2020年02月22日

◆ハーバード大学の頭脳を狙って

宮崎 正弘

 
令和弐年(2020)2月20日(木曜日)通巻6373号  <前日発行>

ハーバード大学の頭脳を狙ってチャイナ・マネーが乱舞していた
化学部教授、チャールズ・リエバーが中国に知財提供疑惑で起訴

天下の名門ハーバード大学もチャイナ・マネーで汚染されていた。中国の作戦は「ニューフロント」と呼ばれ、知財の入手ばかりか、有能な学者のスカウトなどに力点が置かれている。トランプ政権は、このアメリカの頭脳の汚染に警戒を強め、同様な汚染がエール大学など名門校に拡大しているとして、中国との共同研究などのプログラム閉鎖をもとめて行く方針だ。

ハーバード大学の内部の論文多数を中国に提供し、特許申請にも助言していた同大化学部教授のチャールズ・リエバーはカフカス人。見返りに月給五万ドル、経費15万8000ドルを別途中国から受け取っていた。チャールズ教授は、研究所ラボの知財資料をせっせと中国に提供し、武漢のラボに渡していた疑惑が指摘され、マサチューセッツ州司法長官がボストン裁判所に起訴した。有罪が確定すると五年の懲役、罰金は25万ドルという。

米国教育省の調べでは全米の大学に中国から「寄付」名目で投下されたチャイナ・マネーの総額は65億ドルに達するとされ、盗まれた知財は推計で6000億ドル相当に達すると見積もられている。

FBIは、過去に中国と共同研究をしてきた学者にターゲットを絞り込んで内偵をすすめてきた。この捜査が進展したことを関知して、中国人の代理人らが突如所在不明となり、指名手配されている中国人が多数いる(サウスチャイナ・モーニングポスト、2020年1月19日)。
     
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜韓国批判もよいけれど、日本も「韓国病」を患っている
日本に甘える韓国、米国に媚びる日本、まるで「自律不能症候群」だ

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加瀬英明『迷走する韓国をどうしたら救えるか』(勉誠出版)
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保守論壇に拡がり固定したかにも思える嫌韓論。ところが本書は、その韓国を救えないものかと、徹底的に冷静に韓国人の本質にアプローチする。

しかし、これほど見事な諧謔に裏打ちされた本書の底流にながれているのは哀切さ、心の郷愁なのである。

日本一の英語遣いといわれる加瀬氏がじつは韓国語もぺらぺらなことは存外知られていないが、評者(宮崎)は氏と台湾、韓国、米国にご一緒した経験があるうえ、氏の自宅の玄関から応接室へむかう階段には李完用の掛け軸がさりげなく架けられている。李完用が誰かは本書を読んでいただくほうが手っ取り早いだろう。

中国と韓国の特質は血縁重視である。

日本は血縁がなくとも、他人を区別しない。大企業にしても創業者の息子や孫がいきなり後継に就くこと稀である。しかし「中国人は弱肉強食の社会を生きていくなかで、血の繋がった一族が、社会に対して結束する必要があった」、ミニ中華の韓国人、つまり「韓国病とは毒性の強い中国病の別名である」とされる。

いや、一昔前の台湾でもそうだった。中小企業の社長が、有能な社員より、親戚の莫迦息子を後継とするのは、「他人に財産管理を握らせてちょろまかされるなら、どうせちょろまかされるにしても親族ならよい」という不思議な感覚があった。

そのうえに地縁である。地域の区別が激しく、ほかの出身者を徹底して差別する。全羅道と済州島に対してもの凄い差別がある。

したがって地域ごとの神話が韓国にはある。これでは同じ国とは言えないだろう。

朝鮮北部の「檀君神話は天帝である恒因の子の恒雄が地上に天降って雌熊と結婚して産まれた檀君が、檀君神話として知られる古朝鮮を建国して、王となった」

ところが、「高句麗、百済、新羅と加那の神話は、物語が大きく違っているものの、すべて卵から産まれたという卵生神話である」

神話がこれほどに異なる地域にすむ人々が同胞という意識をもつことはない。

儒教も中国、韓国、日本共通のように誤解されているが、まったく異なる。
 
「中国の儒教は美辞を並べて、支配階級が人民を支配するためのノウハウーー統治思想」だが、「儒教が日本に伝わると、日本人の精神のフィルターによって濾過され、有益な精神修養哲学につくりかえられて、今日に至っている。韓国は、中国の儒教をそのまま取り入れたため、猛毒によって冒された」

さはさりながら、ヘイワケンポウを後生大事に墨守している日本も甘ったれの特質である「韓国病」を患っていることにならないのか、と著者は問いかける。日本に甘える韓国、米国に媚びる日本、まるで「自律不能症候群」だと結論するのである。
              
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読者の声  どくしゃのこえ   READERS‘ 
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(読者の声1)貴誌前号(読者の声5)PB生氏の記事は面白いですね。戦前の朝鮮人たちの無法ぶりがちゃんと新聞でも報道されていたということ。これは重要だと思います。

私は民団の団長をしていた曹寧柱さんを知っていました。石原莞爾の側近中の側近でした。彼はこういう無法な、家賃を払わない、出て行けと言われれば立ち退き料を請求する朝鮮人たちをいさめる文章を残しています(拙著『優しい日本人、哀れな韓国人』、WAC出版参照)。

曹寧柱さんは朝鮮人差別は、朝鮮人が自ら作っているんだとハッキリ言ってました。馬鹿な朝鮮人も多いですが、嫌韓の今だからこそ、立派な人はいるということを肝に銘じたいです。(田中秀雄)
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(読者の声2)世界経済金融崩壊の後始末の準備。トランプ氏が候補者であった時、世界中の全ての資産がバブル状態だ、と何度も公式に言っていた。

それは正しい解析・評価である。

2000年以来2度の世界規模のバブルを経験し、全ての経済原則を無視して、とりあえず、緊急な危険な状態を鑑み、「資本主義を守るべく、資本主義の原則を壊す」とブッシュ氏が、それまで批判していた日銀の真似をして、今に至る。

政治家とは自分の次の選挙のことが最重要課題であり、世界の金融問題はあまりにも大きすぎる。と、トランプ氏も現在では妥協しているわけだが、注目すべきはこれまで三人の次期FRB委員を推薦している。

ハーマン・ケイン氏、ムーア氏、そしてジュディ・シェルトン氏であるが、いずれも金本位制を支持する超異例の人選である。つまりトランプ氏は常に言行一致、なのである。
 
ブッシュ、クリントン、オバマのだらしない、日本や支那のとった借金政策、MMT, 資本主義を破壊する「低金利、財政出動、市場介入」など、全体主義・官僚主導の経済を否定する立場をとる。(ブルームバーグ氏がその任にあたる、と思われるが)

1990年に世界の敵、ソ連が、そして2020年に支那が、崩れ、そろそろ武漢のお陰で、1971以来、膨らんだ全世界最大超バブル、つまり「中央銀行の偽自由経済制度」が弾けると予想し、その対策をすでに打っている、と思われる。

過去30年間、世界中で既にやっているMMTを盛んに宣伝している迎合芸者経済学者が日本には多いが、それは「オランダのチューリップの球根」を最高値で買い漁るに等しい。経済とは主に人の心理、欲望と恐怖、に支配されるので、宗教や文学に近い。

そんなフニャふにゃな頭を、世界の諸悪の根元を叩きのめすのが金の延べ棒、本来の金本位制の復活である。(KM生)


(宮崎正弘のコメント)ご参考までに、小生の著作にも『世界は金本位制に向かっている』(扶桑社新書 、
2013年)があります。7年前なので、絶版になっていると思いますが。。。


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