2019年12月13日

◆中国人のオレオレ詐欺集団

宮崎 正弘


令和元年(2019)12月12日(木曜日)通巻6303号 

中国人のオレオレ詐欺集団、インドネシアで85人を逮捕
  日本のオレオレ詐欺とは犯行の手口も規模も標的も異なる

12月9日、インドネシア警察は85人の中国人を「電話詐欺」の容疑で
逮捕した。日本同様のオレオレ詐欺も含まれるが、中国の犯罪の特徴は、
現金騙しばかりか、公務員や裁判所、公証人、警察などを名乗り、情報を
聞き出し、そのデータを売る手口や、事故をでっち上げて示談金をせしめ
たり、企業機密をネットから盗み出してライバル企業へ売るなど、高度な
手口が特徴的である。

これらの犯罪は中国語では「電話詐騙」と言い、オレオレ詐欺などのレベ
ルではない。被害額は2017年に35億元といわれる。

2017年に福建省を舞台にした大規模なオレオレ詐欺集団を一斉に手入
れし、台湾国籍を含む419人を逮捕した事件もあった。

 外国に詐欺の拠点は移動している

カンボジアのシアヌークビルを拠点の中国人電話詐欺グループが摘発され
た。シアヌークビルには中国人経営のカジノホテルが50軒も林立し、四
川省や重慶からマフィアが這入り込んで無法状態に近く、2018年だけ
でも200人を超える中国人が逮捕されている。

中国マフィアと組んで日本人がからむ電話詐欺も頻発している。

2017年に福建省で75人が逮捕されたと報道されたことがあるが、
19年3月にはタイのリゾート地パタヤを拠点とした日本人グループ15
名が逮捕された。

フィリピンの首都圏にあるマカティは中国人の進出が凄まじいが、ここで
も日本人が36人逮捕された事件がおきたことは記憶に新しい。
 オレオレ詐欺の国際化?
      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之
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(読者の声1)横浜在住読者です。いつも東京で開催される「正論を聞く
会」には参加したいと重いながらも時間がなくて、わずかに一回だけ伺い
ました。昨晩は、宮崎さんが、横浜で独演会。愉しみに伺いました。

話が分かりやすく、しかも比喩が面白いので魅き込まれました。一言でい
うと落語を聞いているような感じなのに、ちゃんと国際情勢の本質を把握
できたと思いますし、米中貿易戦争が、関税かけあいのレベルから、ハイ
テクの争奪戦へ移行し、つぎは6G開発の攻防にうつるだろう、そして米
中戦争は金融戦争になるとの予測、世の中の底流の流れが理解できました
たいへん有益な独演会でした。有り難う御座います(TY生、横浜戸塚区)

  ♪
(読者の声2)少し、シツコイので、「真珠湾奇襲問題」については、も
う止めようかと思ったのですが、少し蛇足を加えます。
 
たまたま、首相補佐官と厚労省幹部女性との不倫旅行が報じられているよ
うです。このケースは、「不倫」という私的、道義的な問題ではなく、公
費で私的な観光を行っているという「公私混同」が加重的に非難されるべ
き問題点でしょう。

それも一般職員なら少しぐらいは大目に見られる余地もあるでしょうが、
両者ともに高級官僚です。要は、こうした問題を公的に指弾されるのは、
両人(または片方でも)が「上級国民」だからでしょう。

プライバシーが制約されるのは、上位の社会的地位と税金を財源とした高
い報酬を受けることの「代償」であって、当然のことです。

私のような「下級国民」は、法規に違反しない限りは、私的にはともかく
として(笑)、公的な指弾を受けることなどはあり得ない(苦笑)プライ
バシーを制約されたくないのなら、「上級国民」になどならぬことです。

ミッドウェー海戦前後の、山本元大将の愛人問題も、「そのこと自体」
は、当時の倫理観からすれば、許容の限度内にあるのかもしれないでしょう。

例えば、亀井宏氏が山本愚将論者の代表として挙げる淵田美津雄元大佐な
ども、女性関係は、いわゆる玄人・素人を問わずかなり派手だったよう
で、Prange氏が淵田氏の半生について著した「God’s Samurai」のなかで
その点も述べられています。Prange 氏との人間関係が悪化したのは、淵
田がその関係を開示しなかったからだとも述べられています(その時の相
手素人女性は、戦後、淵田が属していた第二復員省へ出入りしていた戦争
未亡人で、すでに省内で婚約者がいたのを、淵田が、自らが妻帯者である
にもかかわらず「横取り」したと言われており、この相手との間にも子供
ができていた)。

私が、山本元大将の愛人問題が指弾されるべきだと考えるのは、愛人の存
在「自体」のためではありません。

山本元大将は、プライベートな次元にとどまらず、ミッドウェー出陣前に
も「堂々と」出撃地に愛人を呼びつけ、出迎えた呉駅頭では、衆人環視の
下で愛人を背負って歩いたと伝えられています(愛人は病気だった)。そ
して、当然のことですが、その光景を一般将兵に目撃されています。

ミッドウェー海戦については、出陣前から、海軍全体に驕慢ともいうべき
空気があり、機密保持などの点でかなり粗雑な状況だったと言われていま
す。最高幹部が自ら、軍規をあからさまに無視し、愚劣なラブレターまで
艦上から送っていたり、また部下を愛人の見舞いに遣るなどの公私混同な
どをやっているのでは、軍全体の綱紀が弛緩するのも必然だったでしょ
う。精神論をふりかざす訳ではありませんが、最高指揮官が自らを甘やか
し、精神弛緩したような状態で、厳しい戦いに勝てるわけがない。

どう考えても、どのような寛容さを以ってしても、山本元大将の本来は隠
すべきものを公衆の目もはばからなず「堂々と」行うような行為は、「感
覚」が狂っていたとしか、私には思えません。

なお、我が国が米国に宣戦したことに正当性が認められる余地の程度、真
珠湾奇襲という手段、ミッドウェー海戦等の作戦とその結果としての惨
敗、それを強力に主張し指揮した山本の戦略家としての能力・適性、人格
的問題は、それぞれが、独立した別問題ではあります。
しかしながら、事柄の重大性からすれば、やはり全体として相互に相当の
因果関係性を認められるべきでしょう。(椿本祐弘)

  ♪
(読者の声3)山本五十六の愚將論をめぐって賛否議論が盛り上がってい
る。小生も愚將論に与するものとして少々述べてみたい。

山本五十六が愚將とされる根本理由は、その戦略性の欠如これに尽きる。

真珠湾奇襲攻撃にしても、停泊していた戦艦艇に損害を与えただけであ
り、基地のオイルタンクは攻撃せず、北の海域に避難していた空母艦隊は
攻撃されず無傷だった。真珠湾攻撃でオイルタンクを破壊炎上させ、北の
海域に迫って空母艦隊を全滅させるまでの戦略性は皆無である。

かってこのメルマガで述べたことであるが、甲骨文字の研究で有名な漢字
学者の白川静が日本の真珠湾奇襲攻撃の報に接し、切に待望していたパナ
マ運河攻撃の報は遂に届かなかったと日経に連載した「私の履歴書」の中
で書いている。

一漢字学者でさえ、ここまでの戦略思考ができているのに山本には、つい
ぞ見当たらない。彼は日本艦隊の遥か後方で戦艦大和の長官室で何をやっ
ていたのか。前線の将兵が命賭けの戦闘中にまさか愛人にラブレターを書
いていた訳ではなかろう。

彼がやるべきであったのは、真珠湾奇襲に満足せず、パナマ運河を破壊
し、自ら座乗する戦艦大和を駆って、帰りがけの駄賃にサンフランシスコ
沖合から46cm主砲により、ゴールデンゲートブリッジを落としてやれば、
流石のアメリカ人も戦意喪失とまでは無理としても、相当に反戦気運にと
らわれたのではと思われる。

山本にそこまでの戦略・戦術があれば、後のミッドウェーの敗戦も防げた
のではないかと思われる。

真珠湾奇襲は譬えてみれば、いじめられっ子がいじめっ子に少しだけ反撃
して、「わーいやったと」言って喜んで逃げる姿に似ていないだろうか。
山本五十六は愚將と結論する所以である。(ちゅん)


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