【花田紀凱 天下の暴論プラス】
夕刊フジ2020年(令和弐年)3月19日
ハッキリ言って、石破茂という政治家を認めていない。
前にも書いたが、あのネチネチした喋り方も嫌だし、下から人をねめつけるような視線も嫌だ。
顔のことは言いたくないが、なにしろ陰気で愛嬌がない。総裁選の前、テレビに出て、一生懸命、つくり笑顔を見せていたが、いかにも不自然だった。
というようなことは、ま、どうでもいい。
石破茂という政治家は、絶対に総理にしてはいけない政治家だと、ぼくは思っている。
何でまた石破をとりあげるかというと、3月15日の朝日新聞(7面)が、「二つの『保守』首相・石破氏の因縁」という大きな記事を掲載。さり気なく石破茂を持ち上げているからだ。
むろん、石破支持とは出さないが、随所で「安倍サゲ、石破アゲ」の仕掛けを作っている。「タイは頭から腐る」の総理の“ヤジ”に関して、
〈石破氏の例会で、石破氏はこんなあいさつをした。「私が議員になった頃は『七三の構え』の教えがあった。国会運営は野党に7割、罵詈雑言を浴びせられようが平身低頭。自民党にはそういう知恵があった」。そして周辺にこう漏らした。「総理は、おれとは色々な意味で違う人なんだな」〉
あるいは、石破がかって金脈、ロッキード事件などで朝日があれほど批判してきた田中角栄の秘書だったことに触れ〈田中派の教えを忘れない〉と評価している。
〈石破氏の原点は、田中角栄元首相の書生経験だ。(中略)「権力を抑制的に使うのが『保守本流』と教えられてきた」と、吉田元首相の流れをくむ田中派の教えを忘れない。〉
田中角栄という政治家が「権力を抑制的に使って」いたなら、金脈問題も、ロッキード事件も起こらなかったのではないか。朝日は、本気で田中角栄が「権力を抑制的に使った」政治家だと思っているのだろうか。
安倍を“サゲ”、石破を“アゲ”るためなら、朝日はかって田中角栄を厳しく批判していたことさえきれいさっぱり忘れてしまうらしい。
政治家として石破茂の言動については、これまで散々書いてきた。
エピソードをひとつだけ。
防衛省長官時代、自衛隊がイラクに派遣され、長官の現地視察が計画された。ヒゲの隊長こと佐藤正久氏ら隊員の励みにもなる。
しかし、石破は結局、行かなかった
当時、防衛庁の幹部だったA氏は、「あの人だけは絶対総理にしてはいけない人だ」といまだに怒っている。
「視察に行きたいというので、スケジュールを組んだのですが、3回続けてドタキャンされました。要するに危険地帯に行きたくなかったのでしょう。あんまりだから3度目の時、問い質したんです。そうしたら『防衛庁トップのぼくが死んだら困るでしょ』と。ああ、この人は絶対に一国のリーダーたる総理にしてはいけない人だと確信しましたね」
イラクに限らず防衛大臣が現地に行かない理由を、自らに著書『国難』(新潮社刊)でもこう言い訳している。
〈防衛大臣だった私は東京にいなくてはいけません。自衛隊の最高指揮官は総理ですが、その次の指揮官であり指示を出す立場の防衛大臣がのこのこと視察に行き死んだりしたらどうしようもありません。〉
これだけで石破に総理の資格がないことは明々白々だ。
2020年03月23日
◆ 石破茂を総理にしてはいけない
at 07:50
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| 花田紀凱
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