2020年08月07日

◆拉致被害者は現行憲法の犠牲者だ!

「加瀬英明のコラム」メールマガジン


本メールマガジンに心当たりのない場合には、info@kase-hideaki.co.jpまでご連絡下さい。

 横田滋氏が、87歳で亡くなった。

 愛娘のめぐみさんが自宅の近くの海岸から、北朝鮮の工作員によって拉致されてから、43年ものむごい歳月が流れている。

 滋氏はめぐみさんが北朝鮮によって拉致されることがなかったら、幸せな家族に囲まれて、米寿を祝っていたことだろう。めぐみさんを救う戦いによって、寿命を縮められたのだった。

 滋氏は早紀江夫人と、都心のわが家に来られたこともあった。私も微力だが、拉致被害者の救出運動を手伝ってきた。
 滋氏の逝去は大手新聞・テレビによって、大きく報じられた。

 ところが、どの新聞社、テレビ局も、めぐみさんをはじめとする北朝鮮によって拉致された国民が、現行の日本国憲法の被害者だという事実に、一言も触れることがなかった。

 たしかに北朝鮮は、極悪で、無法、非道な国家だ。

 ところが、日本国憲法は日本国の安全を「平和を愛する諸国民の公正と信義」に委ねることを定めているから、日本国民に北朝鮮も、いま、日本から尖閣諸島を奪おうとしている中国も、“平和を愛好する諸国”だという妄想に、浸ることを強いてきた。

 北朝鮮はめぐみさんを日本の国土から誘拐した時には、経済が破綻した、みすぼらしい小国でしかなかった。

 もし、日本が昭和27(1952)年に、対日講和条約によって独立を回復した後に、アメリカ占領軍によって強要された日本国“偽”憲法を改正して、せめてイギリス、フランス程度の軍事力を整備していたとすれば、北朝鮮というみすぼらしい国によって、多数の日本国民が、国土から拉致されることはありえなかった。

 今日、イギリスとフランスは、それぞれ、日本のGDP(経済規模)の半分しかないが、核ミサイルを搭載した原子力潜水艦、航空母艦を保有し、国益を守るために、しばしば軍を海外に派遣して戦ってきた。

 日本はめぐみさんが日本海の海岸から、北朝鮮の諜報機関によって攫われた時に、イギリスか、フランスの経済規模を上回る経済大国となっていた。

 日本国民が北朝鮮によって拉致されたことを、専門筋が明らかにした後にも、日本社会党をはじめとする護憲政党や、大手メディアは、「そのような事実はない」といって、北朝鮮を庇(かば)っていたものだった。

 拉致被害者と、そのために毎日、悲嘆に暮れている家族は、日本国憲法と護憲派の犠牲者だ。なぜ、マスコミはこの事実に、口を閉じてきたのだろうか。

 私は声を大きくして、いいたい。めぐみさんは、日本国憲法の犠牲者だ。

 護憲派も、北朝鮮による日本国民の拉致に、手を貸してきた。

 今日、多くの心ある国民が拉致被害者を救出する運動の青いバッジを、胸につけている。

 横田夫妻に同情するシンボルマークだ。しかし、青いバッジを胸につけることで、満足してよいのだろうか。

 滋氏の死に当たって、マスコミが大きく報じた。だが、“お涙頂戴”で終えてよいものだろうか。

 私たちはその流す涙を集めて、墨をすって、国民の命と生活を守ることができる日本の憲法を、書かねばならない


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。