黙が長引いている。日本との事前のコンセンサ
ス、自国の半導体産業への反射利益などを計算した『戦略的沈黙』ではな
いかと分析されている」

米国はそんなに韓国の動向を気にしていないと思うが、韓国側はあくまで
米国が仲裁して当然と考えているようである。11日付の記事「韓国大統領
府高官が訪米 日本の輸出規制・北核問題を協議」は指摘する。

「日本の輸出規制措置に対する不当性も積極的に訴えるとみられ、米国側
に仲裁を要請するかどうか注目される」

同日付の記事「米ワシントンで火ぶたを切った韓日ロビー合戦」も同様の
視点を示している。

「米国が今回の事態に関して本格的な仲裁に乗り出すのかが注目される」

米国が介入したら韓国に有利に働くと信じているらしいのが不思議であ
る。その逆の事態もあるとなぜ考えないのか。米国が立会人となり、賞賛
した慰安婦問題をめぐる日韓合意を一方的に破り、米国の顔をつぶしたこ
とをはしっかりお忘れらしい。

日本たたきも

同紙は8日付社説「『韓国は北に毒ガスの材料を渡した』という日本、根
拠を示せ」では日本をこう厳しく批判していた。

「日本は韓国に対する経済報復を合理化しようと、フェイクニュースまで
動員する国になったのか」

だが、5月17日付の記事「大量破壊兵器に転用可能な戦略物資、韓国から
の違法輸出が急増」では、ミサイルの弾頭加工やウラン濃縮などに転用で
きる戦略物資が、大量に違法輸出されていると自ら報じていた。

安易な日本たたきと米国頼みに走る前に、もう少し客観的に自国を見る習
慣を身につけたらどうか

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】 7月12日

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松本市 久保田 康文 採取
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