2020年11月15日

◆圧殺された自由と民主と「高度な自治」

宮崎 正弘

 
令和2年(2020)11月12日(木曜日)弐 通巻第6696号

 圧殺された自由と民主と「高度な自治」。「暗黒の香港」に
   民主派議員が集団辞職。中国共産党の独裁に

 2020年7月1日から施行された「香港国家安全法」。じわり暗黒政
治の「成果」が表面化した。

97年7月1日の「香港返還」で約束された一国両制度は死んだ。いや、
殺されたのだ。

香港から自治が奪われ、窮屈な、密告と監視に怯える日常がやってきた。
つまり香港の決まり事を香港人がきめられなくなり、議会は共産党翼賛会
に化け、中国の息がかかった全体主義が好きな議員らの天下となった。

11月11日、大陸では「独身の日」とかで、アリババや京東集団の
ネット配達において消費ブームが頂点を打ち、8兆円弱の買い物騒動が
あった。売れたのが日本の資生堂だったのは皮肉だろう。
 
EU諸国はコロナ第三次感染でロックダウン、中国で何が起きてもほった
らかし。米国はトランプの敗色が濃くなって、事実上のレイムダック入
り。中国共産党から見れば、こんなチャンスはない。

香港独立を支持し、「外国に干渉を求めた」として、香港立院議員四人が
議員資格を剥奪された。この決定に意義をとなえた民主派の議員十五名が
抗議をこめて集団で辞職することとなった。

「香港独立を支持したり」「外国に干渉を求めたり」、「中国による香港
への主権行使を認めない」議員ならびに「香港独別行政区への忠誠が足り
ない」と判定されると議員資格剥奪となる、滅茶苦茶なはなしである。

ならば、その資格剥奪の認定を誰が決めるのか。香港立法府ではなく、中
国共産党政治局常務委員会である。
となれば香港立法府は何の為に存続するのだろうか?単なる飾りなのか。

     
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 ■読者の声 どくしゃのこえ REAERS‘OPINIONS 読者之声■
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  ♪
(読者の声1)トランプ大統領はまだ敗北宣言をしていませんが、どうみ
ても、敗色濃いですね。日本としてはがっかりですが、世界では喜色満面
の北京があります。

ともかくバイデンになると、日本は再び苛められるのではないか。民主
党という悪質な政党は、これまでも、一貫して戦争を起こしてきた政党で
す。どこかでまた火を噴く可能性が高まっています。さしずめ台湾海峡で
しょうか?

 という疑問を抱いておりましたが、過日放映された宮崎さんと加瀬英明
さんの番組を拝見して、なるほど、そういうことかと合点することが多
く、大いに参考となりました。有り難うございます。(DF生、岐阜)


  ♪
(読者の声2)宮崎さんの新刊『中国解体2021──日本人のための脱
チャイナ入門』(徳間書店)を3日掛けて、じっくりと拝読しました。ほ
かのチャイナウォッチャーと異なって、先生の視点は冷徹で、感情的な記
述がほとんどないのですが、皮肉な表現が多いことに気がつきました。何
かしら日本浪漫派の息吹が国際評論でも感じられました。

それはともかく中国の現状を抑えるには有益な書籍と存じます。TD生、
市原市)
         


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