2019年09月20日

◆中国が軍事介入の可能性

宮崎 正弘


令和元年(2019)9月19日(木曜日)弐 通算第6201号 

「10月1日の軍事パレード以後、中国が軍事介入の可能性」(黄之峰)
 「騒擾が続けば香港はすべてを失うだろう」(王振民・清華大学・香港
専門家)

 国で議会証言に立った黄之峰(「雨傘革命」の指導者」)は「香港人権
民主法 2019」の早期制定を議会人に促し、また「10月1日の建軍
パレードまで、中国軍の香港侵攻はないが、その後は分からない」とした。

その前の週に黄はドイツへ赴き、ベルリンの名門=フンボルト大学で講
演、「香港は東西に割かれていたベルリンのようだ」とも語った。ドイツ
は香港の民主化運動に冷淡だが、いくばくかの民主化支持派がいるようで
ある。

黄之峰は2014年の雨傘革命のリーダーだった。当時、彼は17歳の少年、指
導力はなく、またヒロインに祭り上げられた周庭とて、組織を団結させ永
続化させるリーダーシップには欠けた。

雨傘運動は尻つぼみとなり、その後に出てきたのは「香港独立」を訴えた
勢力だった。西側メディアは雨傘から、港独に焦点を移動させ、彼らの政
党(「青年新政」)は立法府に2人の議員を当選させるほどだった。

以後、民主化運動は下火になった。しかしながら庶民の間には不満が鬱積
していた。富と貧困の二極分化、その再分配が不公平であると認識していた。

中国は国連の場を情宣活動の道具に使い始めた。

ジェネーブの国連に中国は清華大学・香港マカオ研究センターの王振民を
派遣し、「いまの騒擾が続けば、香港は全てを失うことになる」と発言し
た。威嚇的発言なのか、政治宣伝のため、国連を利用しているのかは不明。

また香港では大陸からの新移民や第五列を動員し、五星紅旗をふってシッ
ピングアーケードに歌声広場を演じさせ、そのうえ愛国行進のデモを組織
化し、「逆進行動」というキャンペーンを始めさせた。このデモ隊はパト
カーに守られていた。
いずれにしても、暗い近未来予測しか並ばないことが気になる。

     
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読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 
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   ♪
(読者の声1)貴誌前号、ならびに前々号の書評に関連してですが、宮崎
先生の『神武天皇以前――縄文中期に天皇制の原型が誕生した』(育鵬社)
のなかにも紹介のあった、青森県八戸市の是川縄文館に展示された「合掌
土偶」について。
 従来言われてきた解釈は、この合掌土偶は「祈り」の象徴でした。

しかし最近の研究では、この土偶の下腹部に注目し、出産間際の情景と判
明しています。安産祈願を兼ねての出産、あたらしい生命力の躍動を描い
た土偶ではないか、という解釈です。ご一考までに。
(青森市さつき)

  ♪
(読者の声2)貴誌創刊から16年、通巻6200号突破、まことに慶賀
に絶えません。今後とも、日本の常識に基づいた言説が維持、発展される
ことをいのっております。

 ところで、貴誌6193号で「乗っ取り王」といわれたピケンズ氏の死
亡を扱われていて、日頃の中国論とかけ離れていて不思議と思っていたの
ですが、昨日発売の『週刊新潮』を読んで得心がいきました。

同誌の追悼コラムに宮崎さんの談話が掲載されていて、ほかにも『財界』
主幹の村田さんと、明治大学の越智道雄・名誉教授のコメントが並列され
ておりました。

ピケンズが日本上陸の衝撃、それがいまや株主重視の風潮が日本に定着し
つつある時代の変化という文脈でピケンズを捉えているのですね。基底に
あるのが歴史観ということに、気がつきました。(NO生、横浜)


   ♪
(読者の声3)貴誌前号で、宮崎先生の『神武天皇以前――縄文中期に天皇
制の原型が誕生した』(育鵬社)に関連し、長野県で五つの国宝に指定さ
れた縄文土偶を一堂にならべての画期的な展示会があること、初めて知り
ました。

宮崎正弘先生のように函館、青森、山形、茅野と尋ね歩かれなくても一度
に見られる機会ですから、老生も長野は近いので見に行きたいと考えてお
ります。(TT生、富山)


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