2021年03月15日

◆歴史捏造のNHKは朝日と同じだ

櫻井よしこ


慰安婦に関する嘘は、朝日新聞が喧伝した吉田清治という詐話師の捏造話
が発端となって世界に広まった。戦時朝鮮人労働者は強制的に狩り出さ
れ、賃金も貰えない奴隷労働者だったという嘘はNHKの報道が発端だっ
たと言える。

朝日新聞は2014年に、吉田清治に関する記事の全てを、間違いだったとし
て取り消した。他方NHKは、彼らの報じた長崎県端島、通称軍艦島を描
いた「緑なき島」が今日まで続く徴用工問題の元凶となっているにも拘わ
らず、訂正を拒み続けている。

「緑なき島」は1955(昭和30)年に報じられた20分間のドキュメンタリー
である。端島を含む明治産業革命遺産の研究における第一人者、加藤康子
氏が66年前のドキュメンタリーの問題を指摘した。

「炭鉱の坑内の映像はやらせをしています。それに合わせてナレーション
の原稿もドラマチックに書いたのでしょう」

「緑なき島」で描かれている端島炭鉱の坑内映像は誰が見ても奇妙だ。ま
ず鉱夫たちが次々に坑道に入っていく。皆作業服をきっちり着込みランプ
付きのヘルメットをかぶり、丈夫そうな靴も履いている。

ところが、実際に石炭を掘る次の場面では、全員がふんどし一丁の裸体に
なっている。ヘルメットのランプはなくなっている一方、腕時計だけは
きっちりはめているのもチグハグだ。

「当時端島の炭鉱を経営していた三菱鉱業は保安規定で作業服、ランプ付
きヘルメットなしで坑内に入ることを固く禁じています。裸で石炭を採る
など、あり得ないことでした。また、坑道は海中深く掘り下がっていま
す。ランプがなければ真っ暗です。それに昭和30年当時、腕時計は高価で
貴重でした。石炭採掘現場に時計も含めて私物を持ち込むというのはな
かったことです」と、加藤氏が語る。

「緑なき島」ではまた、坑道は高さがなく、鉱夫たちは全員這いつくばっ
て作業している。だが、これも端島ではあり得ないことだった。

「日本発の歴史捏造」

先述したように端島は海底深く、1100メートルまで斜め竪形に掘り込んで
いる。三菱の規定では坑道の高さは1.9メートル以上とされていたが、映
像では、坑道の高さがないかわりに、空間が水平に広がり、そこで裸の男
たちが這って働いている。だが、実際の端島の坑道にはこのような平場の
採掘現場はなかった。

明らかにこれは端島炭鉱の映像ではあり得ない。加藤氏の「やらせ」だと
いう指摘は間違いないだろう。事実、映像を見た元島民全員が、「これは
端島じゃない」と証言している。

NHKがやらせで報じたこの映像は韓国に伝わり、朝鮮人鉱夫がこのよう
な形で酷使されたという「事実認定」へとつながっていった。その一例が
韓国の国立歴史館に展示されている写真であろう。それは高さのない坑道
で上半身裸の男性がうつぶせになって石炭を掘っている写真だ。朝鮮人が
こんな形で奴隷労働させられたという象徴的な一葉だ。だが写真の男性は
朝鮮人ではなく日本人だ。戦後、廃鉱になった炭鉱で盗掘しているのを、
日本人の写真家が撮影したものであることが確認されている。そのベタ焼
きも残っている。

66年前のNHKの報道は、厳しい安全管理のルールが徹底されていた現実
の炭鉱では明らかにあり得なかった嘘のイメージを作り出した。事実に反
する内容であるにも拘わらず、それがドキュメンタリー映像として独り歩
きを始めた。韓国が触発され、前述の裸で盗掘する男性の写真に飛びつい
た。写真はユネスコの明治産業革命遺産登録に反対する韓国側の運動の中
で、ニューヨークのタイムズ・スクエアに反日のスローガンと共に掲げら
れた。さらに2018年10月には、韓国大法院が彼らの云う徴用工問題で日本
企業に賠償を命ずるとんでもない判決につながった。

66年前NHKが報じた「緑なき島」のやらせ映像は、現在の問題に直結し
ているのである。「それだけではない」と指摘するのは麗澤大学客員教授
の西岡力氏だ。

「1974年に三菱重工爆破事件が起きました。犯人たちは日本人なが
ら、大学時代に朴慶植氏の書いた『朝鮮人強制連行の記録』を学んで、日
本が朝鮮人を酷い目に遭わせた、その日本企業に報復のテロをしなければ
ならないと考えた。三菱重工がターゲットにされましたが、理由は朝鮮人
戦時労働者を使っていたということです」

爆破事件は74年8月30日。しかし、彼らは9月1日、関東大震災で「朝鮮人
が虐殺された」とするその日に、復讐を企てていた。しかし日曜日でオ
フィス街の丸の内には人がいない。土曜もいない。そこで金曜日の8月30
日が犯行日になった。

「つまり犯人たちは日本企業が本当に朝鮮人に奴隷労働をさせたと信じ込
んでしまった。そうした印象を強烈に与える映像をNHKが作っていた。
66年前から始まった日本発の嘘が語り継がれ、広がり、深刻化していっ
た。慰安婦と同じ、日本発の歴史捏造なのです」(西岡氏)

“悪者”のイメージ

さて、加藤氏の働きがあり、昨年3月に産業遺産情報センターが東京・新
宿区に開設された。そこには端島の暮らしが、多くの元島民の証言と共に
展示されている。VTRの映像と肉声で、端島では日本人も朝鮮人も平和
で協調的に暮らしていたことを私たちは知ることができる。

それに反発したのか、NHKがまたもや動いた。66年前の「緑なき島」で
描いた奴隷労働こそが島の実態だったと言うかのような「実感ドドド! 
追憶の島〜ゆれる歴史継承」という番組を、昨年10月16日、九州、沖縄
ローカルで放送したのだ。加藤氏も島民もNHKの取材に応じたが、まと
もには取り上げてもらえず、反対に“悪者”のイメージで取り上げられた、
と憤る。

元島民の皆さん方は昨年11月20日にNHKに抗議文と質問状を送った。論
点は四つである。➀炭坑内の映像の検証、➁韓国を含む全世界への訂正、➂
複製等を残すことなく完全撤収、➃元島民の誇り、自尊心を踏みにじった
ことへのお詫び、である。

NHKの回答は「別の炭鉱で撮影された映像が使用されたという事実は確
認されませんでした」という木で鼻を括ったようなものだった。

「あのドキュメンタリーを見た元島民全員が、あれは端島の炭鉱ではない
と証言しているのです。報道機関として、やらせを否定するのなら、その
証拠を示すべきでしょう」

加藤氏の憤りはもっともだ。そんなNHKになぜ、私たちは受信料支払い
を強要されなければならないのか。公共放送だからというのが理由らしい
が、国益を損ない、日本人の名誉を傷つけるこんな虚偽放送を続ける
NHKを許してはならないだろう。

Tweet
トラックバックURL:

櫻井よしこ氏がネット新番組の発表をいたします。
「 歴史捏造のNHKは朝日と同じだ 」
          
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。