2019年12月02日

◆「戦い済んで日が暮れて」

宮崎正弘


令和元年(2019)11月30日(土曜日)弐通巻6292号 

「戦い済んで日が暮れて」。荒土と化しけた香港理工大学は再建6ヶ月
  逮捕者1100名のなかで、学生は46名しかいなかった

 火焔瓶3798本、爆発材料1339個、ガソリン缶が601,弓矢
573本、弓機28,投石機が12機。これらの「武器」が、武闘派が完
全に撤退後の香港理工大学から押収された。

学生食堂も職員室も図書館も、学生ホールも、破壊されていた。

復旧に半年はかかるだろうが、だれが補修予算を支払うのか。授業再開
は早くとも2020年旧正月明けになると大学当局は見積もった。

なかでも注目は香港理工大学の籠城戦は13日間にわたったが、1100
名の逮捕者のうち、当該学生はわずか46名。あとは「外人部隊」だった
事実。しかも18歳以下の若者およそ300名は釈放されたが、ほかの参
加者が他大学の学生なのか、一般市民なのか、それとも地元のヤクザや、
得体の知れない暴動希望者、狼藉大好き人間なのかは識別されていない。

長い裁判がまもなく始まることになり、クラウドファンディングによる資
金集めが活動の中軸に移行するだろう。。
 戦い済んで日が暮れたが、残ったのは夥しい「武器」の残骸だった。

   
(休刊のお知らせ)海外取材旅行のため12月3日から9日まで休刊です
 
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読者の声 どくしゃのこえREADERS‘ OPINIONS読者之声
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(読者の声1)宮崎正弘先生の新刊である、『CHINAZI(チャイナ
チ) 崩れゆく独裁国家・中国』(徳間書店)を早速購入し、いま半分ま
で読みましたが、いやぁ、面白いうえに迫力満点、そして悲壮なのです。
現場に立っているような描写ですね。

香港がなぜあれほどの大火的悲劇に見舞われたのか、その原因から現況ま
でがパノラマ的に把握できる。そのうえ、予測がシナリオ的に並んでいま
すが、民主化運動の胴元でもある『リンゴ日報』CEOのジミー・ライに
インタビューもされた経験があり、なにしろ宮崎先生は現場の場数を踏ま
れているから、なんだか香港の街の風景を見ているようでもありました。
マタイ伝の福音書「大義のために迫害される人は幸せである。天はかれら
のためにある」との聖書を奉じて若者らの突進があるという精神的な底力
もよく理解できました。残り半分を日曜日に読みます.(GF生、中野区)
  ♪
(読者の声2)先生の新刊『CHINAZI(チャイナチ) 崩れゆく独
裁国家・中国』(徳間書店)を読み終えました。早業なのに、文章に乱れ
がなく全体に整合性もあり、しかも貴著は「香港大乱もの」では一番乗り
です。
 
くわえて感心したのは先生が現地で撮影された写真が多数、挿入されて
おりましたが、日本のテレビの映像にはなかった現場ばかりで、そのうえ
撮影角度も絶好。雰囲気が伝わってきました。(HG生、取手)

(宮崎正弘のコメント)香港へは2回取材に行き、合計600枚ほどカメ
ラに収めましたが、その中から編集部が選んでくれた写真です。合計18
葉、このうち香港の写真が14 葉で、残り4葉は文中に出てくるボルネ
オ、トンガ、パプアニューギニアなどの「一帯一路」の中国関連です。


(読者の声3)トランプ米大統領が突然、アフガニスタンを訪問しまし
た。アフガンのガニ大統領と会談のほか、タリバンをめぐっての停戦に向
けた意欲を示したとされますが、本当の狙いは何でしょうか?  
(JJセブン)

(宮崎正弘のコメント)まだ一万二千の米兵が残留しており、クリント
ン、オバマと民主党がはじめた泥沼に尻ぬぐいをトランプはやらなければ
いけない。

ホンネは撤退ですが、ペンタゴンがこれには強く反対していて、ちゃんと
統幕議長が同席していますね。

狙いは何かといわれても一口で「こうだ!」という結論はだしにくい。
ベトナムから逃げたと同様な結末にするのか、もしそうなれば、アフガン
は中国の傘下に落ちる危険性が残り、イスラム過激派の爆薬倉庫、出撃基
地になります。パキスタンもインドも気が気ではないでしょう。

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