2021年03月04日

◆三木谷楽天が築く“帝国”の新ルール

馬渕 磨理子

赤字モバイル「全力」は大正解、シェア戦争はグループ総力戦へ=
楽天が好調なECの利益を食いつぶしてまで赤字のモバイル事業を続けるの
は、楽天“帝国”を築くために必要な投資だからです。楽天モバイルは携帯
キャリア戦争を勝ち抜けるのか。値下げ競争の次のステージ「グループ総
力戦」が始まっています。


プロフィール:馬渕 磨理子(まぶち まりこ)
京都大学公共政策大学院、修士過程を修了。フィスコ企業リサーチレ
ポーターとして、個別銘柄の分析を行う。認定テクニカルアナリスト
(CMTA )。全国各地で登壇、日経CNBC出演、プレジデント、SPA!など多数
メディア掲載の実績を持つ。また、ベンチャー企業でマーケティング・未
上場企業のアナリスト業務を担当するパラレルキャリア。大学時代は国際
政治学を専攻し、ミス同志社を受賞。
Twitter:https://twitter.com/marikomabuchi

社名を「楽天グループ」に変更

楽天は4月から社名を「楽天グループ」に変更すると発表しています。

楽天は、今や、ネット通販にとどまらず、携帯電話や金融など事業の多角
化が進んでおり、傘下に150社以上の連結子会社を抱えています。楽天は
グループとしての力を発揮するために、司令塔としての役割を強化してい
く必要があります。

また第4の携帯キャリアとして、楽天が携帯業界に参入しました。熾烈
(しれつ)な価格競争とユーザー獲得の戦いが繰り広げられているモバイ
ル事業でさえも、実は楽天グループの構想の一部分に過ぎないのです。

今回は、この楽天の「全体像」を見ていきましょう。

現状、楽天の事業は「インターネット」「フィンテック」「モバイル」の
3つのセグメントに分けられます。

赤字を出してまで「モバイル事業」を続ける理由

2月12日に発表した決算では「モバイル」事業が大幅な損失を出しています。

年間のグループ全体の決算は、損益が1,141億円の赤字となりました。携
帯電話事業で基地局の整備に多額の投資を行ったことなどが響いています。

一方で、新型コロナによる、巣ごもり需要を受けて、ネット通販事業は好
調で、グループ全体での売上は1兆4,555億円で前年同期比15.2%増となっ
ています。

なぜ楽天は堅調なECの売上を食い、大幅な損失を出すようなモバイル事業
に投資するのでしょうか。

これは、次の時代を見通した「やるべき投資だ」との認識では


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