2021年11月03日

◆立民・共産一体化の危険を見逃すな

              櫻井よしこ

日本ルネッサンス 第972回

10月31日の衆議院議員選挙を立憲民主党などは「政権選択選挙」だと言
う。自民党幹事長の甘利明氏は「自由民主主義の政権と、共産主義が初め
て入る政権のどちらを選ぶのかということだ」と言う。自由民主主義か共
産主義かの「体制選択選挙」だというのだ。どう見ても甘利氏の主張が正
しいだろう。

日本共産党は立憲民主党の政権が誕生した暁には、部分的とはいえ「閣外
協力」で政権に加わる条件で選挙協力を進めている。成功すれば、日本の
政治史上初めて、共産党の政権参加が実現する。彼らの言う閣外協力とは
何か。10月15日、「言論テレビ」で、自民党政調会長の高市早苗氏が説明
した。

「前回選挙の時、共産党は凄い運動量でした。今回立憲民主党は共産党の
運動員を無料で貸してもらう、票ももらう。となると、実際に政策を実行
する段階では、言い分を聞かないわけにはいかなくなります。段々、一体
化していく。閣外協力は内閣の中に大臣を入れないけれども、様々な国会
での採決などでは同じ行動を取るということですから、事実上、立法府の
中で一体化した勢力になるということです」

立憲と共産党が事実上一体化する今回の選挙協力は、立憲が共産党に呑み
込まれる第一歩となるのではないか。それはかつて共産党が社会党に仕掛
けた戦術を見れば明らかだ。『日本における人民民主主義の展望』という
小冊子で伊藤律が、社会党を乗っ取る「社共合同論」を書いている。また
共産党は社会党内に工作員を送り込み社会党を食い荒らしていた(『こん
なに怖い日本共産党の野望』梅澤昇平、展転社)。

現在、立憲と共産党は289小選挙区のうち220で候補者を一本化した。共産
党は比例区で850万票以上、15%以上の獲得を目標としてきた。今回、そ
れらを横に置いて背水の陣を敷いた。2018年、志位和夫委員長は「本気の
共闘、やろうじゃないですか」と語ったが、共産党は今回の選挙に賭けた
のだ。

皇室をなくしてしまう

事実上一体化するにしては立憲、共産両党は大事な政策で全く合致してい
ない。たとえば国防政策だ。共産党綱領には、日米安保条約の「廃棄」が
はっきり謳われている。「アメリカ軍とその軍事基地を撤退させる。対等
平等の立場にもとづく日米友好条約を結ぶ」「いかなる軍事同盟にも参加
せず、非同盟諸国会議に参加する」とある。

日米安保条約を廃棄し、軍事的要素のない「友好条約」に日米関係を落と
し込むのであるから、当然、日本の安全保障政策は大混乱に陥る。

さらに自衛隊について共産党は「憲法第9条の完全実施に向かっての前進
をはかる」と綱領に明記している。

憲法9条第2項は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦
権は、これを認めない」というものだ。文字どおりに受けとめれば自衛隊
は解消ということになるだろう。9条の完全実施を謳うことで自衛隊はな
くすと言っているのだ。

折しも中国が極超音速ミサイルの地球周回に成功し、攻撃目標は外したけ
れども、南極圏から米国を攻撃する道筋をつけたとの報道が世界を駆け
巡った。中国が果てしない軍拡を実施する中で、わが国は憲法9条に縛ら
れたまま、日米同盟に依存し続けざるを得ない。米国との協力があって初
めて国土、国民を守り得ているが、共産党は日米同盟を切り捨て、自衛隊
をなくして、如何にして日本国民と日本国を守るのか。

日米安保廃棄という極論は、いまは主張しないと共産党は言う。自衛隊の
解消もいまは主張しないと共産党は言う。共産党の綱領を立憲民主党に履
行せよとは、要求しないとも強調する。しかし、そんな言葉は彼らが綱領
を変えない限り信ずることはできない。共産党の本音は共産党が十分力を
つけて政権を取ったときには、党綱領の実現に邁進するというものだろ
う。いまは単にまだその時期ではないということだ。

日本共産党と中国共産党は双子のようだと思う。中国共産党は米国にも日
本にも、決して敵対勢力にはならないと言ってきた。「韜光養晦」政策で
世界を騙してきた。騙されていることに気づかず、日米をはじめ西側世界
は中国を信用し、世界貿易機関(WTO)をはじめ国際社会の枠組みに招
き入れた。だが、台頭した中国は正体を現し、今では力による世界の現状
変更を試みている。

もう一点、忘れてはならない共産党綱領の恐ろしい定めがある。皇室につ
いてである。共産党は、日本の長い歴史における幾百世代の日本人の気持
ちに反することを綱領に明記している。彼らは皇室を天皇制と呼んでこう
言うのだ。

「一人の個人が世襲で象徴となるという現制度は、民主主義および人間の
平等の原則と両立するものではな」く、天皇制の「存廃は、将来、情勢が
熟したときに、国民の総意によって解決されるべき」、と。これは共産党
が政権を取ったときには皇室をなくしてしまうということだろう。

破壊活動防止法の調査対象

共産党には「敵の出方論」という考え方がある。前出の尚美学園大学名誉
教授である梅澤氏が語った。

「政権を取るには暴力革命を起こすか、議会で政権を獲得するか、その選
択は敵の出方次第だという考え方です。戦後ずっと共産党を率いてきた宮
本顕治氏は、1958年1月4日のアカハタで『敵の出方論の具体策はレーニン
も述べているように文書に書くものでない』と言っています」

共産党は手の内を見せないで活動してきたのだ。しかし、今年、志位委員
長は「敵の出方論」を否定しだした。再び梅澤氏が語る。

「であるなら、宮本・不破(哲三)路線は間違いだったと国民に謝罪すべ
きです。現在、共産党が右翼団体や過激派同様、破壊活動防止法の調査対
象になっているのは、共産党が『敵の出方論』を捨てていないという公安
調査庁の判断があるからです。共産党はこの壁を崩そうと必死です」

立憲民主党を軸とする共産党との事実上の連立政権が誕生するとき、私た
ちは共産党の暗い影の部分をよりはっきりと目にするだろう。たとえば共
産党は、ジェノサイドについて世界から非難されている中国共産党と絶縁
していないと梅澤氏は指摘する。日中の共産党は66年に毛沢東と宮本顕治
が激しく争って断絶したが、98年に関係を回復した。あの中国共産党と党
としての関係を有する政党は、日本では共産党だけと言える。また、言論
の自由を謳いながら、民主集中制の下で事実上、言論の自由を封じてい
る。「敵の出方論」と暴力革命の関係について共産党はどういう立場なの
か。疑問は尽きない。共産党の闇は深い。10月31日、一人一人よく考えて
投票すべきだと思う。


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◆雀庵の「常在戦場/104「文明の衝突世界は開戦前夜」
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/384(2021/10/31/日】1か月に1回警戒視察、2か
月に1回は掃討戦・・・油断大敵、安全保障は大変である。今朝は夜明け
とともに我が家の排水パイプ大掃除作戦を実行した。



夕べは数年前に急性期精神科閉鎖病棟の病床で読んだ「ラバウル」(現在
は第204海軍航空隊編集「ラバウル空戦記 (戦記文庫) 」の小生の“読書日
記”を読みながら眠りについたので、今朝は戦意が高揚していたのだ。♪い
ざ征け (ゆけ) つわもの日本男児! インド頑張れ、ブータン踏ん張れ、
中共に負けるな!



常在戦場とは思うけれど、今はいつ熱戦になってもおかしくない「危機の
局面」になってきた。一寸先は吉か凶か・・・不安な怖い時代だ。
Sputnik 日本2021/10/27「ロシア軍と中国軍の艦艇は日本の沖合で何をし
ていたのか?」から。

《ロシアと中国の海軍艦隊が戦略的に重要な津軽海峡と大隅海峡を初めて
合同で通過し、日本列島をほぼ半周した。その後、ロシア艦艇は対馬海峡
を通ってウラジオストクへと進路をとった。両国海軍のこの異常な動きを
どう理解すべきなのだろうか。



この急襲は海軍合同演習「海上連携2021」の修了後に行われたものであ
る。演習の第1段階では、ロシア太平洋艦隊の掃海艇が両国の艦艇を日本
海の訓練海域まで掃海先導した。第2段階では、艦艇群が展開され、それ
らが戦術合同訓練を行った。その後、参加艦艇は掃海訓練、仮想敵の潜水
艦を探知・ブロックする訓練、射撃訓練などを実施した。



ロシア側の参加艦艇は大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、コル
ベット2隻、基地掃海艇2隻、877型潜水艦、ロケット艇、救助用タグボー
ト、中国側は、052型駆逐艦2隻、コルベット2隻、ディーゼル潜水艦1隻、
補給艦、救助艇である。艦艇のほか、ロシア太平洋艦隊海軍航空隊と人民
解放軍海軍の航空機およびヘリコプター12機が演習に参加した。



その後、10月17日から23日にかけて、水上艦艇群(ロケット艇とタグボー
トは除く)に大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」とミサイル追跡艦
「マーシャル・クリロフ」が加わり、ヘリコプター6機とあわせて、西太
平洋で1700海里以上にわたる共同パトロールを実施した。



まさにこの段階で、ロシア太平洋艦隊の艦船が、ウラジオストクの基地か
ら太平洋に至る最短ルートである戦略的海峡を通過したのである。



岸信夫防衛大臣は火曜日(10/19)の記者会見で、このように大規模かつ
長期間にわたる行動は初めてだと語った。日本の茂木敏充外務大臣は、中
露艦艇による同時航行について、日本政府は外交ルートを通じてモスクワ
と北京に懸念を表明したと述べた。



発表されたパトロールの任務は、ロシアと中国の国旗掲揚、アジア太平洋
地域の平和と安定の維持、両国の経済活動の対象や輸送回廊の警護である。



しかし、日本近海の外にも目を向けるべきだ。例えば、中露の合同演習
「ザーパド・連携2021」が初めて中国国内で実施された。また、合同演習
「平和ミッション2021」では、人民解放軍の陸軍部隊がオレンブルク地方
(南ウラル)の訓練実施地域に初めて鉄道で移動した。

一昨年には、ロシアと中国が日本海上空で初めて共同で戦略パトロールを
実施した。



ミサイル防衛の共同演習はすでに珍しいものではなくなっており、2018年
にはプーチン大統領が、ロシアは中国の早期警戒システム開発を支援して
いると発言した。これらはすべて、中露が軍事分野で関係を深めている大
きな流れの一コマである。



しかし、西側諸国がインド太平洋で行っていることに比べれば、かなり控
えめな印象を受ける。ロシア大統領府のウェブサイトに掲載されたCNBCの
インタビューの中で、プーチン大統領は次のように述べている。



「米英豪のブロック(AUKUS)を含め、何らかのブロックを作ることは、
当然、地域の安定性を損ないます。なぜなら、お互いに仲良くすることは
良いことですが、誰かに対抗するために仲良くすることは悪いことだと思
うからです。これは、私たちが常々言及し、気にかけている安定性を損な
うものです」



一方、イギリスの空母「クイーン・エリザベス」とその随伴艦は、10月初
旬にシンガポール軍と、戦闘機F-35BとF-16による模擬戦闘行動を含む演
習を実施した。アメリカは、最新の遠征海上基地「ミゲルキース」(*)を
日本の沖縄沖に配備し、アジア太平洋地域におけるアメリカの軍事力を大
幅に強化した。



日米豪印戦略対話(QUAD)のメンバーである4か国は、毎年実施している
合同訓練マラバールの第2フェーズを10月11日〜14日に実施した。第1
フェーズは8月に実施した。



インド洋のベンガル湾で行われた訓練には、日本のヘリコプター搭載護衛
艦「かが」と護衛艦「むらさめ」、インドのミサイル駆逐艦「ランヴィ
ジャイ」とフリゲート「サツプラ」、オーストラリアのフリゲート「バラ
ラット」と補給艦「シリウス」、そして米海軍の空母「カール・ビンソ
ン」を中心とする空母打撃群が参加した。



アメリカは、最新の遠征海上基地「ミゲルキース」を日本の沖縄沖に配備
し、アジア太平洋地域における米国の軍事力を大幅に強化した。そうでな
くても、日本には世界最大の4万7000人の米軍兵士が駐留している。



どうやら、これらの行動に対応する必要性が、ロシアでも中国でも明確に
なったようだ。しかし、この場合、中露艦艇による日本沖でのデモンスト
レーション・パトロールは、AUKUSとQUADの枠内でこうした活動を提唱し
た張本人、すなわちアメリカに向けられたものということになる。日本は
渦中にありながら、明らかに傍観者の役回りだ。



中国のマスコミはこの中露共同パトロールを中露の軍事協力の大きな変化
の始まりと見なした。複数の専門家が、次のステップはインド太平洋海域
での定期的なパトロールの実施であり、最終目的は同海域で空と海の共同
覇権を確立することだと考えている。もちろん、これは大胆な予測ではあ
るが、この地域の軍事的緊張が高まることは目に見えている》



*)NHK2021/10/10『米海軍の基地がある長崎県の佐世保港の沿岸で10日午
後、停泊していた「ミゲルキース」は、米海軍が世界で3隻保有する「遠
征洋上基地」と呼ばれる艦船で、全長はおよそ240m、ヘリコプターが発
着できる航空基地の機能を持ち、軍事作戦の後方支援を担う。今年5月に
就役したばかりで、米海軍は今月7日の声明で「自由で開かれたインド太
平洋地域のために横須賀を拠点とする米第7艦隊に初めて派遣し作戦能力
の向上を図っている」としていて、海洋進出を強める中国を念頭に置いた
対応とみられている』

・・・・・・・・・・

この記事を書いたロシア人ジャーナリストはアンドレイ・イルヤシェン
コ。経歴は「1958年生まれ。モスクワ国際関係大学卒。RIAノーボスチの
日本特派員として11年勤務。政治学博士」。



WIKIによると、2013年12月、プーチンは「RIAノーボスチ通信」とラジオ
局「ロシアの声」を廃止し、新たに国際情報局「ロシアの今日」を開設す
る大統領令に署名したとあり、要はイルヤシェンコもSputnikも「御用メ
ディア」「プーチンの口舌、クチパク」である。「ロシアにはまともな
ジャーナリズムはまずない」と頭に入れておかないと騙されるぜ、同志諸
君。中露は油断も隙もありゃしない。まあ、プーチン=ロシアの言い分は
分かった。



インド・アジア太平洋での作用と反作用・・・安定・平和ではなく緊張・
対立に向かっていることは確かだ。火元と言うか放火したのは習近平・中
共である。ロシアとともに孤立を恐れて連帯を深めている。更なら包囲網
で“ダーティペア”を自壊させるべし。ビジョンタイムス2021/10/28「日
米、南シナ海で合同軍事演習」から。



<米軍は25日、米海軍の空母「カール・ヴィンソン」打撃群と日本海上自
衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「かが」が、南シナ海で合同軍事演習を
行ったと発表した。これは最近、中国とロシアの軍艦が近日、日本の津軽
海峡を共同で通過したことに対する日米の対応であるという分析もある。



米海軍は25日、今回の合同軍事演習の声明を発表した。「日米軍が南シナ
海で展開する合同軍事演習には、飛行作戦、水上艦艇と空軍が連携した戦
術訓練、海上での給油活動、海上打撃訓練などがある」



海上自衛隊第3護衛隊群司令官の池内出海将補は、日米には共通の基本的
な価値観と戦略的利益がある。今回の訓練は「我々の団結」と「自由で開
かれたインド太平洋」を実現する強い意志を示したものであると表明した。



デル・トロ米海軍長官は記者に対して、米国は国際秩序に従わないロシア
や中国の行動を徹底的に抑止する必要があると述べた。「彼らが他国をい
じめ、侵略者になることを許さない」>



舌戦、罵倒、威嚇の応酬、これが続くのはいい方で、そのうち黙る、静か
になる・・・実はこれが怖い、開戦間近の兆候なのだ。敵を油断させ、準
備万端整えた方が一気呵成に電撃戦を開始する、その前夜である。



真珠湾攻撃の大本営陸海軍部発表の第一報を聞いた青年は寮に駆け戻って
こう言った。「おい、戦争が始まったぞ!」「えっ!?、どことどこ
が?」・・・小生の父は当時、近衛兵だったが「大変なことになっ
た!」、ビックリしたと言っていた。開戦はそれほどに極秘で準備される
から、国民はまさに青天のヘキレキだ。罠を仕掛けたFDRルーズベルトと
側近だけが「ついにやった・・・」と心の底から安堵したのだ。



外なる敵と内なる国民を欺き、天才的な罠を仕掛ける能力のある狡猾で冷
酷で善人を装う奴が率いる大国が勝つ。プーチンはその才があるが警戒さ
れ過ぎているのが難、我らの習近平は・・・どうも・・・ルーマニアの
チャウシェスク、イラクのフセインみたいな最期・・・になるか、ならぬ
か、それは習自身が決めることだな。



中国国防総省「日本は軍事安全保障の分野で慎重に行動すべき」2021/10
/28から。



<10月28日午後、国防総省は定例記者会見を開き、国防総省情報局副局長
と国防総省報道官のタン・ケフィが記者団に答えた。



記者:岸田文雄首相は最近のインタビューで、国家安全保障戦略の見直し
や、敵のミサイル基地に対する先制攻撃能力の開発などについて協議する
計画に言及したと報じられた。 今月初め、海上自衛隊は準空母「出雲」
でF-35B戦闘機の離着陸試験を実施した。 中国側からのコメントは?



タン・ケフィ:アジアの近隣諸国や国際社会は、歴史的・実際的な理由か
ら、日本の軍事安全保障動向を非常に懸念している。 日本側は、いわゆ
る「外的脅威」を誇示し、自らの軍事力の拡大を求め、日本の「専守防
衛」の約束に反し、それは大きな誤りであり危険である。 我々は日本に
対し、侵略の歴史を真剣に反省し、歴史の教訓を真剣に学び、軍事安全保
障の分野で慎重に行動し、地域の平和と発展を促進する上でより多くのこ
とを行うよう要請する>



時事2021/10/29「中国の破壊行為注視 米協会所長が就任後初の会見 台
湾」から。



<米国在台協会(≒大使館)のサンドラ・オウドカーク所長(≒大使)は29
日、台北で記者会見し、「インド太平洋地域の安全、台湾海峡の平和と安
定は米国の利益と合致する」と強調した。その上で「中国が台湾海峡の安
定を破壊する行為を続けていることを注視している」と述べ、台湾周辺で
軍事的な威嚇活動を活発化させている中国を牽制した。



オウドカーク氏が記者会見するのは、7月に就任して以降、初めて。同氏
は台湾関係法などに基づき、「米国は台湾が十分な防衛能力を維持できる
ようサポートする」と説明した>



第2次世界大戦の勝者は米国だけだという。英仏蘭ソなどは勝ち組と言う
ことになっているが、戦後もしばらくは食うだけで精一杯だった。日独伊
は負け組だが、「大国による植民地経営一掃」という世界史的な歴史的事
件の火付け役をしたのは日本である。日本による大東亜戦争がなければ恐
らく今でも植民地の人々は宗主国に収奪され続けたままだろう。日本は戦
争に負けたが、植民地の独立戦争では勝った、と世界史に記される時代は
間もなく来るだろう。



日本に「自由民主人権法治」の価値観が根付いたのは1970年代末だろう。
新左翼はほぼ壊滅し、小生の見立てでは唯一生き残った革マル派は表向き
は立民に脱皮したが、相変わらず共産主義独裁国家を目指していると思
う。革マルが乗っ取った「JR総連」は今日投票の衆院選で候補者65人を推
薦しているが、全て立民である。



世界的に見れば「自由民主人権法治」の価値観を「是」とする有力国はG7
を含めて20か国あるかないかではないか。ハンチントンの言う「文明の衝
突」で、世界は大きく分断しつつある。戦争により世界覇権を目指す習近
平・中共を、日米欧などは有志諸国と共に孤立化させ、自壊へ導くこと
は、最優先の喫緊の課題である。



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◆中国・ロシア国境の黒河
「宮崎正弘の国際情勢解題」
 
令和三年(2021)10月30日(土曜日)
通巻第7100号   <前日発行> 

 中国・ロシア国境の黒河、甘粛省の蘭州など、いきなり都市封鎖
  デルタ株感染者が数名、突然のロックダウンは過剰予防か、それとも?

 日本では武漢肺炎(新型コロナ)の災禍が恰も終息したような雰囲気が
あるが、まもなく第六波がやって来そうだ。イヤ、確実に第六波はくる。
 モスクワは一部地域にロックダウン、外出禁止となっている。他方で、
ツアーブームが再燃している。ロシア政府は、10月29日から11月7
日までを「非労働週間」とし、勤務先へ行くな、自宅からダーチャへ行っ
て外出を控えろというキャンペーンを始めた。
 中国でロシアと国境を接する黒河が都市封鎖を決定した(10月28
日)。黒河は、目の前がロシアで、夥しいロシアからの観光客がある。

 WHOによればデルタ株の93%が英国であり、しかも既にデルタ株は
世界43ヶ国で感染が見られるとしている。
 英国ではチャールズ皇太子の感染が確認され自主隔離。スペインではマ
リア・テレサ王女が死亡した。
 いずれもデルタ株による感染と言われる。

 問題は中国である。
 コロナを退治したと大見得を切っていたが、十月中旬に東北部で感染拡
大、内蒙古省では黒河封鎖前にも州都のフフホトなどが都市封鎖となった。
 10月26日、甘粛省蘭州では六人の感染が伝わり、400万都市であ
る蘭州が都市封鎖という厳格な措置が取られた。
 デルタ株への過剰反応、それとも国家安全保障上の訓練なのか?

 北京では僅か四人の感染が出たが、北京五輪の外国人客はお断りとな
り、北京マラソンは延期と決まった。
 公表された数字では中国における10月17日から26日までの感染者
は198人である。因みに日本は規制緩和に動き、居酒屋も久しぶりに再
開された。このところ、一日の感染は東京が30人以下となった。しかし
中国の感染者は、その日本より圧倒的に少ないのである。
 何かおかしくないか?
    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜書評 しょひょ
う BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   
BLM資金管理団体に中国「華人進歩会」が資金援助
FBIとCIAはトランプとは反対の情報活動をしていた
  ♪
馬渕睦夫『馬渕睦夫が読み解く2022年 世界の真実』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 コロナ・パンデミックは秩序破壊の罠である、といきなり凄いパンチ。
 巧妙にBLMなどにかたちを替えて文化破壊を進める極左は世界同時的
に陰謀を進めており、究極的には第三次世界大戦を引き起こす。
 共産主義とポリティカル・コレクトネスという「ふたつの幽霊」に私た
ちは勝たなければならないというのが本書の骨子だ。
 東京五輪の共通コンセプトは「ダイバーシティ&インクルージョン」
だった。これが
「多様性と調和」と誤訳された。後者は調和を意味しない。
 元凶はオバマである。2011年8月に大統領命令13583号を発布
し、連邦政府組織全般に批判的人種論に基づいた人種多様性理論の教育を
義務づけた。この大統領令のなかに「ダイバーシティ&インクルージョ
ン」なる語彙が遣われていたのである。
 全米の教育現場での混乱は、教員組合とPTAの先鋭的な激突、すでに
社会問題化している。極端な例が『白人原罪論』の登場である。
本質を馬渕氏は衝く。
 「共産主義革命家たちは人種差別をなくそうとしているわけでも、また
LGBTの権利を擁護しようと考えているわけでもありません。現在の文
化秩序を破壊するために、彼らを被害者に仕立て上げて革命に利用してい
るだけです」
 米国家情報長官のジョン・ラトクリフが『2020年の大統領選挙に中
国が干渉した』とする報告書を出した。
 しかし中国の選挙干渉を唱えるには強いプレッシャーが存在している。
CIAもFBIも、容共であり、ことにFBIはトランプに敵対し、
CIAはトランプに逆らった。つまり「アメリカで『全体主義革命』が事
実上成就したと言っても決して過言ではない」と馬渕氏は言うのだ。
 トランプ大統領ならびに閣僚や補佐官を、かれらは冤罪をでっち上げて
引きづり降ろし、トランプ路線を徹底して邪魔した。
 アメリカを暴力的に破壊する先頭を走るのがBLMである。
テレビの洗脳報道で、もの凄い金額が、このBLMに寄付されていた。伝
統的な黒人団体を憤慨させているとも言う。
 BLM創設のアリシア・ガルザとパトリッセ・カラーズはともにマルク
ス主義者だと公言している黒人女性だが、このBLMの運動目標とは
(1)キリスト教精神に基づく家族制度を破壊する。(2)警察跡刑務所
を廃止する。(3)トランスジェンダー社会を称賛し、一般的な異性愛を
軽視する。(4)資本主義社会を廃止する等となっている。
 そして、このBLM資金管理団体の「ブラック・フューチャー・ラボ」
に中国系の華人進歩会が資金援助を行っているのである。
 アメリカの解体と分裂は、想像以上に深刻である。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     日本
の歴史は世界一素晴らしいのに気がつかないのか なぁ
  日本は女性を敬う愛の国。男女同権は古来からの日本の美徳ではないか
  
  ♪
孫向文『中国人の僕が日本に帰化した理由』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 漫画家の孫向文氏は、ぺーソスに溢れ、のびのびとした画風で、社会の
矛盾を衝く。とりわけ面妖な左派の言い分の誤謬を、大人しい画風で諭す
ように描く。
 その彼が日本に帰化した。これは大事件だが、あまりに簡単に帰化でき
るという日本社会の矛盾を同時に問題視する。『日本の帰化制度は甘すぎ
る』と。
 地位や財産より純愛を尊ぶ日本人に来たばかりの作者は驚いたそうな。
 ともかく本書は、中国にいたときからアニメで日本に親しみ、日本文化
と歴史に興味を深めてゆくうちに、中国で受けた洗脳教育の凄まじさに改
めて気がつく過程も描かれている。
 だがなによりも、本書で印象的なのは、アニメ、映画論を基軸に日本の
文化の歪み、とりわけアニメにおける左派歴史観の偏向ぶりを取り上げて
いる。
 あたらしく日本に帰化した若者らしい視点だ。
 黒澤明の『七人のサムライ』は左翼に利用された。手塚治虫の『火の
鳥』も同様に左派が利用したか、さもなくば社会風潮が左派優位で、そう
いう方向にねじ曲げざるを得なかったと時代背景の分析もわすれない。観
察眼は鋭い。
 典型の悪例が映画『泥棒家族』であると指摘している。ムラカミハルキ
も左翼の奢りがあると辛辣である。
 日本の文化に憧れて日本にきてみると、日本に住む日本人がじつは日本
文化を破壊し、日本歴史を歪めている事実に仰天する。
そして孫さんはこう言う。
手塚治虫の傑作『火の鳥』太陽篇では「仏教の仏たちは大陸からの侵略者
として、日本神道の神々は日本を守ろうとする土着神として描写され、そ
れを大友王子と大海兄王子の戦い『壬申の乱』を重ね合わせた物語が描か
れています。手塚治虫は古代日本の神話は史実に基づいていると考えてい
た、と僕は推測しています」(99p)
手塚同作品「黎明篇」でも、「邪馬台国の女王ヒミコと天照大神が同一視
されあており、ヒミコが岩戸に閉じこもったことによって太陽が隠れたと
いう天の岩戸伝説が再現され、(中略)高千穂峰に天下ったとされるニニ
ギノミコトが実在の人物として登場します」 
このような自由な創作空間が、近年の日本でもポリティカル・コレクトネ
スとかの左翼運動によって激しく規制され、表現の自由が失われている実
態を、次のように捉える。 
「非営利団体や人権は弁護士たちが、差別撤廃の名の下に、多くの表現規
制を主張していています。彼らは、事件を『捏造』して『自称被害者』を
誕生させ、裁判所に訴えることにより、結果的に大きな利益を得ます。僕
は、彼らの活動は、自分たちの利益のために日本作品の魅力を奪って、世
界における日本の存在感を低下させる『反日行為』としか思えない」
(172p)
 サブカルチャーの視点から、みずみずしい文章で、且つ重大な問題点を
提議したのが本書である。
           
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)現在、日本経済新聞に連載中の安部龍太郎「ふりさけみれ
ば」ですが、最初は浪漫の薫りのする、すがすがしい導入で、阿倍仲麻
呂、吉備真備らの唐における活躍や、遣唐使の実情が描かれていて、おお
いに古代史の浪漫の復権と期待したのですが、このところ、まことに変です。
まさに敗北史観で、藤原京は、中国の建築思想と異なるので、唐王朝から
廃都を命じられたとか、日本書紀は、唐の検閲があったとか、まるで滅茶
苦茶。古代史にも詳しい宮崎先生は、どうご覧になっていますか。(HG
生、水戸)


(宮崎正弘のコメント)「古事記は老婆の昔話」とか、「律令は唐からの
命令だった」とか、まるでGHQ命令が教科書を書き換えたような叙述ぶ
りで、驚いています。ちなみに藤原京は天武天皇と持統天皇が歳月かけて
新都を建設したのですが、土地の凹凸があり、しかも水はけが悪く、これ
では首都機能が成り立たないと分かって、平城京へ遷都したのです。しか
し、その前に副都として難波宮も建築しています。いずれ詳しく読んで、
俎上に載せたいと思います。

   ♪
(読者の声2)継体天皇(正確には「大王」、当時は「天皇」という呼称
はなかった)については、前天皇(大王)からかなり血縁の離れた遠縁の
傍系王族から、しかもかなりの高齢(58歳と言われる)での即位であった
ことから、女系天皇是非論において、しはしば議論の材料とされてきました。
これは「あれほど遠縁であるにもかかわらず選ばれた」ということ、この
ことは逆に「男系血族でなければ天皇になれない」という原則を確固たる
ものとしたという歴史的意義からでしょう。
 この継体天皇(大王)の即位は6世紀前半であり、卑弥呼の在世は3世紀
前半のことです。この間に起きた、共立する「女王」から世襲する「男
王」への転換、男系王統の創出の経緯については、十分な考究を要するで
しょう。天照大神、卑弥呼などが女性であるのにその後、男系世襲が定め
となった由縁を、歴史的に、政治思想的に解明せずして、女系・女性天皇
論を論じられるわけがないではありませんか。
 邪馬台国問題については、「国家の生まれ方は、国家のその後を強く規
定する」こと、「1910年に白鳥庫吉と内藤湖南の間で開始された邪馬台国
論争が、実は日本ナショナリズムのあり方、あるいは日露戦後の日本の進
路をめぐる二人の東洋史学者による、まさに現代思想上の論争であった」
(小路田泰直『邪馬台国と「鉄の道」』2011年)からこそ、重要なので
しょう。
    (椿本祐弘)


(宮崎正弘のコメント)継体天皇については三ヶ月前の『正論』で書きま
したので、ここでは繰り返しませんが、11月10日発売の拙著『葬られ
た古代王朝 高志国と継体天皇』(宝島社新書)で掘り下げました。
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