2021年11月08日

◆民主党議員のバイデン批判

               Andy Chang

11月2日火曜日の選挙でヴァージニア州とニュージャーシー州の州長選挙
があり、ヴァージニア州では
共和党のYoungkinが民主党のMcAuliffを破って当選した。ニュージャー
シー州では民主党のMurphyが
共和党のCiatterellliを僅差でリードしていて、メディアは既にMurphy当
選を報道しているが正式な発表
はまだである。この二つの州は民主党が優勢だったが、ヴァージニア州で
優勢といわれたMcAuliffが負
けたのは国民がバイデン政権にノーと言った結果と見做され、これが来年
の中間選挙に大きく影響する
といわれている。

メディアの報道によると民主党が選挙に負けた原因は大体において以下の
順番である:

*バイデン政権がCRT(白人原罪論)を学校教育に強制導入したから父母
が大反対した。
*ワクチン注射を政府公務員や大企業に大統領命令で強要し罰則や罰金を
作った。これは違憲である。
*インフレ、エネルギー危機、物価高騰などが国民の生活に直接影響して
いる。
*国境をなくしたため違法移民、麻薬、犯罪が増加した。
*アフガンの米国国民を見捨てたアフガン総退却。
*バイデン就任以来、彼が推進した政策は一つも成功していない。

メディアが報道した民意に対し、多くの民主党議員はバイデンが大統領が
あまりにも弱腰で自分の推進し
た政策を強く推し進めて通すことをしなかったから国民が失望した、つま
り今回の選挙の失敗はバイデ
ンにあり、民主党議員の責任ではないというのだ。議員たちは来年の中間
選挙で共和党に負けて落選す
ることを恐れ、自分の責任逃れでバイデンに敗選の責任を押し付けている
のである。

確かに上にあげた原因を見れば全てがバイデンの大統領命令で推進した政
策だ。だから負けた原因はバ
イデンにあると言っても良い。だが議員たちが批判するようにバイデンが
弱腰だったのではない。その
逆にバイデンの強引な独裁的態度や憲法違反でゴリ押しした政策が国民に
反対されたのである。


          
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◆雀庵の常在戦場/108温暖化対策より中共対策を急げ
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/388(2021/11/6/土】此比(このごろ)都ニハヤル
物、夜討(ようち)強盗、謀綸旨(にせりんじ)、召人早馬、虚騒動(そらそ
うどう)・・・1334年の「二条河原落書」。

近頃、地球に流行るもの・・・コロナ禍は2年で落ち着いたようだが、
「習近平・中共禍」と「温暖禍」はこれからいよいよ猛威を振るいそう。
温暖禍には「謀綸旨、虚騒動」のような怪しさを覚える人は少なからずい
る。何しろ1970年頃まで世界中の気象学者の圧倒的多数は「地球は寒冷化
する」と言っていたのだから・・・

その頃と比較すれば人口は35億から75億に倍増、環境汚染も都市部への人
口集中も急増したろうし、一方で植物、森林は食糧増産や木材需要などで
急減しているだろう。近年では太陽光パネルが緑を覆って窒息させてい
る。諸悪の根源は「人間増え過ぎ」と「医療過多」「病的長生き願望」
「飽食」の感じがするが、どうなんだろう。

危機を煽ると「懐」が温暖化する企業や経済人、政治家、学者、国連に巣
食うNPOなどがいて、彼らは自分たちに都合のいいデータだけを集めてい
るのではないか、あるいはアル・ゴア元米副大統領のようにそれに便乗し
て稼いでいるのではないか、と思うのは下司の勘繰りか。

<『不都合な真実』(An Inconvenient Truth)は、2006年の米国のド
キュメンタリー映画。アル・ゴアが主演している。

英高等法院は「西南極とグリーンランド氷床の融解により近い将来、海水
準が最大20フィート上昇する可能性がある」とするゴアの主張を「これは
明らかに人騒がせで、グリーンランド氷床の融解では相当量の水が放出さ
れるが、それは1000年以上先のことである」と判断している。


しかしながら、「前回に当たる約12万年前の間氷期に、氷床崩壊により数
十年間で海面が3メートル程度上昇した」とする研究結果が、2009年4月の
英科学誌ネイチャーに掲載されている(*)。

チェイニー米副大統領の来日に際して、安倍晋三首相が本作(『不都合な
真実』)に触れて「日米で協力して地球温暖化対策を進めよう」と持ちか
けたところ、「あの映画はアル・ゴアのプロパガンダだ」と不快感を示さ
れた旨が『報道ステーション』などで報道された>(WIKI)

*メキシコ国立大学の地球科学者(主にサンゴ礁の研究)、ポール・ブラ
ンチョン(Paul Blanchon)の研究だが、著書はないようだ。

“環境少女”“環境青年”“環境政治家”“環境NPO”・・・結構ビジネスとして
はいいようで、ゴアのテネシー州の豪邸は一般家庭の20倍もエネルギーを
使うと報じられている(マーク・モラノ著『「地球温暖化」の不都合な真
実』)とか。

彼ら環境派は叫ぶ、「CO2を減らさないと気温上昇で氷河が解けて水位が
上がり、陸地は減り、沈没する島も出る、石炭や油を使う発電は危険だ、
CO2を排出しないエネルギー政策に転換しよう、脱CO2で地球を救え!」。

学者、政治家、マスコミ、財界人らが一斉に「ごもっとも!」と大騒ぎす
る時は、冷静になって彼らの動機は何か、利益は何か、を考えた方がい
い。「悪は正義を装う」のが普通だからだ。正義と思えば何でもできる、
平気で噓をつく、朝日の慰安婦報道なんて代表格だろう。

電通「戦略十訓」は1970年代、電通PRにより提唱されたらしいが、電通や
企業の営業マンは売上を上げるために以下の方針を日々徹底せよ、と訓示
している。

<もっと使わせろ、捨てさせろ、無駄使いさせろ、季節を忘れさせろ、贈
り物をさせろ、組み合わせで買わせろ、きっかけを投じろ、流行遅れにさ
せろ、気安く買わせろ、混乱をつくり出せ>

つまり今の状況下では、脱CO2=正義を煽って、これまでのエネルギー政
策・技術を流行遅れ、古臭いもの、捨てるべきものと煽って世論を誘導
し、スクラップ&ビルドで新システムや最新の機器を買わせて経済を活性
化させ、みんなで美味しい思いをし、かつ地球環境をクリーンにしましょ
う――というわけだ。

地球に優しい技術革新・・・この波に乗ると旧式のインフラはどんどん廃
棄されて最新のインフラに変えられていくから経済は大いに活性化され
る、企業は景気が良くなり、給料は上がる、国民も潤い消費が増える、物
価も上昇する、GDPは上昇する、万歳、みんな良かったね!・・・という
ふうになるかどうか。地球に優しい投資話・・・上手い話に騙されて泣き
を見るのではないか。

地球に優しい(を標榜する)ドイツ人は「脱原発・脱CO2・温暖化阻止」
に無我夢中というかビョーキみたいだが、いよいよ末期症状になってきた
ようだ。川口マーン惠美氏「ドイツ次期政権を待ち受けるメルケルの置き
土産『原発容認vs.反原発』の戦い」現代ビジネス10/22から


<実は、脱原発で電力の安定供給が崩れる危険というのは、今出てきた話
ではない。電力供給の責任者は10年間ずっと(その)警告を発し続けてき
た。しかし、原発嫌いのドイツ国民は聞く耳を持たず、脱原発は倫理的に
正しいと胸を張り、メディアはそれを礼賛(日本メディアも!)。「脱原
発」を掲げた政治家が、ポピュリズムの最先端を肩で風を切って進んだ。

唯一、ドイツで脱原発の無謀さを堂々と主張していたのはAfD(ドイツの
ための選択肢)だったが、AfDはどのみちあらゆる政治家とメディアから
攻撃を受けている政党だ。脱原発の無謀さを説いても「またAfDが良から
ぬことを言っている」と思われて終りだった。

ただ、その中で、実は(ドイツ)自民党も、原発の必要性を認識していた
と思われる。言葉の端々にそれが現れることがよくあったが、しかしドイ
ツには、それを堂々と口にできる土壌が皆無だった。下手に口に出すと票
を失う。あるいは「AfDと同じじゃないか」と言われては、大きなマイナ
スだ。

だから結局、皆で(脱原発の)危険は無視したままここまできてしまった
わけだが、今ようやく、ブラックアウト(停電)が現実味を帯びてきたの
を見て、自民党が「稼働延長」を取り出しても不思議ではないかもしれない。

現在残っている6基の原発はコンディション良好で、まだまだ運転を継続
できる状態だという。これを動かせば、ガスに比べて膨大なCO2を削減す
ることもできるし、また、現在すでに50%を超えてしまっているロシアガ
スへのさらなる依存も軽減できるだろう。もちろん、電気料金やガソリン
価格も下がるだろう。

ただ、もし、本当に自民党が声を上げ、国民の意見が変化し、原発の稼働
延長に「ノー」を言わなくなったとしたら、袋小路にはまり込むのは「緑
の党」だ。「原発も火力発電も要らない。ドイツの電気は再エネで賄え
る」という主張を曲げるのは、ほとんど自殺行為に等しい。かといって主
張を貫けば、自国をブラックアウトに導くことになるかもしれない。

それに対してドイツの環境大臣はこれまで「原発は超危険テクノロジーだ
が、風力は危険ではない。この違いを考慮するべき」として、原発をEUの
グリーン・リスト(環境に優しい電力源)に入れることに真っ向から反対
してきた。それどころか同大臣は、風車をドイツ国土の立てられるところ
には隈なく立てろとか、新築の建造物には太陽光パネルの設置を義務化す
べきなどと主張していた人だ

ただ、エネルギーの高騰は、各国首脳の考えを急速に変えさせている。電
力不足には、再エネ原理主義では太刀打ちできない。英国は、電力確保の
ため、大慌てで石炭火力を再稼働させ、原発の新設まで考え始めた。岸田
首相は産油国に増産を促すという。

現在ドイツでは、社民党が次期政権奪取を目前に高揚しているが、彼らが
引き受けようとしているのは、メルケル政権が16年掛かって積み上げた瓦
礫の山だ。エネルギー政策しかり、難民政策しかり。修復はよほど覚悟し
て取り掛からないと失敗するだろう。

風運急を告げるドイツ。しかし、肝心のメルケル氏はまだドイツの首相で
あるはずなのに、すでに神隠れしてしまっている>

中共は気候変動の責任は先進国にあると、何やら逃げているようで11月3
日、中国外務省の報道官が定例記者会見でこう突き放した。

<先進国は、地球規模の気候変動と炭素排出の主要な責任者だ。 途上国
が気候変動により良く対応できるよう資金を提供することは、先進国の道
徳的責任であり、国連気候変動枠組条約とそのパリ協定の下で果たすべき
国際的義務である>

習近平・中共にとって台湾制覇が現在の喫緊の課題だから、わけの分から
ないCO2との戦いには関与したくないのだろう、「ない袖は振れぬ」と。
Vision Times Japan 11/1から。

<豪州のトニー・アボット元首相は、10月29日に米国のシンクタンク
「ウィルソンセンター」のオンラインイベントで、中国共産党(中共)が
「まもなく」台湾を封鎖、あるいは本格的な侵攻を行う可能性があると考
えており、台湾海峡の情勢は非常に緊迫しており、何年も何十年以内にも
何も起こらないと想定すべきではないと警告した。

アボット氏は、自分もかつて中共に対して楽観的な考えを持っており、習
近平が2014年に豪州議会で、2050年までに民主主義を実現すると約束した
ことをプラス的に見ていたが、近年の習の行動が見方を変えたと認めた。

習は台湾問題を「水のように水温を高くするが沸騰させない、なぜなら台
湾を犯すリスクが高すぎるからだ」と考える専門家もいる。しかしアボッ
ト氏は、冒険は習の好みに合っており、香港の「一国二制度」協定を破っ
た時も多くのリスクを犯したが、大きな反発に遭っておらず、国際社会か
ら制裁を受けた中共幹部すらいなかったとし、西側諸国の温和な反応がか
えって中共の励ましとなり、台湾を犯すリスクを高めていると反論した。

香港と違って台湾は反撃するだろうが、外からの支援が必要である。ア
ボット氏は民主主義諸国に「想像しがたいこと」への備えを呼びかけた。
おそらく近い将来、中共は台湾を封鎖したり、あるいは全面的に侵略した
りして、事態を拡大する可能性があると考えている。状況は「それだけ切
迫」しており、世界は何年も何十年も台湾海峡で何も起こらないと考える
べきではないと強調した


中共を抑止するために何をすべきかについてアボット氏は、中共が台湾に
対する行動をエスカレートさせた場合、米国、日本、オーストラリア、そ
の他の世界の民主主義国は、軍事的、経済的にどのように対応すべきかを
考え始めるべきだと述べた。

「台湾に対するいかなる行動も、最も深刻な結果をもたらすことを中国に
認識させなければならない


中共が台湾に嫌がらせをするために高強度の軍事飛行を繰り返している最
中の10月初めに、アボット氏は個人名義で台湾を訪問した。台北玉山
フォーラムに出席した彼は、「世界のどこにも台湾海峡両岸ほど自由と専
制の闘いが激しい場所はない」と述べ、台湾海峡両岸の緊張は中国の「好
戦的な態度」によるものだと批判した。「今、台湾を応援することより緊
急を要するものはない」とも警告した>



自衛隊出身の先輩は原稿締め切りでバタバタしている小生によく言ったも
のだ、「やるべきことには重要事項と優先事項がある、優先事項から取り
掛かるべし」。現在の世界で喫緊の優先事項は戦争で世界制覇を狙う中共
の封じ込め、中共包囲網の推進であり、怪し過ぎる「温暖化対策≒新資本
主義への移行」ではないだろう。

JPプレス2021.11.4、福島香織氏「習近平の大失点、COP26欠席でリーダー
シップが米国の手に? 不穏な国内『引きこもり』を続ける習近平」から。

<武漢でコロナ感染がアウトブレイクして以来、習近平は実に21カ月もの
間、中国国内から一歩も出ていない。コロナ以前、習近平は年間平均14カ
国を訪問し、その訪問ペースは米国大統領をしのぐ勢いだった。あれほど
外遊していた習近平がなぜここまで「引きこもり」に徹しているのか。

本当ならば習近平がG20(気候変動対策)、そしてCOP26(国連気候変動枠
組条約第26回締約国会議)に自ら乗り込んで、こうした米国の動きと直接
対決し、どちらが世界のリーダーの資格があるか、参加国に問うこともで
きただろう。ではなぜ、習近平はローマ(G20)にもグラスゴー(COP26)
にも赴かなかったのか。

習近平のCOP26の欠席は、気候変動問題でのリーダーシップを取ろうとい
う中国の野心、一帯一路を通じた中国秩序圏の拡大という野望を阻むとい
う意味では、米国など西側社会にとっては一見よかったかもしれない。だ
が、習近平の本心をうかがい、各国との緊張関係の緩和や妥協点を探る機
会が失われたともいえる。

習近平が来年秋に長期独裁体制を確立するために、国内問題、とくに人民
の不安や不満をコントロールしようとすれば、結局、敵を外の世界に作
り、国内のナショナリズムを刺激するのが手っ取り早いからだ。むしろ、
習近平の「引きこもり」は中国がより危険な底知れぬ国になってきたよう
に思えて不気味である>

支那の民は腹が満足していれば不平不満があっても「上に政策あれば下に
対策あり」で権力にそれなりに従うが、包囲網で食糧事情が悪化すれば窮
民による易姓革命に立ち上がる、そういう伝統、DNAがあるだろう。ソ連
の民も実に忍耐強かったが、ついに堪忍袋の緒が切れてソ連はあれよあれ
よという間に自壊した。我々が上手く、狡猾に包囲戦=冷戦で締め上げれ
ば習近平・中共も無血革命で消滅する可能性はあるだろう。

プーチン・ロシアはスターリンの如く本質的には中共を嫌って(警戒して)
いる、今は孤立を避けるために“友邦”を装っているが、もともとロシアは
欧州(知的で洗練された気品のある欧州貴族文化?)に片思いしており、
ガサツで野暮ったい蛮族風の習近平・中共と運命を共にする気はないだろ
う。習近平・中共が包囲戦で弱体化、あるいは末期症状になれば、プーチ
ン・ロシアは冷たく見捨てる可能性はかなり高いのではないか。

永遠の友も永遠の敵もない、義理より国益優先・・・エゲツナイが、それ
が外交の基本だとすれば習近平・中共は孤立無援で消滅するのだろう。こ
の目で最終章を見たいものだ。同志諸君、長生きしようぜ!



 
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◆中国の不動産市場の崩落

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月3日(明治節、文化の日)
通巻第7105号   <前日発行>

 中国の不動産市場の崩落がやがて迎える地獄
  恒大集団ばかりではない。大手は軒並み、デフォルト含みの危機

 恒大集団は、珠江デルタ地域(広東省)で工事中だった40件のプロ
ジェクトで建設を再開した。
管制色の強い工事再開というニュースは大きく取り上げられたが、デフォ
ルト回避を熱望するのは、このマンションをすでに頭金を支払ってローン
を組んだ人たちである
恒大集団は、32軒を年末までに完成して引き渡しできると豪語している。

 中国の不動産事情に詳しい専門家によれば、現場労働者へ、これまでの
賃金は凍結したまま、日払いで動員し、リース会社にも日払い、セメント
など原材料も、新規分をキャッシュで精算し、ともかく工事続行を演出し
ているのだろう、と推定している。

 恒大集団は、このところドル建て社債のデフォルトを回避するために、
創業者が個人資産を売却するなどで対応し、利払いだけを行って、所謂
「手形のジャンプ」を繰り返しているが、22年度に償還がくる社債が
77億ドル。23年度が85億ドルと、いったいどういう手品を使って倒
産を回避できるだろうか。

 いや、手品は何回も使った。
なかでも驚き桃の木はEV生産だった。一台も販売実績のないクルマを、
自動車ショーで展示し、欧州五社とエンジニア契約を結んだとして、大宣
伝のうえ、いきなり株式を上場した。それでかき集めた資金は?

 この恒大集団と一位、二位を争ってきた中国の大手デベロッパーは碧桂
園である。
碧桂園は「新型都市化住宅」を得意としており、団地ごと造成して、不動
産ビジネスの多元化に成功した。
 
 2007年には香港市場へ上場。海外へも進出し続け、日本にも支社がある。
失敗の典型はマレーシアだった。ジョホールバルの人工島に数十のマン
ション群を建て、一大リゾート地建設を始めたが、マハティール首相(当
時)が、「そこはオランウータンの島だ」と不快感を表明したことにより
ブームが去った。

 碧桂園の創業者は楊国強といい、恒大集団の許家印と同様な貧農出身。
広東省順徳の生まれ、17歳までまともな靴を履いたことがなかったという。
 順徳は、香港の不動産王のひとり、李兆基の出身地でもある。楊国強は
セメント工や建築工として働き、北?建築工程公司に入社するや、めきめ
き頭角を現し、総経理(社長)に出世した。?小平の南巡講話の潮流変化
に乗って、碧桂園を創業し、奇跡の発展を遂げてきた。
 

 ▼融創集団の負債も恒大の半分で17兆円あります

 中国の不動産販売大手のなかでも、融創集団は負債総額17兆円(恒大
は33兆円)、軒並み経営危機だが、経済学の常識に従えば必ず金融危
機、金融パニックを誘発する。しかし資本主義システムとは異なる中国故
に、西側では考えられない手法を講じるから、事実上倒産しているのに不
動産業界はしぶとく生きのびている。

 新手は不動産投資ブームがおわり、ビットコインも禁止されると、次な
る金融商品が登場するという手回しの良さ。中国が言う「理財商品」の代
替となる金融商品が「公募投信」である。すでに430兆円の規模に膨脹
している。

 日本人の投資感覚はリスクの少ない、冒険をしない金融商品に集中して
いるため、投信は中国の三分の一以下の規模でしかなく、銀行預金、保険
で日本の個人金融資産は1900兆円。アメリカは株式、投信が中心だか
ら、その感覚が異なる。
 こうした新手の金融商品を中国で仕組んでいるのが米国ウォール街の
ファンドである。

 業界大手のひとつ陽光城集団は米ドル債の一部を現金と新発債の組み合
わせと交換する案を債権者に示した。新発行のドル建て社債に創業者保証
を付け、25%のドルの現金を上乗せし、起債分と交換する。

2023年2月および22年の1月と3月に満期となるドル債が対象で、
額面の総額は7億4700万ドル。

 この陽光城は、政府の政策引き締め、クレジットイベント、消費者信頼
感の悪化を背景に不動産会社の借り換えによる資金調達が断たれ、「当社
の短期流動性に非常に大きな圧力が加わった」と説明。
池袋にもチャイナタウンの入り口に陽光城なる食品、酒のスーパーがある。
同社の株価は十月第四周だけで25%近く下げた、22年3月に期限の来
る社債の相場は20%以上下落した。 


 ▼鉄壁といわれた香港の不動産価格も下落を始めた

 不動産不況の荒波は香港にも押し寄せた。
 香港の不動産価格は世界一と言われたが、2019年からの香港大乱 と、
民主運動への過酷な弾圧、言論の自由封殺によって香港住民は嫌気を さ
し、夥しい香港人が海外移住した。不動産価格の下落が始った。

 香港の四大デベロッパーは、長江和記、李基兆(ヘンダーソンラン
ド)、新鴻基(サンホンカイ)、新世界発展である。
 それぞれ一代で築き上げた立志伝中の人々、ちなみに長江の李嘉誠は長
者番付意の常連で個人資産317億ドル、ヘンダーソンランドの李兆基は
301億ドル、いずれも息子たちに経営権を譲渡した。ふたりの伝記はい
まもベストセラーだ。
 
香港は、不動産開発と言えば植民地の政庁利権を握っていた英国のジャ
ディーン・マセソンとスワイア・グループだったが、香港の四大開発業者
がいつのまにか英国勢を斥けていた。
 大陸の共産党幹部らが投機物件として香港不動産価格をつり上げてきた
が、このカラクリも崩れ、価格下落が始まった。いよいよ中国発金融恐慌
の警鐘がなった。
     
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号のワクハン回廊(Wakhan Corridor)の記事につい
て、この回廊は19世紀の英露のグレート・ゲームの結果、英領インドとロ
シアの緩衝地帯としてアフガンに残された。
 過酷な環境で半農半牧の生活を送る人々を取材した BBC Documentary
の映像がある。
https://www.youtube.com/watch?v=UP8pA0v6QFE
 東西の交易路だっただけに人々の顔立ちは様々で金髪の子供もいる。イ
ザベラ・バードの伝統かレポーターの女性は何でもチャレンジ。食事は基
本的に毎日パンと塩茶のみ。
バターを作るのもひと仕事。燃料はヤクの糞を乾燥させたもの。都市以外
は13世紀とアフガン専門家がいうのもわかる。
モンゴルの遊牧民が太陽光発電で衛星テレビを見てスマホを使っているの
とは大違い。モンゴル編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=3Tg6EQ4Dio0
  (PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)東西の交差点、地政学の要衝とは、混血をうみ、
多種多様な人種が共存する世界ですね。なにしろソグドにスキタイ、マケ
ドニア、ペルシアが放牧民と混ざり合って、そこへ突厥系チュルクが雪崩
れ込んだわけでしょう。人種の坩堝という意味ならシチリア島とも似てい
ます。
 小生、当該回廊は未踏ですが、タジキスタンはウズベキスタンの国境に
近いペンジケントという街に行ったことはあります。
 故西部邁氏は、「中央アジアのパリ」と言われた頃のカブールに滞在し
たことがあると言っていたことを思い出しました。

  ♪
(読者の声2)グローバリストの云うグレートリセットの狂気の内容と、
習近平が今やろうとしている中身は、非常によく似ています。
両者は、脱炭素の名の下に厳しい管理・統制を行い、習近平の云う「共同
富裕」「不動産税」は、何も持たないでみんな一緒に貧しくなろう、とい
う点で一卵性双生児のように一致しています。
 これまで、グローバリズムのやることなすことすべてが、人類のために
なるものでなく、いたずらに対立と混乱混迷をもたらすばかりで、人類の
文化の退廃に貢献するものでした。たとえば、今まさに回帰しようとして
いる共産主義経済は、すでにその破綻によって多くの餓死者を出したもの
です。また、非学問的なジェンダーフリー&平等などの、普遍性から外れ
た多様性の偏重、株主偏重資本主義による社会の衰退、非科学的な脱炭素
の強行による経済の崩壊などなど。
 何故こういうことが起きるのか?と云いますと、マルクスによって、人
類の正常な発展の道しるべとなる、本物の学問が破壊されてしまったから
です。
より正確に云いますと、人類の哲学の歩みと、その完成者であるヘーゲル
の真の学問が、換骨堕胎されて、人類を騙す詐欺の有効な材料にされてし
まったために、人類が、マルクスにコロッと騙されてしまったからです。
 これによって人類は、学問の体系化の道を閉ざされ、真の学問を創出す
る方法論を見失うことになってしまいました。
 皮肉なことに、その害毒を一番蒙ることになったのは、ブーメランのよ
うに己の上に降りかかったマルクス主義者たちであり、グローバリストた
ちでした。
 今の左翼の連中に、どんなに真実を説いても話が通じないのは、科学や
唯物論を標榜する彼らが、一番強烈な悪しき観念論者となって、己の是と
するものを絶対的に正しいとの先入見を以て、事実を取捨選択し、あるい
はねつ造までもするようになっているからです。だからマルクス主義の研
究者たちの研究は、何の役にも立たず、学問的にも無価値なものばかりな
のです。
 これは嘘が文化となっている迷惑な隣国人たちにとても親和性があるの
で、彼らによってそういう面がますますバージョンアップされていく現実
があります。慰安婦問題はその典型です。
 そこのところを、もう少し深入りしますと、ヘーゲルは、絶対的真理す
なわち俯瞰的全体的真理と、相対的真理すなわち部分的真理を、否定的媒
介を通じて統一・統合する弁証法を創り上げて、学問の体系化の道を切り
拓きました。
 ところがマルクスは、学問の冠石である絶対的真理の追究の学問である
哲学を否定し、その立場である観念論も否定し、統一の武器である弁証法
までも、唯物弁証法として使いものにならないものへと矮小化してしまっ
たのです。
 結果として、マルクス主義者のほとんどが、マルクスの打ち立てた階級
闘争論などのドグマを正しいものとして、否定的媒介なしに、いきなり対
象に押しつけようとして、事実から手痛いしっぺ返しを受けて失敗する、
という悪しき観念論に陥ってしまっているのです。
 一方、ヘーゲルの学問的方法論においては、概念となった絶対的真理は
己が立場である観念論を一旦否定して、科学的立場である唯物論の立場に
立って、事実を丸のまま認めその固有の論理が浮上してはっきり形になる
まで待ってから、はじめて己が絶対的真理とその浮上してきた相対的真理
との統合を図っていくのです。
これがヘーゲルの云うところの「概念の労苦」の実態なのです。
 グローバリストの説く、「脱炭素」や「夫婦同姓は女性差別で奴隷制
だ」論が、いかに現実の豊かな多様性を見ない、陳腐で単細胞の愚論でし
かないことに全く気付くことのできない彼らのアタマの構造は、以上から
作られてくるのだと思います。
 したがって彼らの駆逐は、真の学問の復活・復興によって、根本的に解
決するものと思います。
また、それこそが、彼らによって歪められてきた人類の歴史を正常の軌道
に戻す道だと信じます。(稲村正治)

  ♪
(読者の声3)むかしむかし、ある米国の大学にいた時、外務省から来た
外交官の卵から聞いた話。彼の先輩の失敗談。ある日、時間に追われて、
レポートを書くことが出来ずに、日本から送られてきた専門雑誌にあった
x教授の論文を無断で拝借して、英文に翻訳し、自分の名前を書いて提出
したところ、早速呼び出しをくらった。
そんな日本人の論文を米国の教授が読んでいるとは考えられず、不審に
思って出頭すると「君は他人の論文を盗んだ」と言われる。
白状せずにうろたえていると、もっと恐ろしい事実が段々と浮かび上がっ
てきた。つまり、高名な日本人のx教授こそが、米国人の論文を盗んでい
たのである。
 
さらに後日談があって、留学が終わり母校に帰り、ある日ある専門雑誌を
パラパラとめくっていると、担当の教授の随筆が載っている。読んでみる
と、実は全文が盗作であった。それは、小生が宿題として提出したもの
だった。ぎゃっと驚いたが、誰にも言わなかった。卒業間近になって、
「君、うちの研究室に来るかね」と誘われたがお断りした。
さらにもっと以前、東京の文京区に住んでいたので、近くの附属小学校へ
通っていた。大きな社会的な事件が起こり、それを題材に書いた文が「わ
かぎり」という生徒の雑誌に載った。これは、盗まれたわけではないが、
だいぶ改竄され、強い政治的な着色が先生によってなされていた。つま
り、本人の承諾を得ず、「紅衛兵」に祭り上げられていた。何分にも内気
であったため、抗議することもできず、若い社会主義的論者とみなされ
た。そして要領の良い生徒は、迎合して先生に褒められる仕組みを学ぶ
こんな限られた個人的な経験からも、いかに外務省も文科省も学校も腐
敗、荒廃しているか良くわかる。

おそらく日常茶飯事の模倣の倫理も無い文化なのだろう。そんな劣化した
理不尽な世界で育った指導者たちが、平気で嘘をつくのは当然な成り行き
であり、「支那や朝鮮が嘘つきだ」と延々と非難する前に、自分を鏡で見
てみると、そこには卑怯な醜い売国奴ばかりがいる。
日本の過去はともかく、現実の今の「国家の品格」はかなり低い。アジア
の諸国は、ずるい日本に失望している。遺憾である、懸念する、注視す
る、が何もする気は無い。国民も国家に裏切られた。当然、報道も平気で
嘘をつく。
故に、取り敢えず、なにはさておき、「NHKをぶっ壊す」べし。その次は
文科省。厚生省も大嘘つきで国民の命を奪う。(在米のKM生)

  ♪
(読者の声4)邪馬台国問題は間欠泉の様に、噴出しては静まる、国民的
関心事ではある様です。私は刮目天様とは具体的な場所は違いますが、九
州説という点では同じ側に立っており、拙著「邪馬台国は福岡平野にあっ
た」で詳述しております。
私が重視するポイントは、距離の物差し(短里)、進み出す方向、現地の
地形の三つです。

このポイントに沿って倭人伝を読み解けば、松浦上陸後の魏使の足取りは
ほぼ紛れがなく、邪馬台国へたどり着くことができます。私が読み解いた
邪馬台国の所在地と博多湾との間を結ぶ当時としては立派なほぼ直線の道
路が以前に検出されています。

幅7mで両側に側溝を備えた弥生時代後期の竪穴住居時代としては比類な
いものだと考えられます。おそらく卑弥呼の都と海外の玄関口である博多
湾とを結ぶ幹線道路であると考えています。
残念ながら、この道路のことはあまり注目されていません

多くの専門家はあえて無視しているとも考えられますので、この場をお借
りして、改めて注意喚起をしておきたいと思います。現在は那珂中央公園
の一部にその跡が表示されています。
また、新しくブログを始めました。ブログでは拙著の補完および、古代史
書の読み解きに注力しています。今までに、『古事記』の序文は後の時代
に付け加えられたもので、太安万侶は『古事記』の編纂は行っておらず、
聡明だとされる稗田阿礼は実在していなかったこと、また、現存『古事
記』の元になった『原古事記』の成立年代は現存『古事記』より80年ほど
早い時点であることまでを検証してきました。
今後とも可能な限り掘り起こしに務める予定です。宜しければ下記ブログ
までお立ち寄りください。
https://yamataikoku.exblog.jp/(高柴昭)

(宮崎正弘のコメント)古事記の序文が後世に書き加えられたというポイ
ントは、すでに多くの指摘もあり、小生もそう思っています。
at 06:44 | Comment(0) | Andy Chang
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