2020年08月06日

◆雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(46」

“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red
Gables/156(2020/8/4/火】ようやく夏らしくなってきた。うんざりするほど長い梅雨で、心配していた多摩丘陵の土砂崩れがなかったのは幸いだった。雨の中、切通の急斜面補強工事が進められていたが、傍目から見ていて「大丈夫かよ」と怖くなるほどの悪条件だった


「馬鹿と煙は高いところへ上る」、小生は鉄塔の上やクレーン車のアーム上で暴れたり、保釈後は鳶職になって学資を稼いだりしていたから高所恐怖症ではないが、霞が関ビルや世界貿易センタービルなど、若い頃から高層ビルの地下深くの基礎工事を見ると恐ろしくなる。


高所作業は自分が注意していればかなり安全を確保できるが、地下3〜4階に及ぶ「深礎工法」の場合は、穴の周囲の土砂が崩れたら生埋め、どうしようもない。


<深礎工法は人力または機械によって掘削を行う工法。孔壁は土留め材で崩壊を防護し、所定の深度まで掘削完了後に土留め材を取り外し(崩壊の恐れがある場合は撤去しない)、鉄筋を組立てて、コンクリートを打ち込みます>(土木工事の基礎知識)


さらに転落の恐れに加えて上から物が落ちてくる危険がある。狭い環境だと酸欠の不安もある。


吉村昭のノンフィクション小説「高熱隧道」は黒部川第三発電所建設(1936〜1940年)で一番の難工事だった仙人谷ダムトンネル建設を描いている。工事を請け負った佐藤工業によると、



<トンネルは仙人谷ダム建設のために建設されました。吉村昭の小説「高熱隧道」の舞台で、硫黄のにおいがトロッコの車内にプーンと漂い、建設当時は岩盤温度が摂氏130度にも達し、ダイナマイトが自然発火するほどだったといいます>


戦時の国策だから危険を承知のプロジェクト。命懸けの作業で給料は10倍だったが死屍累々、300人以上が亡くなったという。産業戦士の産業戦死。


現在の「危険な仕事」の筆頭は建設業(墜落・転落)だが、高給優遇の命懸けの仕事には原油を貯蔵する大型タンクの清掃もある。これはほとんど知られていないが、作業員の多くがクリカラ紋々の出所者、命知らずの方々だと言う。30年前に特殊清掃会社の人から聞いた話だが、今でもあまり変わっていないのではないか。



日進工業(株)のサイトから。


<原油は、貯蔵に伴いスラッジと呼ばれる多量の泥状廃棄物が堆積します。特に、備蓄を目的とするタンクでは、底面積が5000平米を超えるような大型タンクも珍しくなく、
それだけ底部に残るスラッジも膨大な量となります。原油は危険性の高い引火性の液体で、原油タンクのスラッジの回収は困難で危険を伴う作業となります。


COW(Crude Oil
Washing)は、タンカーから陸上の原油タンクに応用させてから約30年の歴史があり、最も一般的な原油タンク洗浄法として認知されています。



しかしながら、COWを取り巻く環境は30年で大きく変化しています。監督者やオペレーターの世代交代や高年齢化といった問題が顕在化する中、コストダウンや安全性の確保、環境負荷の軽減といった様々な課題を解決していかなければなりません>


現場の作業員に依存しすぎているためにCOWの自動化を進めているという。景気が良くなり求人倍率が高くなれば、その筋の危ない方々も危ない仕事を避けるようになるのは道理で、やがて3Kの仕事は無人化か。


ということで小生はたとえドジっても「穴があったら入りたい」ではなくて「穴とか密閉空間だけは避けたい」人種である。まあ、穴も色々だが・・・



都市部は地面が不足しているから「穴・地下」時代になるかもしれない。「もっと上へ」から「もっと下へ」と開発の重点が移るのではないか。鹿島建設のサイト「地下を築く最新技術」から。


<地下鉄や送電線,上下水道など,多くの都市の地下インフラは,人々やエネルギー,水などの移動・輸送の役割を担う。このため施設の多くは「管路」のかたちとなり,トンネル技術が都市の地下を築く主役となる。


地盤が複雑に交錯し,一部に軟弱な部位もある日本の都市では,頑丈な鋼鉄の外筒(シールド)で地盤を押さえながらトンネル建設を進める「シールド工法」が主力となっている。用地の制約などの厳しい施工条件の克服やコスト低減を目指して「より多様に」「より速く」「より長く」をキーワードに技術開発が進められている>


今やいろいろな形状のトンネルが自由自在に掘れるようになりつつあるという。まるでモグラみたい。


<モグラは先祖代々、受け継がれてきた地中に張りめぐらされたトンネルを増築・改修・修理を行いながら利用を続けている>(WIKI)


わしゃ、モーグラグラ、ヒッキー系「モーグラ族」って流行らないかな。


モグラは英語では「mole」、あまり表には出ないから「スパイ、二重スパイ」の意味も。漢字では「土竜」で「地上の竜の意:
駿馬、竜馬(りゅうめ)、名馬」の意味もあるそうだ。



坂本龍馬(竜馬、りょうま)は「龍馬が生まれる前の晩に、母親が龍が天を飛ぶ瑞夢を見て」名付けたとか。竜馬はセゴドン(西郷)の子分のような印象があるからスパイとか工作員、諜報、間諜、策士でもあったような。


「狭いと不平を言うよりも竜馬の如くここ掘れワンワン」、「穴・地下」はインフラのみならず地下都市とか核シェルターにもなりそうだ。日本の未来は「プロジェクト
Next 竜馬が掘る!」ってどーよ。


リニア新幹線のほとんどはトンネルだという。静岡県は「駅を造ってくれないから協力しない!」と駄々をこねているように見えるが、東名高速はあるし、東海道新幹線では静岡駅、浜松駅のふたつがあるのだから十分だろうに・・・小生は降りたことはないが。お茶とうなぎパイはどこでも売ってるし、少なくとも小生は静岡に行く用事がない・・・静岡空港ってまだあるの? 



日本の未来は「アナとチカ」、小生は苦手だけれど、そういう方向性もあり得るな。


伊藤貫氏の「歴史に残る外交三賢人」から学んでいこう。


<二度の世界大戦で強力なドイツ陸軍に叩きのめされた経験を持つフランスのドゴール将軍は、


「(ドイツ建国の父)ビスマルクが偉大だったのは、彼が自国の戦勝に慢心することなく、『もうこれ以上の戦争は不必要だ』と判断する能力を備えていたことだ」


とビスマルクを称賛している。


ナチス・ドイツを打破した米陸軍アイゼンハワー将軍(後の大統領)も、「His
wisdom is knowing to
stop」、彼の知恵は戦争を止める時期を知っていたことだと、武断主義から避戦主義にあっさり転換したビスマルクを称賛している。


戦前の日本人は、ビスマルクの武断主義は理解したが、1871年以降の彼のバランス・オブ・パワー外交(勢力均衡外交、リアリズム外交)を理解できず、日清・日露の戦勝後も「もっとやれ、もっとやれ」と、更なる“大日本帝国の拡大”を目指した。


そして、朝鮮併合、青島攻撃、対華21か条要求、満洲占領、中国東北部占領、南京占領、内モンゴル占領、ノモンハン衝突、インドシナ侵攻と、ひたすら周辺国との勢力均衡を壊していく拡張主義的な政策を継続したのである。


戦前の日本人は、軍人や右翼だけでなく、大部分の外交官や政治家や言論人も「Wisdom
is knowing to stop」という智慧を持つ国民ではなかった>


智慧を持っていても「ストップ!」と言えば制裁を受けるから・・・モグラ叩きみたいに・・・荷風のように沈黙するだけで精一杯だったろう。逃亡先、避難先がないのだからどうしようもない。


もうこの際だから耐えるしかない、いつか晴れる日が来るだろう、と当時の大方の国民は口には出さずとも思っていたろう。


言論の自由があれば、その言論を批判する自由もあり、新聞も不買運動の前には屈するしかない。報道の自由はあっても、購読する自由、解約する自由があるのだから。論理的に正しくても世間からダメ出しを食らったら生きていけない、群から外れた動物は死ぬしかない。


そういうことになる前に(仮想)敵を徐々に抑え込んでいく、追放する、やがて屈服させる。こちらがやらなければ、やられる。醜悪だろうが、そういうものだろう。


結果論かもしれないが、日本が猪突猛進した結果、アジアの、世界の植民地は一掃された。インド人は日本に勇気づけられ、毛沢東も「日本が国民党を叩いてくれたから勝てた」と感謝した。見た目には分からないだろうが、20世紀の高深度基礎工事はゼネコン準大手の「日本組」がやったのよ、「実にいい仕事をしてますね、大切になさってください」。もうすぐ祥月命日だな。


毎度のことながら「米国の大統領選挙は血を流さない戦争だ」とつくづく思う。支持政党が勝てば支持者は政治任用=ポリティカル・アポインティで美味しい職(商務省をちょろっと観察しただけだが“この世の天国”)にありつけるのだから必死、生活が懸かっているのだ。



疑似戦争。言論の自由競争も然りで、負け犬になったら干上がる。


民主主義はナンカナーの制度なのだが、それでも「それ以上の方策が今のところないのだから」ということで多くの国で(それなりに)支持されているわけだ。


勢力均衡外交の教祖ビスマルクが創ったドイツはビスマルクが亡くなると二つの大戦を起こして大負けした。思考能力が必要な知性はまず遺伝しないが、本能的・野性的な弱肉強食、夜郎自大、事大主義はドイツ民族に脈々と受け継がれているのだなあと思う。


ドイツと中共はWINWINで、何となく嫌われ者同士が手をつないでいる印象がある。一方で米独関係は冷え始めた。ドイツはEU市場と中共市場、合わせて20億の市場で生きていくつもりのようで、だから中共包囲戦にドイツは参加しないだろう。


川口マーン惠美氏の論考「香港国家安全法 ドイツ国営テレビ北京特派員のヤバすぎる論説」(2020/7/24)から。


<国際社会が香港のために立ち上がることはなかった。次第に孤軍奮闘となった香港はついに陥落。6月30日、「国家安全法」が施行されるに至った。


5日後の7月5日、ドイツ「第2テレビ」のニュースページに、ウルフ・リョラーという記者の論説が載った。あまりにも呆れ返る内容だったが、リョラー氏は国営テレビの北京特派員だ。つまり、無視できない。そこで、今日は彼の記事を紹介したい。


「我々の豊かさのすべてが中国経済に依存している。ドイツの自動車産業は、生き延びるために中国市場が必要だ。そして、ドイツは自動車産業が必要。それなしには社会の安定を保てない。



正直になろう。我々の民主主義は、一つの独裁国が繁栄することによって成り立っているのだ。


そのうち、我々は香港を見ることをやめるだろう、あるいは、率直に言うなら、わざと目を逸らすことになる。(香港を見るという)そのために支払わなければならない代償が、我々にとって高すぎるからだ。


ドイツでは、安い肉を手に入れるためなら、動物や人間が苦しむことさえ、多くの人たちが看過する。そんな我々が、香港のために自らの豊かさを制限するなどあり得ない。これは非難ではなく、ただの苦い事実である」



リョラー氏は、ドイツが中国に車を輸出するために香港の民主主義を犠牲にすることと、ドイツ人が安い肉を食べるために「動物と労働者」の住環境を犠牲にすることを同列に並べているのだ・・・>


ドイツにはリベラル≒アカモドキ≒アカが大繁殖しているが、国営テレビの北京特派員も群を抜いて真正のアカ=バカ。香港と食肉を同列視するという凄まじさで、川口先生も失禁されたのではないか。


狂気をウリにする小生も、このウルフという“戦狼”には完敗だ。ほとんど神ってる。人間は食うためにはどんなにエゲツナイこともしてのけるという「見ちゃダメ!」の最高モデルだ。こういう人格が堂々と国営テレビに出ているのだから、ドイツではこれが普通の論なのか。

独 vs
英米仏の欧州戦線はどう動くか、暴支膺懲の第二次大東亜戦争はいかに・・・歴史の序章に我々は立っている。(つづく)

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