2019年10月18日

◆雀庵の「オランダの台湾支配終わる」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/36(2019/10/17)】朝夕の室温が20度程になった
ので、冬に備えて厚手のカーテンを使えるようにした。全部閉めると真っ
暗、何やら巣ごもりだ。蓑虫になったような、カフカの「変身」の虫に
なったような、ヒッキーになったような、複雑な感じがする。

カミサンは自宅療養中の患者を定期的に(小生の部屋にはしょっちゅう)
訪問するが、ほとんどがヒッキーで、狭い部屋で掃除もしない、窓も開け
ないから臭い、座るのも気持ち悪いと言う。小生の部屋はまあ奇麗な方だ
ろう。脳みそはずいぶん穏やかになってきたとは思うし、死神はここ1か
月ほどは来なくなった。面白い夢もよく見る。

昨夜はロイヤルホストとかいうファミレスの本部へ行って、「料理を出す
だけでは勝てない、これからはそこにいるだけでもお客さんが楽しい気分
になるようにディズニーランド化すべきだ、いるだけで楽しい、落ち着く
とか、付加価値がものをいう」なんて説教を垂れていた。

「演出が大事で、ストリップと同じ。初めはクネクネ、チラチラ、挑発し
ていき、最後はかぶりつきのお得意さんに御開帳。ソープだって出会い、
恋、結ばれる、という“恋に似たもの”を演出している。ファミレスもワク
ワクドキドキの体験を売るように工夫すべきです。プレイボーイクラブの
バニーガール、マックのミニスカコスプレ、ロッキー青木の「紅花オブ東
京」の愉快なパフォーマンス・・・あの店ならいつも Something Else が
ある、そんなソフトで差別化を図るんです」

こういう講演は交通、質疑応答を含めて半日はかかるが、最低10万円の収
入にはなる。やっているうちに成功例なんてどんどんできてくると、有名
人、カリスマになり、50万、100万円とかになる。人気商売だからそのう
ち落ち目になるのだが、知名度がまだあるうちに作家、芸人、コメンテー
ター、議員にでもなっておけば数年は食えるのではないか。野垂れ死んだ
りする可能性もあるが、まあ週刊誌が「あの人は今」特集で供養してくれ
るだろう。

台風19号で床上浸水になった長女のマンションは、消毒屋さんが多分公共
施設から手を付けるから(長女の勤め先の保育園は厨房が浸水)民間住宅
にまでは手が足りずに復旧のめどが立たないという。結局、オーナーのお
見舞金で引き下がり、1年前に長女夫妻が契約したマンションが来年の3月
に完成するまで我が家に仮住まいすることになった。

つまりだ、同志諸君、毎日孫二人(小2と年長)は我が家にいることにな
る! いっぺんに2匹のペット、オモチャが来るわけで、ヂイヂはとても
楽しみだ。ちっこいのを捕まえて抱きしめると実に気分がいい。ぺろぺろ
舐め放題! 今のうちだで!

いつも週末に来る小5の孫の算数の勉強を見ていて思ったのだが、テスト
の問題は当然ながら日本語で、しかし、とても分かりにくい設問だ。つま
り「国語理解力がないと分からない問題が多い」のだ。「読書の訓練」が
算数などにも必要だということ、これは小生が成人してから痛感したことだ。

で、国語を孫に教えることにした。教材は子供がわくわくするようなや
つ、「金瓶梅」とか「ファニーヒル」「ロリータ」「チャタレー夫人の恋
人」・・・ちょっと早いか? まあ、アリスとかオズの魔法使い、かぐや
姫とか、赤毛のアン、イソップ物語とか、読みと暗記、感想文、創作など
折に触れて教えていけば少しは役立つだろう。

さてさて激動の「台湾」史。喜安幸夫著「台湾の歴史」から要約、咀嚼、
調理する。

<最強の海賊頭目、鄭芝龍が明朝官僚の支那的マジックで福建海防遊撃
(海軍司令)になると、彼は本拠地を台湾から福建省に移した。まさに
「故郷に錦を飾る」。そして平戸から妻と6歳の息子、福松(鄭成功=国
姓爺)を呼び寄せた。鄭芝龍は「この世をば我が世とぞ思う」絶頂気分
だったろう。

鄭芝龍の配下には台湾から大陸に拠点を移したことに賛成しない郭懐一ら
もいた。

台湾南部では大陸からの移住民がオランダ支配の重税にあえいでいた。オ
ランドは初めは資源をむさぼり尽くす「重商主義」(インカ、マヤ絶滅)
だったが、島民を働かせて鶏に卵を産ませて儲けるという「植民地主義」
(拡大再生産だが先住民搾取)に変わっていった。拡大再生産で先住民を
駆逐するわけではないが、生かさず殺さず、要は重税による搾取強奪だ。

移住民の不満は募るが、鄭芝龍は明国に取り込まれ懐柔されて動かない。
それならと1651年、郭懐一は満足な武器もないままオランドのゼーラン
ジャ城を攻撃したが敗退、移住民4000〜8000人が殺された。これにより台
湾移住民のオランダに対する憎しみは倍加したという。

鄭芝龍の息子、鄭成功は文武両道の好青年に育ったが、後ろ盾の明国は風
前の灯火になっていた。北方の満州族が北京に入り、1644年に清朝を樹立
した。明国は南に後退し、鄭芝龍の縄張りである福建に辛うじて残った。
そして明国は功績高い鄭芝龍の子、福松=鄭成功に明の名門「朱」姓を与
え、朱成功(=国姓爺、国が姓を与えた人)近衛隊長が誕生した。

鄭芝龍は利に敏かったのだろう、勝ち馬に乗れとばかりに清の誘いに乗っ
たが、鄭成功は明への恩義からだろう、その誘いを断った。二君にまみえ
ず的な心があったのかもしれない。そのために父・鄭芝龍は処刑され、母
親も自害、明国の降武帝も食を絶って死を選んだ。

明に恩義を感じていただろう鄭成功は「滅清復明」を誓い、3000隻の船を
主力に清軍と一進一退の攻防を重ねた。「二君にまみえず」的な武士道精
神があったのだろうか。1652年、郭懐一がオランダに反旗を翻したころ
だ。清は陸戦では優位だったが、「海賊と呼ばれた男」の息子、鄭成功の
海上封鎖は突破できなかった。

この封鎖で台湾のオランダ人は大陸との交易ができずに困惑した。1660
年、台湾のドン、オランダ長官コイエットは調停に入るが、鄭成功の船団
は清の圧迫を避けるために一時的に台湾に退去することになった。コイ
エットは2つの台湾の城から砲撃すれば「鄭成功の船団なんぞチョロイ」
とバタビヤ本部に援軍を頼まなかった。「功」を独占してご褒美に本国に
帰りたかったのか。

1661年3月23日、金門島に集結していた鄭艦隊400隻、2万5000人は抜錨
し、澎湖諸に立ち寄り、台湾南部に向けて進発した。浅瀬が多く水路が複
雑なため漁船でも接岸が難しく、オランドもまったく無防備だったという
セッカム海岸、まさしく「義経の一ノ谷逆落しの奇襲」で上陸した。多く
の移住民がそれを支援したという。

鄭軍は瞬く間にプロビデンジャ城を包囲し、ゼーランジャ城との連絡を
絶った。プロビデンジャ城は一か月後の5月1日陥落。ゼーランジャ城は孤
立し、バタビヤからのオランダ軍、戦艦10隻、兵700人も鄭軍の海上封鎖
を突破できずに敗退した。12月、ゼーランジャ城はついに白旗を掲げた。

武士道精神なのか、鄭成功はコイエットに最後の名誉を与え、1661年12月
13日、オランダ人一行は城門を開き、国旗を掲げ、国歌を奏しながら4隻
の帰国船に乗り込み、統治38年にして台湾を離れていった。


「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰
の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけ
き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ」


コイエットはその後バタビヤでの裁判で死刑を宣告され、のち終身禁固と
なり、多額の金を積んで12年後に釈放され、オランダ本国に戻った>


勝ったり負けたりは兵家の常とはいえ、現代の戦争はスパンが長すぎ、し
かも「ノーサイドや!グッドルーザーやで!」と言われて、2回戦、雪辱
の機会がなかなかないから、負け戦は100年は身を苛むね。


発狂亭“出発はまだかいな、ヂヂイ待たすな、弾寄こせ”雀庵の病棟日記から。

【措置入院 精神病棟の日々(153)2017/1/17】産経「会員制リゾートク
ラブ 市場拡大で多様化」って・・・イメージとして「詐欺」臭いが、ど
うなのか。小生は同じ相手から2回、計150万円を詐取された。詐欺師は実
に誠実に見えるのだ。小生のような怪しい奴は詐欺師にはなれない。


この詐欺師、小生の取材先の東京商工リサーチの調査部長の紹介で小生に
接触してきた。嘘を見破るプロが勧めるのだから信用しちゃうよな。120
万円騙された後で調査部長から「ごめん、アイツ詐欺師だった」と連絡が
きたが、遅かりし由良之助。大手の有名企業も巻き込んだ詐欺プロジェク
トで、こういうのは素人はまず見破れない。

65年生きてきて「ああ、買わなくてよかったなあ」と思うものが3つあ
る。筆頭はログハウスの別荘(4000万円)。利用は月2回→ 1回、やがて
春夏秋冬の年4回になる。痛みが進むから営繕作業もせにゃならんから、
リゾートライフどころではない。そのうち体力、気力が萎えて持ちこたえ
られず、売りに出したところで買い手がつかずに朽ち果てるのだ。そんな
別荘はごろごろしている。

小生の叔父さんも高原別荘を持っていたが、喘息で酸素の薄い高原は行け
なくなって放置、今は跡形もなく崩れているだろう。

キャンピングカーも「いいなあ」と思うが、これもすぐに飽きる。1年で
中古屋に売ることになるだろう。

三番目はリゾート会員権。年に数回利用するくらいだから、メリットは薄い。

若いときは大いに遊びたいが、仕事も育児も忙しくなるから遠出の1泊2日
なんてめったにできるものではない。「週末くらいのんびりしたい」とゴ
ロゴロしていると、「アンタ、庭掃除くらいしたら!」と奥さんから怒ら
れるのである。

以上の3つの贅沢品は大体処分に困る。確かに夢の商品だが、一時的に夢
を楽しめても実態は詐欺的ではないか。高値で売り抜けた、なんていう話
は聞いたこともない。血迷って買うとまずしくじるね。(つづく)2019/10/17


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