2019年12月29日

◆クリスマス・イヴが大荒れの香港

宮崎 正弘


令和元年(2019)12月25日(水曜日) 通巻6320号  

 クリスマス・イヴが大荒れの香港。久しぶりにガス弾
  武闘過激派の孤立化へ政庁側は政治宣伝などで締め付け

 12月24日は切支丹伴天連の「聖夜」。
 日本ではケーキを食べる日。香港はキリスト教徒が多く、買い物で賑わ
う筈の繁華街だが、またまたデモ隊、夜には過激派が登場し、警官と衝突
を繰り返した。久しぶりにガス弾が放たれ、地下鉄駅が閉鎖され、騒擾の
巷が戻った。

 年末になっても香港の騒動は収まらないが、当局の対応策に微妙な変化
がでている。
 さきに香港の小中、高等学校の教員80名が逮捕されたことは述べたが、
こんどは民主派の活動を支える資金を集めてきた、クラウドファンディン
グのプラットフォームの銀行口座凍結という、姑息な弾圧手段を執り始めた。
 
 12月19日、中国の命令を受けたのか、香港上海銀行は、民主派のクラウ
ドファンディングの受け皿として活発な募金活動をしてきた「スペース・
アライアンス」の銀行口座を凍結し、預金が下ろせなくなった。

 民主派は、すぐさま数万人がビクトリア公園にあつまり、すぐ近くの香
港上海銀行に抗議する集会を開催した。銀行の言い分は「黒いカネを凍結
した」とテロリスト扱い。
 なぜなら民主派のアジトとなっていた香港理工大学等等から火焔瓶が数
千本に小型爆弾やら起爆装置、ピストルが「発見された」と香港警察が捜
査報告し、容疑者を逮捕するという、おかしな事件が頻発したことが背景
にある。

 誰もが考えるのは中国からの工作斑が潜入してのヤラセ、民主派へ悪イ
メージのレッテル貼りを狙ったもので、こうしたプロパガンダにより、市
民との乖離をまねかせ、運動の孤立化を意図するプロットと考えられるだ
ろう。

 しかし、ガンマニア、暴動大好きという便乗組が民主派を装うケースも
ある。
 12月8日にガンマニアが逮捕され、この容疑者の部屋からAR15半自動
ライフルと実弾201発が見つかった。AR15といえば、ラスベガス乱射事
件で58人が犠牲になった、あの事件に使われた凶器の一つである。

 ただしこの容疑者は民主派と関連はなく、昨秋にも絨火器等の不法所持
で逮捕され、ようやく釈放されたばかりの「お尋ね者」だった。

 中国外務省は「過去六ヶ月の香港の暴力行為を香港市民は支持していな
い。過激派の行動に香港市民は賛成していない」などと記者会見している
が、香港のパブリックッ・オピニオン調査センターの最新調査でも「わた
しは中国人」との回答は21%、残りのうち78%は「わたしは香港人」と回
答している(『サウスチャイナ・モーニングポスト』2019年12月22日
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BOOKREVIEW 
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 テニアンでも日米合同演習がなされている
  映画「FUKUSHIMA 50」がそれとなく語る自衛隊災害発動へ
の感謝
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桜林美佐監修/自衛隊家族会編『自衛官が語る海外活動の記録』(並木書房)
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 三月に封切られる映画[FUKUSIHIMA 50]は福島原発の災禍
に際して、現場の吉田所長以下、東電のサムライ50人が死を覚悟して残っ
た、感動の物語の映画化である
 そのなかで、最後に残る五十名と残りの人々、下請け業者や若い社員が
涙ながらに現場を去る場面がある。そして「自衛隊の皆さんもお引き取り
を」と所長が促すと、災害派遣で現場にいた自衛隊の隊長が、「我々の任
務は日本人の生命を守ることであり、撤退はありません」と告げる。
 何気ない一場面。ひどく印象に残った。原作者の門田隆将氏に誘われて
試写会を見たときの感想
 先々週に取材したテニアンでも、旧滑走路四本のうち、まだ一本が使わ
れており、自衛隊員がここで米軍と合同演習を繰り広げている。そう、こ
の飛行場からエノラゲイが飛び立ったのだ。

 さてトランプ大統領の「自国船舶は自国で守るべき」という発言を受け
て、自衛隊の新たな中東派遣が始まる。ホルムズ海峡には戦雲が立ちこめ
ている。
 本書は海外任務に向かった自衛隊員の記録である。海外での活動は災害
派遣と並んで平時における自衛隊の主任務になりつつある。
 自衛隊の海外派遣は、1991年のペルシャ湾での機雷掃海活動に始まった
PKO活動やイラク復興支援活動、国際緊急援助隊など約30年に及ぶ。海
上自衛隊による海賊対処活動はいまも継続している。
 本書は派遣先で隊員たちは何に悩み、苦労し、どう試練を乗り越え、任
務を遂行してきたのか。自衛隊による海外活動の実際の様子が25人の自衛
官の証言によって語られた。
 しかし、「自衛隊の海外派遣反対」の心ないデモを避けるよう隠れなが
ら出国したこともあったという。
 第1次イラク復興業務支援隊長を務めた佐藤正久(現国会議員)氏によ
れば、出発に際して日本の民間機に乗ることができず、成田空港では迷彩
服姿での立ち入りを禁じられという。
隊員たちは空港に向かうバスの中でスーツに着替えて飛行機に搭乗した。
隊員の輸送を買って出てくれたのはノースウエスト航空で、しかも機内
で、キャビンアテンダントから「私たちの気持ちです」と、隊員全員に
キャンディが入った袋が渡された。そこには「Thank you from US crew」
と書かれたメッセージカードが添えられていた。「あの心遣いは今でも忘
れられません」と佐藤氏は語る。
 海外に赴く自衛官たちは、つねに「日の丸」を背負い、誇りと使命感を
抱き、厳正な規律を維持して1人の犠牲者も出さなかった。
 自衛官たちが日本人特有の「やさしさ」や「思いやり」を遺憾なく発揮
し、現地の人々の立場に立ってきめ細かく活動した。
任務を確実に遂行してきた自衛隊の「練度の高さ」や「厳正な規律」も実
感でき、国民が知らなかった自衛隊の海外活動のリアルをまとめている。
貴重な記録である。
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読者の声  どくしゃのこえ  読者之声  ドクシャノコエ
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(読者の声1)貴誌24日付け(6318号)の書評、渡邊惣樹氏の『アメリカ
民主党の崩壊』(PHP)ですが、アマゾンに発注したところです。とも
かく民主党が分裂するとは、まるで日本の野党の分裂、低迷状況と似てい
ます。
渡邊氏はトランプの圧勝を予告していますが、日本の報道とは天地の開き
があり、是非読んでみたいと思いました。
   (FF生、川崎)


(宮崎正弘のコメント)『少数民族の血が入っている』とか、出鱈目の出
自がばれたリズ・ウォーレンですが、また金銭スキャンダルが飛び出した。
バイデンは息子のスキャンダルの防戦で手が一杯。党の統制が取れないば
かりか、下院で可決したトランプ弾劾を、上院に送らない。
送ったら上院は否決するばかりか、バイデンら『証人』喚問が行われ、民
主党はますます不利になるからでしょう。本当に、大統領弾劾決議は、ア
メリカ民主党にとって、自爆テロでしたね。
  
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