2020年07月05日

◆ポスト安倍 どんどん出馬を

  【阿比留瑠比の極言御免】
令和弐年7月2日

本紙も「動く 『ポスト安倍』の夏」を連載中だが、安部晋三首相の次の首相(自民党総裁)は誰かをめぐって、政界の動きが露骨に活発化してきた。はたからみると普段はあまり目立たない存在であっても、内心では「われこそが」と自負しているのが国会議員という生き物である。



 戦いが生む求心力



 一般的にポスト安倍候補として広く認知されていずとも、本人は意欲を示していることも珍しくない。

 ポスト安倍候補本人や各派閥の活動の活発化は、当たり前だが国民の関心を呼ぶ。筆者も政治部記者の端くれだから、あちこちで「この人はどうか」「あの人がいいと思うが」などと意見を求められる。

 人によって重視する点は異なるが、改革者のイメージ、清新な装い、発信力、堂々としてみえる物言い、安定感、面白み・・・などが判断基準になるようである。

 実際に自民党総裁を選ぶのは党所属国会議員と党員であるが、こうした国民の評価や人気、知名度も、国会議員や党員の投票行為に影響するのは間違いない。次の選挙の「顔」は、国民にウケがいい人の方が好ましいからである。

 そこで往々にして総裁選が始まる前に候補は絞られていき、最終的には少人数での戦いか一騎打ちになることが多い。だが今度は、そうなるのではなくて、できるだけ多くの候補に出馬してもらいたい。その方が自民党にとっては人材のお披露目におなるし、厳しい戦いに勝ち残って総裁に就く者も、より求心力と正当性を高められるからである。



 総主流派の弊害



 平成18年の総裁選で安倍首相が初めて総裁となった際には、麻生太郎副総理兼財務相と谷垣禎一元財務相との三つどもえの争いという形だった。だが実際は、党内の大多数が国民の人気の高い安部支持へと雪崩を打ち、勝ち馬に乗って総主流派となっていった。

 安倍首相自身は福田康夫元官房長官や山崎拓元副総裁らの出馬も想定し、厳しい戦いを勝ち抜く考えだったが、政治信条や方向性の違う相手からも支援を受け、不必要なしがらみを引きずっての出発となった。

 その結果、第1次安倍内閣は主流各派の「論功行賞内閣」といわれたほか、年長の閣僚らの安倍首相に対する敬意の不足が指摘され、閣僚の不規則発言や足並みの乱れも相次いだ。

 一方、党側も長老らは若い安倍首相のお手並み拝見とばかりに高みの見物を決め込んでいた。

 総裁選で安倍首相を支持しておきながら、かっての後輩・仲間意識が抜けず、助言と称して足を引っ張る者が少なくかった。



 「情熱が大事だ」



 その点、24年の総裁選では、安倍首相は同じ派閥の先輩である町村信孝元官房長官を含め、4人の候補を下して2度目の総裁の座を勝ち取った。当時は本命どころか、3番手がいいところだとされていたにもかかわらずである。

 またその過程で、当初は一度は退陣した安倍首相に冷ややかだった世間の目も変わっていた。

 「政治は、人を動かすかなりの要素である情熱が大事だ」

 安倍首相は総裁選について最近、周囲にこう語っている。ポスト安倍の地位を担いうると自負する候補はどんどん情熱を持って立候補を願いたい。

 もっとも、本人は否定的であるものの、世界情勢その他何らかの事情次第で、安倍首相の4選または任期の特例延長も可能性は残っている。いずれにしろ総裁選から目が離せない。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

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松本市 久保田 康文 
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