2020年09月12日

◆現行憲法では、わが国の領土「尖閣諸島」は守れない

加瀬英明

 
中国の重武装した海警船が、100日以上も尖閣諸島の接続海域を、我物顔に航行しているために、政府は危機感をたかぶらせている。

 中国の共産政府は尖閣諸島を長いあいだにわたって、日本領だと認めて、中国の地図にも記載していたのに、国連経済開発委員会がこの海域に石油が埋蔵されていると発表
すると、中国の固有の領土だと主張して、海警船や、武装漁民の漁船を送り込むようになった。

 今年に入って、メイド・イン・武漢(ウーハン)のコロナウィルスが世界の関心を奪うようになると、中国は中印ヒマラヤ国境でインド軍を襲撃し、南シナ海に不法に埋め立
てた7つの人工島を軍事基地化して、南シナ海の支配を急ぐかたわら、ベトナム、フィリピンなどの島々を脅かし、

台湾に対する軍事威嚇を強めつつ、イギリスと国際条約に
よって約束した香港の1国2制度を破棄して、事実上、併合した。傍若無人に振舞っている。

尖閣諸島が危い。尖閣諸島は沖縄県石垣市に属している。私は40年以上も、尖閣諸島最大の魚釣島に陸上自衛隊1ヶ中隊を常駐させることを主張してきたが、政府は

「中国を刺激してはならない」といって、石垣市職員も含めて、日本国民が上陸することを禁じている。

 私は年2回、ワシントンに通っているが、ホワイトハウスの国家安全会議(NSC)や、国防省の幹部が、
「なぜ、日本国民の上陸を禁じているのか、理解できない」という。私にも理解できないから、答えようがない。

 私は5年前まで海上保安庁の政策顧問を、つとめていた。自衛隊の部隊を置けないのなら、海上保安官を常駐させられないのか。

 南鳥島は本州から1800キロ離れた、太平洋にポツンと浮ぶ、小さな島だ。ここには、海上自衛隊の派遣隊が12人常駐している。なぜ、南鳥島に自衛隊を置いているのに、尖閣諸島に海上保安官を常駐させられないのか。

 現行の「平和憲法」が、日本を骨抜きにして、腰抜けの国家に変えている。いまでも政府は「外国に脅威を与えない、必要最小限度の防衛力を保有する」といっているが、

いったい日本の領土である魚釣島に、自衛隊の小部隊を置くことが、外国に脅威を与えることになるのだろうか。

 古代ギリシアの都市国家だったアテネは、オリンピックの発祥の地だが、その富のために、しばしば周辺の諸国から脅かされた。

 デモステネスはアテネの名将で、優れた戦略家として、歴史に名を刻んでいる。

 デモステネスは紀元前353年に著わした書のなかで、「民主国家のなかでは強者も弱者もその権利を、法律によって守られている。だが、国際関係では法は無力だ。

強い者が弱い者を、屈服させる。国内では法が正義であるのに対して、国際社会では武力が正義を定義する」と述べて、「口先だけで平和を愛すると唱える者は、平和と人民の敵として怖れなければならない」と、断じている。

 そうデモステネスが警告してから、2373年の歳月がたっているが、残念なことに、人類社会の基本は変わってない。

現行憲法のもとで、「必要最小限度の防衛力を整備する」というが、護憲派の善男善女は家族がコロナウィルスに感染した時に、病院に「必要最小限度の医療をお願いします」と、頼むものだろうか。

 現行憲法は日本を外国から侵略を誘う、怯懦な国家としている。改憲を急ごう。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。