2021年11月21日

◆中国核弾頭1000発の恐怖

              櫻井よしこ

日本ルネッサンス 第975回

中国の習近平国家主席の毛沢東化、終身皇帝への道がまた一歩、確実に前
進した。今月8日から開催された重要会議、第19期中央委員会第6回総会
(6中総会)の最終日に当たる11日には習氏の「第3の歴史決議」を採択する。

毛沢東の「若干の歴史問題に関する決議」(1945年4月)、ケ小平の「建
国以来の党の若干の歴史問題に関する決議」(81年6月)に続くものだ。
毛もケも決議によって自らの政治路線の正しさを明確化させ、権威を高
め、権力基盤を盤石にした。「第3の歴史決議」で、習氏はまず毛、ケ両
氏と並び、さらに彼らを凌ぐ絶対的高みに上る道を切り拓くと予想される。

だが、絶対的権力の確立は生易しいものではない。14億人を納得させるに
は、毛沢東も実現できなかった台湾併合の偉業達成が必要だ。そのために
習氏は89年以来の大軍拡をさらに強化しつつある。強大な軍事力を築く一
方で、台湾併合に関しては軍事力の使用を否定しない。また、台湾攻略法
として、経済的圧力、サイバー攻撃、メディア支配、フェイクニュース拡
散、工作員送り込みなどあらゆる手を使う。

対外強硬策は中国国民のナショナリズムを刺激し求心力を高めるが、習氏
は各王朝が下からの革命で倒されてきた中国の歴史を十分に知っている。
自身への絶対的崇拝を徹底させようと躍起なのは、ナショナリズムが政府
への不満に転化し国民蜂起につながるのを恐れているからだ。

中国教育省は8月24日、「学生の頭脳を習近平の中国の特色ある社会主義
思想で武装する」よう指示した。小学生には「全党人民の道案内人は習近
平主席」であると教え、敬愛の念をこめて「習おじいさん」と呼ばせる。
大人は皆、共産党を唯一の指導組織として崇め、企業は「中国共産党と一
心同体でなければならない」と指導される。

14億の国民を洗脳するための一連の独善的政策は外交や安全保障政策にも
通底する。外国に対しては経済力と軍事力をアメと鞭として使う。

日本も最大級の被害

中国の軍事費は日本の4倍以上となり、軍事力の差は開く一方だ。日本も
台湾も存亡の危機だ。そうした中の10月1日、台湾海峡上空に中国軍機が
大挙飛来した。5日までに計150機が押し寄せた。

中国の暴走などで万が一、台湾有事となれば、間違いなく日本も最大級の
被害を受ける。だが、私たちは押されてばかりではない。日本を含めて多
くの国が中国の軍事的脅威に対峙し、中国を抑止するために協力の構えを
作っている。たとえば中国軍機群が台湾海峡上空に飛来した日と重なるよ
うに、沖縄の南西海域で日米英加蘭とニュージーランドの6か国が初の共
同訓練を展開していた。

米空母の「ロナルド・レーガン」「カール・ビンソン」の2個打撃群、英
国の空母「クイーン・エリザベス」打撃群、海上自衛隊のヘリコプター搭
載準空母「いせ」の4空母が訓練の主体を占めた。カナダ、オランダ、
ニュージーランドの艦船も含めた17隻が「自由で開かれたインド太平洋」
(FOIP)の理念を掲げて訓練した。

中国にとっては非常に不快であろう。明らかにこちら側の訓練に触発され
たのであろう、習氏は中央軍事委員会を緊急招集し、直ちに台湾への圧力
を強化せよと指示した。それが中国軍機の台湾海峡飛行の中でも最大規模
の4日の56機の展開につながったと言われている。

ここで注目するべき点はその編制である。どんな種類の中国軍機が飛んだ
かを見ることで、作戦の意図が明らかになる。これまで台湾海峡上空に迫
る中国軍機の中で多数を占めていたのが戦闘機だった。しかし10月初旬の
大規模飛行では戦闘機や爆撃機に加えて作戦支援機である早期警戒管制
機、通信対抗機、電子偵察機、情報収集機、電子戦機、哨戒機などが目
立っていた(『東亜』11月号、防衛省防衛研究所地域研究部長・門間理良)。

戦闘機や爆撃機だけの飛行は実戦的ではない。爆撃機は攻撃の的になる。
そのために、実戦ならば必ず戦闘機の護衛を必要とする。また現代の航空
戦で勝利するには、通信を妨害したり戦闘機を効率よく運用するための早
期警戒管制機などの作戦支援機が欠かせない。

つまり中国は実戦を想定して台湾海峡上空に軍機団を送り込んだというこ
とだ。日米をはじめこちら側も共同訓練を重ね、抑止力を高めつつある。
一方、中国も飽くまでも強気なのである。

全地球をカバー

米国防総省が11月3日、「中国の軍事・安全保障動向に関する報告書
2021」を公表した。2030年までに中国は少なくとも1000発の核弾頭保有を
目指していると報告された。現在、各国保有の核弾頭はロシアが6255発、
米国が5550発、中国は350発とされている。そうした中でこの1000発とい
う数が何を意味するのかを知っておかねばならない。国家基本問題研究所
企画委員の太田文雄氏が語る。

「中国はこれまでのカウンターバリュー(対価値)の戦略をカウンター
フォース(対軍事力)のそれに変えたと思います」

カウンターバリューとは、ある国の大都市、たとえば米国ならニューヨー
クやワシントン、シカゴなどを核攻撃することで、政治的にそれ以上の戦
争続行を許さない状況を作り出す戦略だ。他方、カウンターフォースは、
たとえば米国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の収納サイロを攻撃する
戦略だ。ミサイルの精度を高めることで正確に軍事施設を破壊できるた
め、一般国民の犠牲を減らし、国際社会の非難も和らげることができると
いう考え方だ。

中国は昨年6月に航法衛星北斗で全地球をカバーできるようになり、ミサ
イル攻撃の精度を上げた。全米には多数のICBMが多数のサイロに収納
されている。それらを封じ込めるためにはより多くの核兵器が必要とな
る。それが中国の目指す1000発だと、太田氏は指摘する。

中国が核戦力において米国と並び、かつてない程の脅威となれば日米、欧
州諸国は大いに苦しむことになるだろう。米国は中露両国と対峙しなけれ
ばならない事態も起き得る。その場合私たちの状況は想像を超える厳しい
ものとなりかねない。

そんな状況に追い込まれないように、最大限の知恵を働かせて流れを逆転
する時だ。その第一歩は、何としてでも日本国の軍事力を強化すること
だ。次に沖縄、台湾を守るために、日米協力を飛躍的に強化することだ。
第一列島線に中距離ミサイルを配備する。非核三原則を二原則にして、そ
のミサイルへの米国の核搭載に踏み切る議論を進めよ。


       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆林芳正氏を外相に就かせた真の黒幕
新恭(あらたきょう)
 
安倍氏は大激怒。それでも親中派・

「分配、分配」が招く日本の貧困化。岸田政権に見えぬ“育成策”
人格に問題アリか。自民新幹事長に就任の茂木敏充が血相を変えた“ある質問”

自民党幹事長に就任した茂木敏充氏の後任として、第2次岸田内閣の外相
となった林芳正氏。かねてから首相の座への意欲を隠すことのない林氏の
要職への起用については各所から様々な声が上がっていますが、安倍晋三
氏が不快感を示しているとも伝えられています。その理由はどこにあるの
でしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国
紙社会部記者の新 恭さんが、当案件の「キーマン」になったと囁かれる
麻生太郎氏の思惑を推測しつつ、その裏事情を探っています。

国家権力と偏向メディアの歪みに挑む社会派、新 恭さんのメルマガ詳
細・ご登録はコチラ

安倍氏を怒らせた「林外相」人事の黒幕は麻生氏か
林芳正氏の外務大臣就任に対し、右派論壇から反発の声があがっている。
就任と同時に日中友好議連の会長を辞任したが、親中派であることには変
わりない。

2019年5月、日中友好議連会長として訪中したさい、林氏は中国高官にこ
う語った。「現在の日中関係は麗しくハーモニーがある状況になっている」。

前年の10月、7年ぶりに安倍首相が中国を公式訪問し習近平国家主席と会
談したが、それをもって日中関係が改善したとは言い難い。尖閣諸島周辺
の領海内に中国公船が侵入するなど、東シナ海の緊張は相も変わらず続い
ている。にもかかわらず甘い言葉で北京に擦り寄ろうとする。

そんな人物の外相起用は、中国との対立を深める米国などに誤ったメッ
セージを与えかねない、というのが反発の理由だろう。

安倍晋三元首相も、林外相の誕生を快く思っていないといわれる。もっと
もこちらは、林氏の対中姿勢だけではなく、別の深いワケがありそうだ。

なにしろ、安倍氏と林氏との間には、選挙区の問題が横たわる。安倍氏は
衆院山口4区。林氏は同3区で、参院から鞍替え立候補し、宿願をかなえ
た。二人は今回の選挙でこそ、うまく棲み分けができたが、次回はそうは
いかない。「一票の格差」を是正するため、次回の衆院選から、15都県の
選挙区で「10増10減」の見直しが行われる見通しだ。

山口県は、現在4つある選挙区が3つになり、自民党は公認候補者を1人減
らさねばならなくなる。1区は高村正彦元副総裁の地盤で、今回の選挙で
は長男の高村正大氏が当選した。2区は安倍氏の実弟、岸信夫氏が2012年
以来、連続当選している。

3区は林氏で4区は安倍氏。定数3になったら、いったい誰が公認を外され
るのか。当然、安倍元首相とすれば、地盤の重なる林氏を蹴落としたいに
違いないのである。地元の主導権争いの相手であるのはもちろん、権勢を
保っていくうえでも最大の敵になると予想されるからだ。

林家は安倍家と同じ、下関を根城としている。1717(享保2)年創業の醤
油製造業・大津屋を営むとともに、下関市に本社を置いて路線バスを運行
するサンデン交通株式会社の経営に携わってきた。下関には、表向き安倍
晋三支持でも、実は“隠れ林派”である人が多いといわれる。

そのうえ、林氏は衆院山口3区への鞍替えを念頭に、3区内の宇部市や萩市
などで地歩を固めてきた。2017年の萩市長選では自民党推薦の現職に対立
する候補を支援、20年の宇部市長選では元秘書を支援して、いずれも当選
させている
 

           
━━━━━━━━━━━━━━━


◆柏陽『みにくい中国人』が絶版に

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月19日(金曜日)弐
通巻第7121号

柏陽『みにくい中国人』が絶版に
張香華未亡人が「台湾独立」問題が絡むので絶版を宣言。

 北京では一時発禁処分となった「名著」は静かにロングセラーを続けて
きた。
 柏陽の『みにくい中国人』は日本でも翻訳が出て、かなりのベストセ
ラーとなった(黄文雄氏にも同名の著作がある)。中国人の特性を「汚
い、うるさい、乱雑」とし、喧嘩が好きで、自分勝手で、決して団結しな
い「劣根性」の持主とした(中国語には「根性」という語彙はない)。原
作者の柏陽は2008年に死去している。

 中国によく行っていた頃、筆者が逆に中国人に、「日本人とみて何を想
像するか」との問いかけに多くの中国人は「トァンジェ(団結)」と答え
た。「清潔、静謐、整頓」と答える人はよほどの日本通だった。

 1986年だったと記憶するが、光文社の名物編集者だったF氏から電
話があり、「なんとか原文を手に入れたい、すぐに翻訳を出したい」とい
うので、台湾へ国際電話をかけて友人に頼み、送ってもらった。翻訳も
チームを組んで短時日にできあがり、日本語版は大いなる評判をとったも
のだった。

 当時、台湾の出版界でも画期的な出来事とされ、中華思想の持主、たと
えば作家の李傲などは口を極めて罵った。欧米のチャイナタウン、シンガ
ポール、香港などの書店でもベストセラー入りしたため、中国でも後年、
発行が許可された。

 未亡人の張香華は、「書名が中国の侮辱に用いられる恐れがある」と理
由をあげ、とくに『醜い中国人』を台湾の中学1年生向け教科書に採用さ
れる話を拒否したと語った。台湾の版元=遠流出版社、中国の版元=人民
文学出版社との契約が満了となる2024年をもって絶版とする。
    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 三島由紀夫氏追悼 第51回追悼の集い『憂国忌』(2021/11/25)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ▼▼▼
【LIVE】三島由紀夫氏追悼 第51回追悼の集い『憂国忌』
  当日、生中継番組があります。
  11月25日 午後弐時〜四時
https://youtu.be/6lBTjJ71iyA
        (日本文化チャンネル桜)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
【知道中国 2300回】          
 ─英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港182)

       △
 1976年2月、中国政府の文化部は当時の代表的な映画制作機関である北
京、中央新聞記録、長春、上海の各電影制片廠に対し、極秘に京劇映画の
制作を求めた。
それには「毛沢東主席の要求にもとづき、老芸人による伝統演目を撮影す
ること」「その際、本来の伝統的な筋運びを残すこと」との付帯条件が付
けられていた。つまり共産党政権が自らの政治的基準で手を加える以前の
伝統京劇本来の姿(演技、筋運び)に戻せと言うことになる。

 かくして各地から京劇の「老芸人」が招集される。だが彼らの体は、革
命現代京劇に特徴的に見られる直線的で、力強さを前面に押し出すゴツゴ
ツした演技に慣れて固くなっていた。
「固くなった体を伝統京劇の円を描くような柔らかな動きに戻すことは困
難だった」と、革命現代京劇「紅灯記」で主人公の娘の鉄梅を演じた劉長
瑜が回想している。

 じつは映画が中国にもたらされた当初、中国ではスタジオを舞台に見立
てて伝統演劇を撮影する「戯曲片」と呼ばれる作品が制作された。黎明期
の映画ビジネスを支えていた戯曲片は、芝居好きの民族性とも相俟って京
劇のみならず各地の地方劇版も加わり、その後も制作が続いていた。

 第六劇場と並行して映画館に足繁く通っていた当時、「早場」と呼ばれ
る午前の割安料金で放映される作品に戯曲片は珍しくなかった。
スクリーンに映し出される役者の演技は、芝居小屋の客席から眺める舞台
での動きそのもの。芝居小屋での観客の視線に擬してカメラを固定して撮
影したのだろう。土地柄、香港では粤劇(広東劇)や潮劇(潮州劇)の戯
曲片だった。であればこそ、極く稀に京劇の戯曲片に出くわした時など
は、心私かに「好運気!」「謝天!謝地!」と幸運の極みに感謝した。些
か大袈裟ではありますが。

 閑話休題。
伝統京劇の戯曲片制作を巡る一連の動きの背後には、どうやら体調が思わ
しくなく、北京の邸宅で独り無聊を託っている毛沢東を慰めようという意
図が感じられる。文革状況下で伝統京劇制作の指示を下すなどと言う危険
を冒せるのは、やはり毛沢東本人か江青以外には考えられない。

 かくして各地から呼び寄せられたベテラン役者は各電影制片廠の奥深く
でカンヅメになりながら、戯曲片撮影が極秘裏に敢行された。当時、文革
が終わったわけではない。依然として四人組が暴政を振るっていたわけだ
から、文革で否定した京劇の伝統演目が老芸人によって、しかも「本来の
伝統的な筋運びを残」す形で制作されていることが社会に知れ渡ったら、
江青ら文革派にとっては致命傷になっただろう。
「偉大的領袖」の権威も吹っ飛んだかもしれない。当然のように文革派政
権を揺るがす大スキャンダルに発展し、激しい権力闘争を誘発したはず
だ。だから、一切を外部に漏らすことは許されない。

 なにはともあれ、共産党政権のためのプロパガンダ映画制作の総本山で
ある4か所の電影制片廠の奥の奥で、伝統京劇の戯曲片が、しかも超厳戒
態勢の中で、毛沢東だけのために24本のカラー版として完成する。いま、
それら演目名を挙げておくと、
「斬黄袍」「盗魂鈴」「三岔口」「轅門斬子」「紅娘」「辛安駅」「游
龍戯鳳」「空城計」(以上、北京電影制片廠)、中央新聞記録電影制片廠
が「借東風」「古城会」「連営寨」「売水」「盗仙草」「賀后罵殿」「文
昭関」「独木関」「薛礼嘆月」「断橋」「五台山」「珠簾寨」「長板坡」
「閙天宮」(以上、中央新聞記録電影制片廠)、「漢津口」(長春電影制
片廠)、「四郎探母・巡営」(上海電影制片廠)──

 死を半年ほど前にした毛沢東は、ニクソンや田中角栄を迎えた中南海の
私邸書斎で、独り寂しく京劇映画を鑑賞したとされる。当時、視力は相当
に衰えていたはずだが、24本の伝統演目のうちのどの作品を、波瀾万丈の
人生の最後に目にしたというのだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜    
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)貴誌前々号で、「在米のKM生」氏がUFOと三島由紀夫の
『美しい星』について所感を書かれていましたが、その下段「コメント
欄」に宮崎さんが私(佐藤守)のことをご紹介されています。
 今や「軍事評論家」よりも、「UFO評論家」の方が有名になりました(笑)。
 私の『美しい星』の評価が当時の評論誌よりも正しかったようで、さら
に嬉しく思っています。
「超科学現象」よりも、2冊目の「実録・自衛隊パイロットたちが接近遭
遇したUFO(講談社)」の第7章「三島由紀夫のE・T小説とは」の項に書きま
したが、当時、奥野健男氏が『美しい星』に「僕はいささか困惑を感じた
ものだ」と、
 三島が「UFOなどといういかがわしいもの」を題材にした事に不安を覚
えていたようですが、読後は「作者は最も穢れた醜い世俗的現実の上に、
美を信じる内的妄想において、超越した完璧の美を形成しようとする」と
激賞しています。
 三島氏は昭和42年12月5日、F104DJに搭乗して高高度から地球を眺めて
います。
F104DJのコックピット内で、上空でパイロットが常用する「膝当版」で、
メモ用紙3枚にびっしりと書き込んでいておられ、この時の体験記は『太
陽と鉄』に収録されています。
 この時、三島氏は今から飛びこむ宇宙の「支配者」に挨拶する準備をし
ていたのかもしれない、と私は書いています。
 『美しい星』は1962年の作、体験搭乗は「1967年」、そしてそれから3
年後の1970年11月25日に市谷基地で三島氏は自決しました。
 作家・三島由紀夫は何かを達成した証しだったのではないかと私は書い
ています。
 近年、米国防総省がUFOを認定して以降、わが「業界」の編集方針も激
変したようです。
 日本人の生き方は「ざるの上の小豆」そのものですね。蛇足ですが、田
母神氏は防大同期ではなく8期後輩です。
    (佐藤守)

(宮崎正弘のコメント)奥野さんは美大の先生でしたから、通夜に小生も
うかがったのですが、美大の教え子が百人ほど来ていました。美大の審美
観で批評されたのかもしれませんね。

  ♪
(読者の声2)次回、宮崎正弘さん登壇のニュース解説番組「フロント 
JAPAN」は、24日です。生番組ですが、後刻ユーチューブでもご覧
いただけます。
 桜チャンネル、11月24日は、宮崎さんと浅野久美さんのコンビでお
送りする予定で、テーマは「日中関係の熱狂と冷却」です。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。