2019年12月25日

◆あなたはイヌ派? それともネコ派?

眞鍋 峰松

   
最近のある雑誌に次のような記事が載っていた。『 現在、家庭で飼われている犬は1035万頭、猫は996万頭という。飼い始めたきっかけは、ペットフード協会の調査では“生活に癒やし・安らぎがほしかったから”がトップだ。かつては、犬は番犬として“警備関係”、猫はネズミ対策を担当していたが、今や「癒やし・安らぎ」が“お仕事”となっているようである。

そこで「生活の中に癒やしや安らぎを感じられることは、当然、人間の心身の健康にも影響するはず。では、飼い主の寿命を伸ばしてくれるのは、犬と猫、どちらなのか」』というのである。     

昔の我が家では、家の中にいつも犬や猫がいた。犬・猫の両方を同時に飼っていた時期も相当長かったのだが、どちらかと言えば、私は犬の方に親しみを感じている。 

飼っていた3、4匹の猫の方は今でも名前も顔も覚えているが、いずれも雑種のオスばかり。そのせいか、猫は思春期(犬猫でもこう表現するかどうか知らないが)でその時期に達すると、メス猫を求めてか、飼い主の知らない間に家出し行方不明になるケースが多く、なお且つ、自宅の柱などは猫の爪跡だらけ・傷だらけ。

これに対し、犬の方はオス・メスを問わず、飼い主の不注意で家から脱走した場合にも、必ず我が家に戻って来た。 また、猫は長年可愛がっていても強い野性を保ったまま。気に障ると飼い主と雖もすぐに手に噛みついたり、爪で引っ搔く。一方、犬は飼い主にいたって柔順で、余程のことが無い限り噛みつくことはない。 これが私の体験的犬・猫論。  

また、同雑誌の記事の中には、『犬を連れて散歩すると、男性では0.44歳、女性では2.79歳も健康寿命が伸びるという調査結果があります。一方、猫はどうか。犬ほどはっきりしたデータはないようで、猫は散歩もしつけも必要がないが、逆にいえば猫を飼っていても飼い主の運動不足解消にはつながらず、直接的な健康効果は期待薄だ』とのこと。 

さらに、『ひとりで暮らす高齢者の場合、飼い犬や飼い猫がいることはすごく救いになります。例えば70代の方なら“この子のためにあと10年は生きなくちゃ”とか“80までは元気でいなくちゃ”という話もよく聞きます。どちらも生きがいになっている部分はとても大きいのです。

老人ホームでも、犬や猫、小鳥を飼い始めたら4割もいた寝たきりの入居者がゼロになった、動物と触れ合った後は血圧が下がったという事例がある』という。              

これまでペットの人気を二分してきた犬と猫。 長く犬のリードが続いていたが、猫が逆転する日が近々やってきそうで、小型犬ブームが落ち着き、散歩やしつけの手間から犬を飼う人が減る一方で、猫を家庭に迎える人が増えている、という。 

面白いことに、メディアでも猫人気が顕著。ある動物プロダクションでは、かつては犬への仕事依頼が8割を占めたが、最近は猫が6割にのぼる。複数のペットのブログランキングでは猫が軒並み上位を占める、という。                                                     
このように、犬に逆風となっている原因は、飼い主の高齢化が大きい。足腰が弱った高齢の飼い主にとって、散歩に連れて行くのもひと苦労。その上、国内で飼われる犬猫の平均寿命は約14歳で、猫の状況は判然としないのだが、犬は30年前の2倍近くに延びたという。 

もともと7〜8歳で高齢とされる犬猫だが、室内飼育が増えて、バランスの取れた餌の良質化や、事故や病気をもらう危険性が減って長寿化が進む。

本来、犬猫も寿命が延びること自体は喜ばしい話なのだが、飼い主にとって一番頭が痛いのは、老齢化し寝たきり状態になったペット犬・猫の介護の問題。 まして、飼い主の高齢化も進むとなると、特に大型犬の場合、更に深刻化する。これらは最近身近でよく見聞きする話だ。

とは言っても、表題の質問。飼われる側の犬や猫自身にとっては、飼い主の寿命が短かろうが長かろうが知ったことではない・責任も持てない、飼う方の勝手でしょう、と言いたいところだろう。

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