2019年09月23日

◆台湾の総統選挙

Andy Chang
 

政治家の素質低下は世界共通の問題だが台湾の総統選挙は有権者が投票
を拒否するほど悪い。

三週間前の記事(No.751)で台湾の総統選挙で候補者や政治家の素質
の低下について書いた。政治家の素質低下は世界共通の問題だが台湾
の総統選挙は有権者が投票を拒否するほど悪い。

数週前までは民進黨の蔡英文と国民党の韓国瑜の外に郭台銘と柯文哲
が出馬する噂があった。郭台銘/柯文哲コンビ、郭台銘/王金平コンビ
などが話題だった。郭台銘の出馬は韓国瑜に不利なので、

国民党の長老31人が連名で国民党の団結と韓国瑜支持を新聞に掲載したと
ころ、郭台銘が怒って国民党を脱退する騒ぎとなった。藪を突いて蛇を出
すとはこのことだ。

だがその数日後に郭台銘は総統選挙に不出馬を発表したので、蔡英文
と韓国瑜の対決となり、韓国瑜では蔡英文に勝てないから国民党は韓
国瑜を更迭して別の候補者を立てる噂があった。

この時点では蔡英文の当選はほぼ確実と新聞は書いた。ところが郭台銘が
不出馬声明を出したすぐ後に元副総統の呂秀蓮が出馬すると発表したので
形勢が逆転して蔡英文に不利となった。

呂秀蓮は民進黨の元老だったが、去年の5月末に民進黨を脱退すると
発表した。しかし民進黨は彼女が正式に脱退した文書はないとしてい
る。民進黨の党首・卓栄泰はさっそく呂秀蓮と会談して立候補しない
ように説得したが効果はなく、呂秀蓮は独立派の喜楽島聯盟の推薦で
立候補すると決定した。

呂秀蓮が喜楽島聯盟を代表して立候補することは民進黨と蔡英文にと
って大きな痛手で、台湾人の独立派が民進黨に失望したことを意味す
る。つまり台湾人の独立系有権者が蔡英文に投票せず、

民進黨の国会議員候補者にも投票しない可能性がある。去年の中間選挙の
二の舞となったら国民党が再び政権を奪取するかもしれない。

一方、外省人選民の半分は中台統一に反対だから韓国瑜に不利、つま
り蔡英文と韓国瑜の双方ともに有利な状況ではない。しかし蔡英文に
対抗して出馬した呂秀蓮の人気も決して高くない。

民意調査によると呂秀蓮と蔡英文の二人を比べると蔡英文が72%で呂秀蓮
28%となっている。つまり呂秀蓮が立候補すれば蔡英文に不利だが本人の
当選も期待できず、韓国瑜に有利となるだけである。

選挙委員会の発表によると18日に始まった総統選挙の立候補登記で
は呂秀蓮組を含む8組(登記には正副総統の名前が必要)がすでに登
記を済ませた。蔡英文と韓国瑜の二組はまだ登記していない。

呂秀蓮以外の7組はみんな有象無象である。選挙規則によると、総統
選挙に登記した組は100万元の保証金の外に45日以内に280384人の賛
成者名簿を提出すべきで、もしも45日以内に賛成者が半数の149192
人に達しなかったら保証金を没収される。

だから8組が登記しても28万人の賛成者を獲得できなければ失格である。
だから最終的に選挙資格を獲得できるのは蔡英文、韓国瑜と呂秀蓮の三組
となる可能性が高いし、この三組の外に立候補しても勝ち目はない。

現状では蔡英文が優勢と保っているようだが蔡英文には致命的な問題
がある。それは彼女が84年にロンドン政経学院で取得した博士学位の
真偽問題である。

これは個人的な問題だが民間で調査している人が多数いて、今日までに有
名な学者が二人、別々にロンドン政経学院に赴いて調査した結果を発表し
ているので選挙に大きな影響を与えるのは間違いない。

以上の結果を総合すると韓国瑜は人気が日毎に下落して国民党が彼を
更迭する動きもある。呂秀蓮は個人的に人気がなく喜楽島聯盟の支持
者も多くない。

蔡英文は博士号問題が発覚したら選挙どころではないし、
当選しても辞職を迫られるかもしれない。今回の選挙は有権者が
どのように投票するか全く予測できない。
at 09:55 | Comment(0) | Andy Chang
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