2019年12月30日

◆かんぽ生命の不適切販売

石井聡


暮れを迎えた「政官財」に激震が走っている。?IR汚職として国会議員 を10年ぶりに逮捕?かんぽ生命の不適切販売で郵政3社長が辞任の見通し? 前出問題をめぐる情報漏洩で総務事務次官が処分、辞任−とトップ級の ニュースが相次ぐ1週間だった。
 →秋元司議員、収賄容疑で逮捕 IRめぐり現金300万円
 →日本郵政グループ3社長が辞任へ かんぽ不適切販売で引責
 →鈴木総務次官、事実上の更迭 日本郵政に処分検討状況を漏洩

 汚職事件は、日本でのカジノを含むIR(統合型リゾート施設)への参入 をもくろんだ中国企業側から、内閣府副大臣などを務めた秋元司衆院議員 が金銭を受け取っていた容疑で、検察は「収賄」と位置づけた。他の議員 の関係先への捜索も行われた。

 IRはすでにIR推進法、IR実施法がそれぞれ成立し、横浜、大阪などの自 治体が誘致しようと手を挙げている。だが、構想を進める過程で、担当の 副大臣が汚職を問われ、成長政策の目玉の一つと位置付けたものに重大な 疑義が生じたのだ。この事件が起きなくても、カジノ導入構想への慎重論 は根強かった。

 野党の追及を待たず、自民党は政権与党として検証しなければならな い。関係議員の離党などで済むと考えているとしたら、対応を見誤ること になろう。

 訪中した安倍晋三首相は23日に習近平国家主席と会談し、来年4月ごろ に習氏を国賓で招くことに日本側で異論があるのを念頭に、尖閣諸島での 中国公船の活動を自制するよう求めた。
 →首相、習主席来日時に日中新文書発表を示唆 首脳会談で尖閣自制も要求

 ウイグル自治区などでの人権状況、香港情勢についても話題にした。だ が、習氏の返事は「中国の内政問題」だったという。それはおかしい。ウ イグル問題については、「民族の抹殺ではないか」との懸念さえある。民 族の運命は、中国政府が勝手に決めてよいことがらではない。

 これに他国が口を閉じれば国連も国際社会も存在意義を失う。「内政問 題」と反論されて黙ってしまえば、首脳外交の意味も乏しいものになる。
at 08:55 | Comment(0) | 石井聡
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