2020年07月13日

◆風邪と肺炎にご注意

柴谷 涼子(大阪厚生年金病院)

 
(風邪やインフルエンザがまだ流行する季節です。特にこの時期、朝晩の気温の変化が激しいことに加えて、空気が非常に乾燥するときには、風邪の原因になるウイルスの活動も活発になり、風邪をひきやすくなります。柴谷 涼子)

ところで、中日新聞に下記記事のような事態の発生が掲載されました。そこで主宰者はこの記事を熟読頂き、まだ流行のインフルエンザに注意して頂くために、敢て掲載致しました。

 <<インフルエンザの流行がまだ続いている。国立感染症研究所によると、流行のピークは2007年以来の遅さ。子どもは新学期を迎え、社会人は転勤のあいさつ回りなどで多くの人と出会う時期。油断せず、予防に気を付けて−。

 研究所の感染症疫学センターによると、継続的にインフル患者数の報告を受ける全国約5千の医療機関で1週間当たりの平均患者数が今季最多だったのは、年明け第6週(2月8〜14日)で、1カ所当たり39・97人。これは同11週だった2007年以来の遅さで、15年より2週間、14年より1週間、遅かった。

 厚生労働省の感染症情報管理室の宮川昭二室長は「昨年12月が暖冬で乾燥もせず、ウイルスが感染しにくい環境だったため、流行のスタートが遅れた」と解説する。

 中部地方の各地でもまだ流行が続く。定点調査する医療機関での第12週(3月21〜27日)の患者数は、愛知県で17・23人で前年同期の4・7倍。岐阜県は5・6倍に当たる16・83人、三重県は3・6倍の14・24人、滋賀県も6・5倍の18・32人だ。年によりばらつきはあるが、いずれも3月末としてはかなり多い。

 インフルへの関心が薄れる時期だけに、健康対策課の担当者は「手洗いやうがいを徹底して」。また「せきや発熱など、インフルを疑う症状があれば、マスクを着けて外出を控えて」と呼び掛けている。>>

上記の記事からも全国的に流行がまだ懸念されます。そこでこの大阪厚生年金病院の専門看護師の、「風邪と肺炎にご注意」を改めて熟読していただきたく存じます。

( 本論―

●事前の予防
日ごろの心掛けとしては、外出から帰った後のうがいと手洗いが基本です。また、お天気の良い日には、日光浴や散歩など適度な運動をするよう心がけ、入浴により身体を清潔にしておくことも大切です。

●肺炎は高齢者にとって危険な病気
肺炎はお薬の進歩によって、かなり治療ができるようになりましたが、高齢の方にとってはまだまだ怖い病気です。

とくに糖尿病や心臓、呼吸器系に慢性的な病気を抱えている方、腎不全や肝機能障害のある方も罹患しやすく、病状も重くなる可能性があります。厚生労働省が報告している人口動態統計でも肺炎による死亡率はここ数年上昇してきています。

肺炎は細菌やウイルスなどいろいろな原因で起こりますが、肺炎を起こす原因となる細菌に肺炎球菌があります。

●肺炎球菌による肺炎を予防する
肺炎球菌は健康な人でも鼻腔などに常在する菌です。しかし加齢などにより免疫力が低下すると、病気を引き起こしやすくなります。

日本では、ペニシリンという抗生物質が効きにくい肺炎球菌の割合が増加しています。抗生物質の効きにくい肺炎球菌による肺炎に罹患すると、治療に難渋する場合があります。
 
そこで、肺炎球菌によって起こる肺炎を予防するワクチンが肺炎球菌ワクチンです。ただし、肺炎球菌ワクチンを接種してもこれ以外の原因で起こる肺炎は残念ながら予防することはできません。
 
ワクチンを接種して得られる免疫は約5年以上持続するといわれています。

次のような方に肺炎球菌ワクチン接種をおすすめします。
・65歳以上の高齢者 
・心臓や呼吸器系に慢性疾患のある方 
・糖尿病の方 
・腎不全や肝機能障害のある方

肺炎球菌ワクチンの接種については、最寄りの病院やかかりつけの医師にご相談下さい。肺炎球菌ワクチンのみでなく、今年もインフルエンザワクチンを積極的に接種しましょう。)
       (大阪厚生年金病院 看護部看護ケア推進室感染管理認定看護師) 

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。