2020年09月21日

◆安倍辞任にぬか喜びの韓国が

勝又 壽良

「日本への非礼」と反日を反省しだしたワケ


安倍首相辞任の報道を受け、韓国では日韓雪解けへ向かうとの期待が高まった。しかし、第2・第3の安倍が続くだけだと認識したのか、今度は「韓国反省論」が現れだしている。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)


プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)

元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。

「日韓関係に雪融けが始まる」安倍退陣を歓迎する韓国

韓国が外交面で揺れている。行き詰まった日韓関係打開の手がかりがないからだ。一方で、米中対立は冷戦と呼んで差し支えない状況である。韓国は、これまでの二股外交で「経済は中国、安保は米国」という、二刀流がしだいに難しくなってきた。中国か、米国かと二者択一を迫られる時期は、刻々と迫っている。

この認識が、韓国大統領府の一部に出始めた印象である。それは、韓国報道を細大漏らさずチェックしていると、微妙な「化学変化」に気付くのである。

安倍晋三首相が突然、健康を理由に辞意を表明した。韓国では、安倍首相が退陣すれば日韓関係に雪解けが始まる。そういう期待報道が現れた。以下の記事が、その典型例である。


「病気で退く安倍首相には申し訳ないことですが、我々には良い機会です。日本との外交関係を改善できる糸口になるかもしれないからです。安倍首相は実際、わが国には最悪の首相でした」。

「安倍首相は日本国内の保守世論と新冷戦という国際情勢の変化を背負っていたからです。それでも後任の首相は、安倍首相のように強硬派ではないでしょう。今から準備して先に手を差し出さなければいけません。失われた20年といわれますが、日本はまだ経済大国です。経済から解決すればよいはずです。歴史は最後に解決しても…」。以上は、『中央日報』(8月29日付コラム)だ。

「第2、第3の安倍が登場する」安倍後も変わらぬ日本を認識

この安倍辞任後への期待論は、間もなく大きく変わった。「第2、第3の安倍が登場する」との認識になってきた。

「何よりも日本社会全般の雰囲気が変化した点をわれわれは冷静に認識しなければならない。<中略>
そのため安倍氏が退いても、第2、第3の安倍氏が登場するよりほかはない。それが今の日本政界の現実で、社会全般の雰囲気だ。いわゆる『主流の交代』が確固として実現したのだ。

日本と戦って最後までいこうが、話し合いで問題を解決して和解しようが、一応このような日本国内の事情を正確に把握しておくことが優先だ」

「もう一つ深刻な問題は、日本国内で親韓派が消滅直前になった点だ。たとえ残っていたとしても、自分の主張をするのが難しい雰囲気だ。これは日本のせいばかりにするのはなく、韓国側にも問題がないかどうか振り返らなくてはならないことだ。

親韓でも反韓でもなかったが、最近になり確実な反韓に立場を固めた人も珍しくない。次期首相として有力な菅義偉官房長官もそのような部類に属すると考える」


「昨年、東京で会った政界消息筋によると、菅氏は自身の作品といえる慰安婦合意を文在寅政府が、事実上覆したことに対して反感と失望を私席で表したことがあるという」 以上は、『中央日報』(9月8日付コラム)が報じた。

韓国の論調が、短期間にこれまでの日本批判一点張りから、「韓国原因論」に触れるようになっている。日本が、絶対に韓国と妥協しないと考えるようになった結果だ。日本全体で、嫌韓ムードが高まっているのである。
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