2019年10月17日

◆「ぎりぎりセーフ」の小沢氏

渡部 亮次郎


<小沢氏、辞任の時機「ぎりぎりセーフ」 今後にも意欲

民主党の小沢一郎・前幹事長は12日、和歌山市で連合和歌山との懇談に出
席し、鳩山由紀夫前首相との「ダブル辞任」について、「もう少し早けれ
ばという思いもあったが、ぎりぎりセーフのタイミングだった」と述べ、
参院選を視野に辞任時期を以前から探っていたことを明かした。>Asahi
 Com 2010年6月12日15時9分

<出席者によると、小沢氏は「鳩山首相と政権の両輪としてやってきた
が、こういうことになって迷惑をかけた」と陳謝。「幹事長時代のように
地方を回ることはできないが、ぼちぼちやっていく」と語り、今後の政治
活動に意欲を示したという。

この日は幹事長辞任後、初めての地方行脚。会合後は、世界遺産に登録さ
れた紀伊山地の霊場と「熊野古道」の散策に向かった。小沢氏は今後も連
合の地方組織との懇談をこなしながら、小沢氏主導で擁立した参院選複数
区の2人目の新顔候補らの陣営を回って支援する考えだ>。

この発言を信じれば、自らの幹事長辞任を早くから決意していたことにな
るが、真実は総理が交代しても、自身は幹事長留任の途を捜していた。

それが証拠に、菅直人氏からの代表選立候補の挨拶要請をあくまで拒否し
たことである。小沢氏は6月1日夜おこなわれた鳩山・菅による極秘会談の
席で、辞任の決意を打ち明けられた菅氏が「それじゃ小沢を斬りましょ
う」と提案したことを知って激怒。

その後鳩山総理から電話で「私の意向で辞任する形でいいですね」と言わ
れて了承したものの、菅氏の挨拶は最後まで受け入れなかった。「裏切っ
た菅に斬られた」と思っているのである。

元々小沢氏は菅氏を己のカードと思っていた。ところがその菅が裏切った
ことを知ったので、挨拶を拒否しただけでなく、対立候補を立てようと田
中真紀子氏にまで働きかけた。

こともあろうに、小泉内閣で外相どころか政治家の資格そのものの
皆無であることを天下に晒した真紀子氏にまで断られるほど、彼の周辺に
は人材と言える政治家が育ってないのだ。独裁者の末路を連想する。

一方の菅総理である。所信表明演説で「私を信じて下さい」とやって却っ
て中身が何も無いことを表すと言う阿呆なことをやったが、口蹄疫の宮崎
には土曜を返上して駆けつけ、農家の現場を視察するなど、鳩山を反面教
師にしたオポチュニストぶりは徹底している。

これは、水泳に譬えれば一種の立ち泳ぎというべく、参院選もこれで凌ぐ
心算だろう。何とかV字を描く内閣支持率を維持したまま
選挙を凌ぐには立ち泳ぎ意外に方策はない。

その結果、参院選は「50」議席と菅氏が設定する勝敗ラインを何とか超えら
れるのではないか。

だとすれば<辞任の時機「ぎりぎりセーフ」 今後にも意欲>と雖も小沢
氏の近未来は決して明るくは無い。つまり「本番は9月だ」と捲土重来を期
しているにしても、概ね菅氏の代表再選となれば、
党内に坐る椅子は皆無だ。

またまた離党すると言っても150人のグループの中から従いて行く者は何
人いるやら。寂しい秋の夕暮れになるのでは無いか。
2010・6・12


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