2020年01月21日

◆トランプ大統領の弾劾裁判

Andy Chang  No.771


弾劾が失敗したらDeep Stateは「無辜のトランプ降ろし」の汚名を永久に負うことになる。

去年の12月18日にトランプ弾劾を下院の総会で投票して決定したペロシ下院議長は弾劾案を上院に届けることを1ヶ月も遅らせていたが16日に再び投票で提出を決定し、七人の弾劾案マネジャーを指名して上院に提出した。

ペロシ議長は「トランプ弾劾を決定した。弾劾は永久である」(Impeach is forever)と宣言し、提出の文書にサインしたペンを七人のマネジャーと分け合った。これこそDeep Stateがトランプの当選直後から始めた罷免計画を達成して「ヒラリーの怨念」を晴らした瞬間であった。たとえトランプを大統領の位置から引きずり下ろせなくてもトランプの人生に「弾劾」という歴史的汚点をつけることに成功したと言える。

18日午前、下院の弾劾案を受け取った上院議長は直ちにロバーツ(John Roberts)最高裁判事を招聘して弾劾の裁判官に宣誓就任させた。アメリカの大統領弾劾とは下院が弾劾案を調査して弾劾を決議して上院に提出し、上院が最高裁判事を招いて裁判官とした裁判をする。下院は検察官の役目を果たし、上院裁判をする。この裁判は上院議員が陪審員となり、投票で3分の2の議員が賛成すれば大統領を罷免できる。上院議員100人のうち66人が賛成しなければ罷免は成功しないからトランプが罷免される可能性は殆ど無い。

ただし上院の裁判では下院の提出した弾劾案を却下することができる。弾劾案の却下は上院議員の過半数できまるので共和党議員53人のうち3人が反対しなければ通る。トランプ大統領は被告となるので下院の弾劾調査のような一方的で不公平な調査でなく弁護士もいるし証人喚問もできる。

裁判官が就任したので裁判は来週21日火曜日から始まる。第一階段で下院が派遣した弾劾案マネジャー7人がそれぞれ弾劾理由の陳述をする。この陳述が二日から三日かかり、それが済むと第二階段で上院議員がそれぞれ質問を提出し、Roberts裁判長が質問を一つ一つ読み上げて裁決する。上院議員の質問状は150ぐらいあると予想されるのでこれで二日から三日はかかる。つまり裁判の第一週から第二週はこの二つで費やされる。

次に第三階段で被告の弁護団がそれぞれ弁論陳述をする。トランプは八人の有名弁護士、かつてクリントン汚職と罷免の主役だったケン・スター、憲法学者のアラン・ダーシュウイッツ名誉教授などが本件について意見陳述をする。

実際の裁判討論はこの後から始まる。予想では最初に共和党議員、もしくは被告弁護団から「弾劾案の却下」を提出し、討論後にマッコーネル議長(陪審長)が投票を提案して過半数51票の賛成があれば弾劾案は終結する。

弾劾案は「トランプの権力悪用」と「国会調査に非協力」の二つだが下院のシフ委員長が調査した「見返り要求(Quid Pro Quo)」や「贈賄(Bribe)」は弾劾案に書かれていない。アメリカの憲法では権力悪用や国会非協力は大統領を弾劾する条件に入っていない。したがってこの時点で弾劾案が却下される可能性はお大いにある。但し上院議員にはこれで満足せず新たに証人喚問を主張する議員がいて、証人喚問を要求する案が通るかもしれない。証人喚問になれば裁判は長引くし色々な展開がある。

民主党側はホワイトハウスのマルベニー最高顧問とトランプに罷免されたジョン・ボルトン、ジュリアーニ元NY市長などを喚問してトランプに不利な証言を取りたい、おまけに共和党側の要求する証人に反対である。民主党側は弾劾理由が薄弱なので反トランプの証人を召喚して新証拠を見つけたい、しかしバイデンと密告者の証人喚問には反対である。

共和党のクルース議員は「互恵(Reciprocity)」、つまり民主党と共和党の双方が同数の証人を召喚すると主張している。共和党側はジョー・バイデンと息子のハンター・バイデンのほかに「密告者」とアダム・シフ議員を召喚するという。こうなればDeep State側には大打撃で面白いことになる。

常識で考えても一人の名も知らない「密告者」がアメリカの大統領を罷免出来るはずがない。シフ委員長の弾劾調査も一方的で不公平だった。しかも密告者とシフ議員が共謀して弾劾案をでっち上げた疑惑もある。二人がトランプ罷免をでっち上げた事実が明らかになれば「国家転覆罪」に問われる。

バイデンが召喚されたら彼がテレビで自慢した「見返り要求で息子を調査していた検察官を罷免させた」事実が明らかになる。バイデンが中国の賄賂を受け取った事も調査されたら選挙どころか監獄入りだ。

証人喚問が行われるなら裁判が長引いてトランプ大統領の2月4日の一般教書の演説は裁判中に行われる。裁判が長引けば裁判にとどまる必要があるサンダース、ウオレンとクローブカーの三人の上院議員の選挙活動に大きく影響する。

ペロシは「弾劾された大統領」の汚名を事毎に喧伝してトランプに恥をかかせるつもりだが大統領罷免は上院の66人の賛成がなければ通らない。マラー検察官の「ロシア疑惑調査」も失敗した。弾劾が失敗したらDeep Stateは「無辜のトランプ降ろし」の汚名を永久に負うことになる。

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at 08:24 | Comment(0) | Andy Chang
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