2021年01月08日

◆円高マグマの噴火が近い

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)1月7日(木曜日)通巻第6753号  <前日発行>

 円高マグマの噴火が近い。「円高」はなぜか民主党政権で起こる。マグ
マとは「日米の実質金利差」である

 その昔、一ドルが360円の固定相場時代、為替差損は日銀が負っていた。
固定レートがかなり長期にわたって維持できたのは、資本の自由化も、資
金移動も自由化されておらず、M&A等日本では稀で、ひたすら貿易黒字
を積み上げていけば、緩慢に円高傾向となることは明らかだった。

日本人の海外渡航が自由化されたのは昭和40年代だった。自由化されて
も暫し、持ち出せる外貨は千ドル以内だった。日本人の海外旅行者数が百
万を超えたのは昭和48年度頃だった。ドルを日本は必至で貯めて、賠 償
金を支払ったのである。

 1971年のニクソンショックで米ドルは金兌換システムから離脱した。

すなわち米ドルは紙切れとなった。1972年のスミソニアン合意から
1985年の「プラザ合意」を経て、円ドル・レートは完全に変動相場制
に移行した。つまり為替差損が政府から民間へするりと移転したのだ。

為替レートは、実体貿易の数十倍の規模で行われる通貨取引によって決
まる。したがって、通貨は商品でもあり、投機対象となる。ジョージ・ソ
ロスはポンド危機に便乗して一夜で10億ドルを稼ぎ出し、97年のアジ
ア通貨危機でも裏面で暗躍したという。

この場合、皮肉にも準固定相場制度をとる香港、台湾、中国のようなド
ルペッグ体制の国々のほうが為替の乱高下が起こりづらい。

通貨がいったん穀物や石油のように、投機商品と化ければ、従来の為替
理論は通用せず、実体経済や貿易バランスは横に追いやられ、第一に金
利、第二に経常収支、第三が政治相場、そして主要国の政治環境によって
左右される。

これらの変動指数から次の相場形成の傾向を先読みする投機筋が通貨戦争
を仕掛けるのだ。

レーガン政権2期目、ベーカー財務長官は日本に強引にプラザ合意を押
しつけた。クリントン政権の時代、1ドルは124円から83円台となっ
た。オバマ政権は日本のことなど眼中になかったかのように1ドル=78
円という記録的な「円高」がきても、日本の悲鳴を無視した。
 バイデンは、政権発足前すでにドル下落が始まっており、1月6日には
1ドル=102円台までドル安がすすみ、100円台割れは時間の問題で
ある。


▲円高はなぜか民主党政権で起こる。

「円高マグマ」が爆発寸前だと産経編集委員の田村秀男は言う。

「財政、金融の連携が(アメリカと逆に)緩い日本とのギャップで、円
高を(アメリカの金融環境が)加速させかねない」とする。

マグマとは「日米の実質金利差」であり、「実質金利は名目金利からイ
ンフレ率を差し引いて算出する。金の裏付けのない現代のお金の値打ちは
その通貨建ての市場金利と、その通貨でいかほど購買できるかを占めるイ
ンフレ率に左右される。実質金利が高い通貨が選好され、低い通貨は売ら
れる」(田村前掲論文、12月19日産経新聞)。

中国がこのところ、日本国債を購入しているのは、ドルから円への転換
で得られる金利差であり、つまるところ日本国債の金利が05%であって
も、十分に投資価値があるというわけだ。

オバマ政権のときの円高は、アメリカの通貨供給の増発に、緊縮財政に
固執した日本の政財界と日銀によって、日本がひたすら愚策を続けた結果
であり、もし通貨増発で対応しておれば問題はなかった。白川日銀総裁の
責任は重いと言わざるを得ないのである。

コロナ災禍による財政出動は記録的天文学的巨額となっているが、アメ
リカはお構いなく赤字国債を出し続けていく。日本は、かなりの巨額並び
に補正予算で真水を増やしてはいるもののこの程度では円高マグマを冷却
するには到らない。

円高マグマの噴火が近い。
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読
者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ♪
(読者の声1)ちょっと旧聞ですが、1/1の武田邦彦先生のビデオに重要
な指摘がありました。30分くらいのところです。

https://www.youtube.com/watch?v=bL9jAOWyUto&t=1980s
【症状のない人から感染が広がる】のか? 2020年1月、ドイツに来た
「無症状」の1人の上海のビジネスマンが感染源になった、と主張する世
界でも「ただ1本の論文」から、武漢肺炎は「発症前でも感染」する恐る
べき疫病とされてしまった

しかし再調査してみると、その上海人はじつは発症していたのに、商談に
そなえて解熱剤を飲んでいたことが判明した。いい加減な1本の論文(〜嘘
つきチャイナマン)に世界が振り回わされてきた。

日本のクラスター調査でも、発症者の周りを調べまくっているから、PCR
が陽性でも発症していない人が、ひとに感染させた例があるのかないの
か、厚労省は当然資料を持っているはずだが、どうしてもこれを開示しな
いのだという。
これほど奇怪な話はない。厚労省はやっぱり国民の敵か。
(石川県、半ボケ)
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