2020年02月25日

◆雀庵の「共産主義幻想は悲劇から喜劇へ 」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red
Gables/76(2020/2/24)】「共産主義」「共産党」という言葉は1945年の第2次世界大戦終結までは世界的にそれほど嫌われていなかった。

「アカ・・・まあハシカね、若い人は一度は罹ったりするけど・・・のめり込むととんでもないことになるから、気を付けてね」

一般的にはそんな感じ。危険な匂いのする知的な思想、最先端の流行だけれど、あまり夢中になるとヤバインデネ?という感じ。日本では、そのハシカにかかった青年をマルクスボーイと呼んでいたが、先進国では大体似たようなものだったろう。

実際は「見ちゃダメ!」的世界。見ると聞くとで大違い、表は天国、裏は地獄――共産主義はそういうものである。

高級ホテル、高級デパート、人気のテーマパーク、大劇場・・・お客様の目が絶対触れない裏側、バックヤードを同志諸君、見たことがあるか? 素敵な恋愛の裏で凄惨なバトルがあることをご存じか。LGBTの醜い恋人争いが刃傷沙汰を起こすことを想像したことがあるか?

荷風散人は「美しいものに醜さを見てうんざりする私は、一方でぼろ切れに刺繍の美しい縫い取りを見つけて感動する」と書いた。

表しか見ないと共産主義はなるほど美しい、理想的、天国のようだ。裏から見てごらん、この世の地獄だ。およそ考えられるあらゆる残虐、残忍、理不尽、圧迫、暴力、裏切り、インモラルが血と涙の地獄池の上に累々と山をなしている。

池に放り込まれたくなかったら、放り込む側に回らなくてはならない。友も、恋人も、親でさえ「反革命分子」として「売る」のである。凄まじい世界だ。

戦後の共産主義批判運動「マッカーシズム旋風」は民主党FDR(ルーズベルト)とソ連スターリンが培養したアカを叩いたものの、逆襲されてマッカーシーらは追放されたが、それ以降、アカは静かに潜伏することになった。

「共産主義」「共産党」という表現は表向きは使うことがはばかれるようになり、「社会主義」「社会党」「社会民主主義」「社会民主党」などと言い換えるようになった。看板を変えただけで中身は同じ、主要な経済政策は「大企業は国有化し、その利益と民間企業からの税金で福祉=飴玉を充実させる」というものだ。

戦後は「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」で、戦争はコリゴリという風潮が強く、超大国の米ソ以外は軍拡に励む必要性が薄らいでいたし、福祉充実は低所得国民、貧民層の不満をそれなりに緩和してきたから、共産主義者のソフト路線はそれなりにうまく機能してきたのだ。「戦後それなり時代」。

1990年代はソ連が崩壊、自壊して大規模戦争の危惧が薄れたこともあって、そこそこの先進国は低成長とは言え、国際情勢で不安を覚えることはあまりなかったのではないか。アルカイダ掃討やイラク叩きなど軍事紛争は米国がブーブー言いながらも引き受けてくれた。「ポスト冷戦、米国一強時代」。

これが今は崩れ始めた時期ではないか。EU(欧州連合)と中共が大きく台頭し、米国の経済、政治、軍事のダントツ優位性が大きく揺らいできた。特にトランプは国民の意を汲んで「冗談じゃねえ、なんで米国ばかりが世界の警察官なんだ、先進国が相応の負担をしろ!」と苦情を言うようになった。

米国のリベラル≒アカモドキには、競争社会で勝てずに、生活に苦しい中流や貧困層が多いのだろう、「もっと福祉を!」と叫んでいる。国家が国民の「文化的な生活」を保障すべきだという、一種の共産主義幻想だろう。

ケネディのスピーチライターは優秀で、そのお陰でケネディは大統領就任演説で世界を感動させた。

<我が同胞アメリカ国民よ、国が諸君のために何が出来るかを問うのではなく、諸君が国のために何が出来るかを問うてほしい。

世界の友人たちよ。アメリカが諸君のために何を為すかを問うのではなく、人類の自由のためにともに何が出来るかを問うてほしい。

最後に、アメリカ国民、そして世界の市民よ、私達が諸君に求めることと同じだけの高い水準の強さと犠牲を私達に求めて欲しい>(WIKI)

「国家が何をしてくれるかではなく、国家にどう貢献するのか、国民は考えて欲しい」というセオドア“テッド”ソレンセンのスピーチ原稿は歴史に残るが、現実のアメリカ民主党支持者は「もっとお金を!」だ。民度は後退しているみたい。

「民主社会主義者」を自認する時代錯誤のアカ“バラマキ”バーニー・サンダースが大統領選で躍進していることは、ケネディのスピーチも「知らない、読めない、知りたくない」人々が多いということだろうか。(ケネディは病的な女狂い、夫人は病的な買い物魔。カネと女は民主党のDNAなのか?)

しつけ、教育が悪いと暗愚の国民は増え、やがては亡国に至るのだろう。

日本の野党≒リベラル≒アカモドキは万年ダッチロールのろくでなしぞろいだが、“最後の化石的新左翼”革マル派の牙城、JR総連(盆栽=凡才・枝野のタニマチ)が揺れ続けているのは興味深い。

<JR東労組分裂で新労連 脱退の二千数百人ら 産経2/22

JR東日本の最大労組とされる東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)から脱退した組合員らが22日、新たに「日本輸送サービス労働組合連合会」を結成した。同日、東京都内で結成集会を開いた。組合員数は二千数百人としている。

労連の委員長には、JR東労組東京地本の副委員長だった関昭生氏(48)が就任。関委員長は平成30年の春闘でJR東労組が会社側にストライキなどの争議行為をする可能性があると通告して以降、組合員の立場が厳しくなったと指摘。「労連は組合員を守るため立ち上がった。あらゆる手段で会社と闘う」と訴えた>

「会社と一緒に革マルと戦い、健全な労使関係を作りたい」と言えばいいものを・・・まともな奴はとっくに離脱しているか? 一方、金の卵をごっそり取られた革マルは――

<JR総連は1月31日、定期中央委員会を開催し、当面する活動方針を満場一致で確立した。方針書を補強する立場で中央委員17名から発言があり、JR東労組への分裂・組織破壊攻撃はJR総連全体の問題であり、絶対に許すことなく、さらに組織を強化していこうとの意見が相次いだ。

「JR東労組の総団結を乱す分裂策動を許さず、組織破壊者を一掃する特別決議(案)」を始めとしたすべての提起が満場一致で承認された>

「組織破壊者を一掃」、やはり得意の鉄パイプ襲撃で頭を狙い撃ちするのか? 1970年の頃から50年たっても共産主義革命を目指すというのは暗愚なのか狂気なのか・・・ただの“組合専従利権”にしか見えないがね。教祖クロカンは「サナダムシになって組織に寄生し、やがて乗っ取れ」と言っていたが・・・

ブレグジットと反移民で揺れるEU、コロナウイルスで八方塞、建国以来最大の危機の中共。世界は新しい、未知の歴史に向かっている。

ゾンビのようなリベラル≒アカモドキの夢「共産主義赤色ユートピア革命」はついに訪れず。悲劇が転じて今や喜劇のような与太話、M資金のように浮かんだり消えたり、「おもしろうてやがてかなしき竜宮譚」、それならまだしも、後味の悪い悪夢のような地獄絵。妄想にとらわれたのが運の尽き、「無知の涙」の代償は末代までも祟るべし。

どんな祟りか、支那14億の民がこれから世界に見せることになる。それは共産主義幻想に最後のダメ出しをすることになるだろう。1848年の「共産党宣言」から170年余、共産主義は完全に消滅する。我々は歴史の証人としてそれを目の当たりにすることになる。それまでは生きていようぜ!(つづく)2020/2/24


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