2021年01月28日

◆空母打撃群を南シナ海へ投入

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)1月25日(月曜日)通巻第6777号   

米国海軍、空母打撃群を南シナ海へ投入「自由航行作戦」を継続中国軍機
の台湾領空侵犯は昨年だけで380回

 1月23日、台湾領空を侵犯した中国軍機は13機(このうち8機が爆
撃機)。
 1月24日、おなじく台湾領空侵犯の中国機は15機(12機がジェッ
ト戦争機)。
 2020年度だけでも中国人民解放軍の台湾領空侵犯は380回。台湾
空軍はスクランブル発進を繰り返した。

 バイデン新政権となって、台湾政策は現在の処、変更がなく、「地域の
安定と平和を脅かす中国の武力的威圧は地域の安全に脅威である」とし、
トランプ政権が決めた武器供与の停止やキャンセルには至っていない。そ
ればかりかバイデン大統領は就任式に、台湾大使(北米代表所代表)を招
待している。

 情報筋によれば、空母「ルーズベルト」を基艦とする米海軍空母打撃群
が南シナ海へ入った。「これは通常の自由航行作戦の一環であり、米国は
民主台湾と地域の安定のために協力してゆく」と国務省スポークスマンの
ネッドプライスは述べた。

 他方、バイデン政権は中国への具体的な政策を発表しておらず、トラン
プ政権が決めた、およそ30の政策に関しては、180度反対の大統領令
に署名したが、中国との貿易、投資、関税、技術移転規制、ヴィザの発給
制限、孔子学院、中国軍企業への投資禁止など一切の強硬路線を変更する
構えをみせていない。

 バイデンは自らのホンネとは裏腹に、前政権の対中強硬路線継続をしば
しジェスチャーとしても、堅持して行くことで、自らの中国との金銭ス
キャンダルを隠蔽したい思惑があるのだろう。
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読 者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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(読者の声1)たまたま宮崎先生の『こう読み直せ! 日本の歴史』
(ワック)の明智光秀の箇所を読んでいたのですが、それから大河ドラマ
「麒麟が来る」をみました。
絶妙のタイミングといえますが、先生がこの本でも否定された「本能寺の
変」の黒幕説ですが、昨日のテレビは、すべての役者がそろいましたね。
光秀の黒幕は朝廷+公家、毛利+足利将軍、秀吉の罠から、果ては家康が
唆した、仏教勢力に浅井、朝倉、荒木村重残党等々。冒頭にはキリスト教
宣教師もでていた、最近のイエズス会陰謀説もあり、これらが一堂に揃っ
て、しかも光秀が信長の非道に怒りを燃やしていくプロセスがうまい演出
でなされていたと思います。
先生の言われるように黒幕説は、すべて明智光秀への過小評価であり、か
れの蹶起は、単独かつ尊王攘夷の義挙という評価、おおいに頷きつつあり
ます。
(TY生、さいたま市)


(宮崎正弘のコメント)小生も昨日のドラマを観ましたが、明智光秀が船
を仕立てて鞆にいる足利義昭に会いに行ったり、家康が船で会いに来たり
等、史実にはありません。脚本家の創作です。
 黒幕説も最後に誰が得をしたかで、推理小説のような牽強付会が多く、
秀吉、いや家康、論理的には仏教勢力、朝廷、足利となるわけですが、昨
日のドラマで欠落していたのは、この三年ほど台頭した、土佐の長曽我部
黒幕説です。
 いずれにしてもテレビは集中的かつ効果的に背景を説明する必要があ
り、脚本は史実を無視しても、印象を強く筋立てにしているということで
しょう。
 明智光秀が「主殺し」、「謀反」などと宣伝して悪印象をもたせたのは
秀吉であり、それによって政権を簒奪した非合法生を正当化したわけです
が、江戸時代は、光秀はちゃんと評価されており、明治弐年まで信長を祀
り神社はなかった。
 京都船岡山の武勳神社(信長を祀る)は明治初期の創建です。
一方で、明智は御霊神社に祀られ、各地には記念の石碑などが建立されて
います。頼山陽や芭蕉が、光秀をちゃんと評価していたことなぞ、お読み
になったダイジェストではなく、拙著『明智光秀 五百年の孤独』(徳間
書店)を是非お読みください。



  ♪
(読者の声2)「あなたは、どのくらい報道を信頼しますか?』と米国で
ギャロップ調査が過去20年間、問うた。
今回、「右・共和党支持者」「左・民主」「中・独立」の答えが激しく乖
離していた。20年前にはほぼ全部が50%。しかし今、「右」は10%、「中
立」は36%に落ちたが、逆に「左」は73%と上がっている。
この調査は昨年8月末、選挙前の時点なので、現在では、もっと極端に
なっているだろう。
 民主主義政治制度では、「国民が決める」仕組みだが、その決める材
料・知識はほぼすべてが報道によって配達されるという構造になっている。
「三権独立」という古くからある仕組みは、行政、立法、司法が、お互い
に、公平に、中立に、義を持って牽制し、運営すれば、国がおかしくなる
ことは避けられる、と信じられていた。ところが、今回、大々的に自らの
手で暴いてしまったことは、この3権があらゆる機関・階層で癒着してい
た。最後の頼みの公正、正義の味方であるはずの裁判所、最高裁までもが
国民を見放した。
 報道がラジオ、テレビを支配する頃から、既に「第4権」として煥然と
君臨している、危ないよ、という社会・政治学者の批判があったが、既に
力をつけた巨大な報道機関を改革する仕組みが存在していなかった。
逆にその力を利用し、政治家、官僚・民間企業などは、「悪魔の取引」を
してきた。その長年の結果が、上記の数字に現れている。
すなわち、「右」にとっては報道は嘘であり、報道機関として最大の価
値、「信頼」を失った。「左」にとっては信頼できる仲間であり、共に
「右・悪」と闘う同士である。つまり、米国のマスmediaは「体制・支配
団体」の御用機関に転落していた。
 しかし、彼らはまだ理解していないらしいが、既に「3権」を支配し、
選挙制度をも完全に管理・操作する支配機関にとって、報道機関の仕事は
昨年2020年に終わっていた。
つまり「有益だったバカ」は無益になった。今更信頼度0%の報道がいく
ら懺悔しても、「真相はかうだった」と伝えても信ずるものはいない。
歴史は本年1月20日をもって米国「共和制民主政治制度」の終焉、と記す
だろう。日本にとっては「どろなわ」ではあるが、まず明らかな国家転覆
犯罪団体、NHKそして文科省をぶっ壊す。
https://news.gallup.com/poll/321116/americans-remain-distrustful-mass-media.aspx
  (KM生)
  


  ♪
(読者の声3)三島由紀夫大人命を偲ぶ縁とも想へます記事が関西にあ
り、貴誌ご参考まで紹介申し上げます。
 「三島由紀夫が徴兵検査受けた公会堂など旧加古川町の歴史を写真で紹
介」(1月15日)。
「1950(昭和25)年に合併して兵庫県加古川市になった旧加古川町
の歴史などを紹介する展示会が、同町篠原町のコミュニティースペース
「びぃぷらす」で開かれている。作家の三島由紀夫が徴兵検査を受けたと
される加古川町公会堂(現加古川図書館、同市加古川町木村)の創建当初
の姿など、写真約50点が並ぶ。16日まで。(斉藤正志)同市の市民グ
ループ「ぱくぱくパーク」の主催。
同公会堂は35(昭和10)年に建設され、創建時の写真からは、後に三
島が徴兵検査を受けた場所とされる松の木が植えられていなかったことが
分かる。大集会場など、当時の内部の様子も紹介した。同町本町にあった
映画館「旭クラブ」や昭和20年代の寺家町商店街など、まちの様子を知
ることができる貴重な写真がそろう。昭和30〜40年代ごろに使われた
アイロンや炊飯ジャーなどの新品約20点も集めた。入場無料。午前9
時〜午後6時(16日は午後5時まで)。びぃぷらすTEL079・
426・1442」(引用止め)。
  (熊本護国生)
  

(宮崎正弘のコメント)加古川は三島の祖父、平岡定太郎の故郷ですから。
平岡定太郎は樺太庁長官、福島県知事、正三位。疑獄事件に巻き込まれて
下野後は山師的な事業に手を出して平岡家が傾いたことを三島は『仮面の
告白』で縷々書いていますね。
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