2020年05月07日

◆アフリカの対中国「借金の罠」

宮崎 正弘

 
令和2年(2020)5月6日(水曜日)弐 通巻第6489号 

もはや解決不能、アフリカの対中国「借金の罠」
49ヶ国に合計1430億ドルの中国債権、どうやって処理するのか?

 アフリカに武漢コロナの猖獗が本格化しだした。公式統計は5月4日段階で感染者4万4000名。死者は1701名。ただしこの統計から漏れた夥しい死者がでている模様だ。殆どのアフリカ諸国は中国の「シルクロード」プロジェクトに乗っかり、多額の債務を抱える事態になっていたことは周知の通りである。

中国の鳴り物入りだったプロジェクトも、本質がアフリカ諸国援助ではなく、収奪目的の新植民地主義と批判され、昨今は「コロナ・ロード」と批判が渦巻くようになって、工事中断、明らかに頓挫した。
疫病の拡がりは新しい問題を浮上させた。

直近でもアンゴラ、ザンビア、スーダン、ブラザビル・コンゴが、コロナ感染対策の医療設備、病院建設などで、過去の借金の清算を(つまりチャラにしてくれ)中国に要請した。

中国はその要求には応じられないとし二国間協議を拒否したが、支払いの延長、ローンの組み替え(リスケ)には応じる姿勢という。

ちなみにIMFが掌握している各国の対外債務はアンゴラが854億ドル、エチオピアが138億ドル、ケニア89億ドル、ザンビア86億ドル、スーダン65億ドルと見積もられている。

ブルッキングス研究所のアフリカ専門家ユン・サンは「中国の債権と株式のスワップには応じるだろう」と予測する。つまり相手国の担保を中国の債権に化かす方式、高利貸しの常套手段である。
 
アフリカの「輝ける発展」が約束されたのではなかったのか。

原油生産で経済成長がめざましかったのはアンゴラ、南スーダン、ナイジェリア、赤道ギアナ、コンゴの諸国だった。

観光で経済発展をとげてきたのが、モーリシャス、セイシェルズ。そして鉱山開発、鉱物資源の輸出でのしあがろうと中国資本を受け入れてきたのが、南ア、ジンバブエ、ザンビア等だった。

二国間交渉では埒があかないと認識したアフリカ諸国は連合し、IMFに対して、1000億ドルの救済パケッジを要請する一方で、440億ドルの債務の借り換えを申し出た。世銀の見積もりではアフリカ全体の債務は5843億ドルに達する。

G20(グループ20)は、当面5億ドルの救済に応じることで合意が得られたが、中国の巨大な債務に関して、G20としては直接的な貸借関係がなく、中国の問題であるとした。

中国はアフリカの49ヶ国に合計1430億ドルの際面があると米ジョンズホプキンス大学は見積もる。

茶会系で中国に対して強硬な態度で知られるテッド・クルーズ米上院議員は「米国は中国のなした借金外交と、その結果には無関係であり、アフリカの債務処理問題に介入の必要ない」と発言している。
前途は暗い。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜スピード感があり読み出したらやめられない「面白さ」を附帯。
現場主義と瞬時に本質を捉える歴史的、地理的感覚が生きる

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宮崎正弘『「コロナ以後」中国は世界最終戦争を仕掛けて自滅する』(徳間書店)

https://www.amazon.co.jp/dp/4198651167

評者 奥山篤信

「来世は猿でもいいから中国人には生まれたくない。豚になっても中国人だけは厭だ」

シナのポータルサイト<網易>11271の回答のうち支那人の3分の2がそう答える。

本書は全ての日本国民に読ませたいわかりやすく真実を語っている。それにスピード感があって読み出したらやめられない「面白さ」も附帯している。

宮崎先生の筆はマシンガンのように吼える。走る。
僕もそれに従い読書に没頭する。昨夜、到着の本を一気読んだ。僕は決して速読ではないが、約3時間時空を忘れて集中することができた。

とにかく宮崎氏の良い意味での、現場主義ルポライター的才能。さらには瞬時に本質を捉えることができる歴史的地理的そして膨大な読書から積み上げられた教養が、この本でも遺憾無く発揮されているのだ。

題名に<世界最終戦争>と謳ってあるから、読む前に連想したのはドイツ留学経験のある石原莞爾将軍、若い世代は知らないかと考え敢えていうが、彼は昭和6年(1931年)に板垣征四郎らと満州事変を実行し、23万の張学良軍を相手に、わずか1万数千の関東軍で日本本土の3倍もの面積を持つ満州の占領を実現した。

まさに電撃戦ともいえる軍事の天才であった。

徹底的な東條英樹嫌いで、刃向かって干されたのが幸いし、戦犯訴追を免れた(彼はアメリカ検察官に何故自分がA級戦犯にならないのかと逆襲したというのだから、その胆力が凄い)。

第2次大戦に日本が勝利していたら屈指の英雄で歴史に残ったであろう。この彼が『世界最終戦論』(後に『最終戦争論』と改題)を唱え、東亜連盟(日本、満州、中国の政治の独立(朝鮮は自治政府)、経済の一体化、国防の共同化の実現を目指したもの)構想を提案した。これはアジア対白人欧米諸国との最終戦争である。

1910年ごろから核兵器「一発で都市を壊滅させられる」武器と地球を無着陸で何回も周れるような兵器の存在を想定していたまさに日本に珍しい先を見通せる天才的頭脳明晰の参謀だった。

宮崎氏の想定する最終戦は支那が欧米諸国から排斥され、世界は支那を中心とする<一帯一路>グループとアメリカとEUを中心としたグループと一騎討ちが近未来あるという予測であり、その場合<核戦争>での相打ちはお互い避けるとする。

さらに従来の戦争方式とも異なる形となるだろう。当然、想像がつくのは宇宙戦争や情報戦そして最終的に<経済体制>のどちらがくたばるかの果し合いとなり、どちらが勝つかとの含みを持たせて本は終わる。

いずれにせよ宮崎先生の論点は、もし中途半端な形で日本がどちらかと与することは日本の崩壊であるということを読み取らねばなるまい。

優柔不断の外交 支那を同胞だと錯覚した財界や政界。この期に及んでも、信じがたい勢力が根強いのだ。

まさに日本がアメリカ・EUと組んで徹底的に支那に対峙せねばならない、(二つの勢力へ女衒外交はもはや絶対に通じない)時期がもうすぐ来ることは確かだ。平和念仏外交の政党や利潤追求主義の財界や(例えば僕もウイル(2010年8月号<丹羽宇一郎大使で媚中から屈中>にて完膚なまでに叩いたが、丹羽宇一郎一派の支那と商売するためにはその華僑勢力圏に日本を差し出さねばなるまいとの暴論があった)

支那を日本文化の祖先のように崇める支那コンプレックスが意外に多く、もし支那連合軍に日本が入るときは日本の滅亡の始まりとなるだろう。

財界とはトヨタのごとくに、この時期に至ってもシナに深入りし、いかにサプライチェーンが破滅的結果をもたらしたかの学習効果もないのか、<お人好しというか馬鹿というか>

日本の政界・財界はもはや信用をおけない、この被害をまともに受けるのは我々真面目な日本人なのである。支那人に日本が支配されるような事態となれば、生きる価値など一つもない即死んだ方がマシなのだ。そのような感想をいだいて本書を読み終えた。
            
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読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)アマゾンのブックレビューに、宮崎さんの『「コロナ以後」中国は世界最終戦争を仕掛けて自滅する』(徳間書店)に関して、「海」の筆名の人の次の批評がありました。

(引用開始)「武漢発コロナウィルスは、第2次世界大戦戦勝国支配体制枠組みの終了を意味する。それは、新たな価値観の誕生である。内に平和憲法、外に国連信仰と云う幻想の終了でもある。

新興国中国の台頭も潰えた。それは、衛生リテラシーに乏しい国の当然の帰結でもあった。中国は、世界のサプライチェーンから外される。一帯一路はコロナロードとなった。中国の低賃金労働の結果であるデフレは解消される。
 中国に莫大な資金投入を図った国際金融資本の挫折である。つまり金融グローバリズムも終わった。WHOは、コロナ迷走で醜態を曝した。国連信仰も終わった。

トランプ大統領は、アメリカファーストを目指している。各国とも追随するだろう。偽善的な綺麗事でなくファクト重視である。

敗戦利得者としての左翼の奇妙な親中・北・韓と云う構造も幻想の産物であった。それを支えてきた大新聞は、高齢者に支えられている。これも、終了間近かとなった。

中間の色付きの介在でなく個対個のインターネットの世界となった。新聞の終りでもありTVは、インターネット参入を試みようとしている。だが、無理だろう。コンテンツの問題である。左翼のフェイクとプロパガンダの時代は終わったのである。

彼らの愛する中国・北朝鮮は、地球上に残った最後の共産党独裁国である。これが、全てを示している。時代に乗り遅れたのである」(引用止め)。(JJセブン)

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(読者の声2)沼山光洋さんが令和元年5月11日の早朝、靖国神社前の道路上で自決されてから、まもなく1年となります。

沼山さんが亡くなられたことが、今でも信じられません。沼山さんの殉節日に緑光祭を執り行う予定でしたが、この非常時のため、今年の緑光祭に集うことは中止となりました。緑光祭当日に会場で放映予定だった「沼山さんの音声と写真」があります。

展転社の荒岩宏奨さんのご尽力によるものですが、このたびyou
tubeにアップされました。荒岩さんに感謝いたします。
https://youtu.be/fpZjop0KSCc

今年の緑光祭は集うことができませんので、これをご高覧されながら、各自で沼山さんの顕彰および追悼をしていただければ、幸甚に存じます。

 また、沼山さんの自刃現場について、お問い合わせが何件かございましたので、お答え申し上げます。沼山さんは5月11日の午前2時40分頃に自決されました。

当初は意識がありましたが、救急車の中で意識を失い、4時頃に病院で亡くなられました。沼山さんは腹に刃物を深く突き刺し、腹を一文字に割っさばいたと聞きます。

介錯がいないどころか、止めとして首を斬ったり、胸を突いたりすることもなかったのに1時間程度で絶命するのだから、かなり凄まじい切腹だったことがわかります。

沼山さんの凄いところ、素晴らしいところは、靖国神社の神域を血で汚さないよう、自決するときですら、配慮していたことです。

自刃現場は、中通りといわれている靖国神社の神門前の路上、内苑と外苑との間の道路になります。ガードレールと横断歩道の間、黄色い点字ブロックの車道寄りです。

歩道というよりも、車道にかかっている道路上となります。

当日の早朝、駆けつけた荒岩さんによると、水洗いの跡が残っていて、その跡から判断すれば、神域を血で汚していなかったことがわかるとのことです。生真面目な沼山さんらしいことで、驚くばかりです。ご承知の方々もいらっしゃいますでしょうが、念のためお知らせいたします。自刃現場をお参りされたい方々も多いかと存じますが、献花をはじめカルピスなどのお供えはお控えください。
 僕が申し上げますのは僭越と恐縮いたしますが、伏してお願い申し上げます。
 なお、添付した写真は今年の4月21日、靖国神社春季例大祭の清祓のときに撮影した自刃現場周辺です。
(三澤浩一)


(宮崎正弘のコメント)小生もすぐに現場へ伺いました。あれからもう一年ですか。合掌。


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