高山 正之
アルバニアという国がある。バルカンの外れにあって民はギリシャ系で
もスラブ系でもない。近隣に同一種族もいない。どこから来たのかも分か
らない。
取り柄は「彼らの肝は絶品」とトルコ人は言う。実際、「アルバニア人
の肝」というトルコ料理もある。
それほど疎まれた国なのに、なぜか自国領をどんどん増やしている。
例えば東方正教会系のセルビアの古都コソボは今ではアルバニア人の領
土になっている。
別に力尽くで取ったわけではない。14世紀末、オスマントルコが襲来し
たとき、セルビアは頑強に抵抗してオスマン朝のムラト1世の暗殺まで
やった。
オスマン朝はその報復にセルビア人の「魂と信仰の揺籃(ゆりかご)の
地」コソボを奪って徹底的に汚そうとした。
その手段が、疎まれるイスラム教徒アルバニア人のコソボ入植だった。
後にユーゴの独裁者チトーもこのセルビア苛めをそっくり真似て多くの
アルバニア人を入植させた。
おかげでというか、2008年にはアルバニア人の二番目の国家コソボ
が誕生している。
二つのアルバニア人の国に接するスラブ系の北マケドニアも今やアルバ
ニア人の浸潤が酷く、ここも含めてバルカン半島の一大勢力になりつつある。
嫌われることを特技として国家を盛んにする。日本の近くにもそんな国
がある。
しかしアルバニア人は韓国人と違って国際社会も大いに揺り動かしてきた。
1971年、国連から台湾の蒋介石を追い出し、代わりに支那の毛沢東
を入れる決議案が出され、可決された。決議案は「アルベニア決議案」と
呼ばれる。
このときは日本などから「台湾は議席を残したまま、ただ常任理事国の
ポストを毛沢東にくれてやる」という決議案も出ていた。
が、支那に取り入ったアルバニア案が先に議決され、出る幕を失ってし
まった。
結果、台湾の存在はあやふやになって今は習近平が公然、オレのものと
か言い出して存亡の危機に曝されている。
それが支那贔屓のアルバニアの遠謀だったという憶測もある。狡(こす)
からさはコソボ獲得からも窺える。
それからちょうど20年後の1991年、冷戦で分断された南北朝鮮を国
連に同時加盟させる決議案が出された。
アルバニアも共同提案国に名を連ねたが、提案国はアルファベット順で
書かれるから、まるで筆頭提案国に見えた。
ただ、その前年に同じように冷戦で分断された東西ドイツが統一を高ら
かに宣言していた。
冷戦の一方の旗頭、ソ連もその時期、随分きしんでいた。2年前のベル
リンの壁崩壊以降、配下のバルト三国やベラルーシが主権回復を宣言し、
やがてソ連共産党も解体されて「ソ連邦」が消滅してしまおうとしていた。
そんなときに「冷戦で分断」を口実にした南北朝鮮をそれぞれ独立国家
として認める必要があるのか。
誰も南北朝鮮の統一に反対などしない。統一したところで極東の場末の
小さな国がくっつくだけだ。世界のパワーバランスが乱れることもない。
支那が何か言いそうだが、あの頃はまだ貧しくて韜光養晦(とうこうよ
うかい)中だった。
しかし分断国家を固定化する同時加盟案は、アルバニアンマジックとで
もいうか、実にすんなり通ってしまった。
旧ソ連は国連議決権3票を持っていたが、崩壊後は1票になった。代
わって同じ顔をして同じ性格の朝鮮人が2票を持った。
彼らはサッカーW杯にも五輪にも二つのチーム枠を持つ。そして今は南
北揃って潜水艦発射ミサイルを開発し、ともに世界の脅威になろうとして
いる。
アルバニアは本当に余計なことばかりする。
償いに南北朝鮮から1議席を取り上げ、それを本来なら持つはずの台湾
に与える新アルバニア決議案を出したらどうか。
たまには世間のためになるマジックを見せたら。
高山正之氏の本紙連載が、文庫になりました。
『変見自在 習近平は日本語で脅す一にして』(定価605円)絶賛発売中。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 採録
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◆バイデン家の地獄変相図
Andy Chang
AC 論説No.872
今月初めにMiranda Devineと言うオーストラリア人コラムニストのLaptop
From Hell (地獄から来たパ
ソコン)がBarnes & Nobleから発売され、アマゾンで大々的に売り出した。
発売された翌日になるとすぐにバイデンの息子ハンターが中国のエネル
ギー会社、CEFC Chinaから多
額の金と3カラットのダイアモンドをもらっていた事実、そしてハンター
とCEFCの詳しい関係、父親の
ジョーバイデンも中国の金を貰っていた事実がわかった。これは氷山の一
角である。
この本はバイデン大統領の息子ハンターの持ち物だったパソコンで、彼が
2019年に3月にパソコン修理店
に出して取り戻すことを忘れたため、同年10月に合法的に修理店の所有と
なったパソコンの内容を詳し
く書いたものである。
事の起こりは2019年3月にハンターが彼の所有するApple Macbookをデラウ
エアの修理店に出したことで
ある。ハンターは麻薬中毒で神経が犯されているので、自分でパソコンを
修理に出したことも忘れ、修
理店が何回も通知を出しても取りに行かなかったので、2019年10月になっ
てこのパソコンは合法的に修
理店の店主John Paul Mac Isaac(アイザック)の所有となったのである。
2019年はバイデンが大統領選挙に出馬した年であるが、10月になって所有
主のアイザックがパソコンの
内容を見たら、ジョーバイデンが上院議員時代とオバマの副大統領時代に
世界諸国をまわって諸国の政
治家や会社などから数千万ドルの賄賂を息子名義で取っていた情報がたく
さんあることがわかった。
ジョーバイデンがオバマの副大統領だった8年の間に中国、ウクライナ、
ロシアその他40カ国ほどを
訪問した際に息子ハンターを同伴し、ハンターが諸国の高官や会社の事業
に関与する形で報酬金を貰
い、父のジョーバイデンもわけ前を取っていたこと、ハンターがその金を
マネーローンダリングで隠し
ていた事などが書かれていた。バイデン一家と中国の関与はその中の一つ
に過ぎない。ハンターのパソ
コンにあった事実だから調査が進めばバイデン一家にとって地獄変相図と
なる。
ジョーバイデンは2019年に大統領選挙に出馬したので、パソコンの内容が
世間に発表されたら大変なこ
とになる。ニューヨークポスト紙のジャーナリストがこれを発表したら忽
ちDeep Stateが動き出し、メ
ディア、政界、インテリジェンスなど全てが動いて情報を封鎖した。FBI
は直ちに修理店からパソコンを
「ハンターのマネーローンダリング」調査名をすると言う名義で押収した。
修理店のアイザック氏はパソコンが押収されて汚職の事実が消されてしま
うことを予測して、押収され
る前にハードディスクのコピーを四つ作ったと言う。彼が予想した通り、
FBIはパソコンを押収して2年
経ったけれど一度もハンターのマネーローンダリングの調査結果を発表し
ていない。
MIranda Devineはハードディスクを所有している一人で、Laptop From
Hellにはディスクの内容が公開さ
れたらバイデン一家だけでなく、バイデンと関係があった諸国とアメリカ
の汚い関係が明らかとなる。
パソコンには各国の政治家との関係、アメリカ関係を持ちたい外国会社と
交わした書類、email、テキス
トメッセージ、写真類、録音など、ジョーバイデンとハンターの過去10年
間に中国やウクライナその他
諸国をまわって関わった証拠、受け取った金額、ハンターの麻薬吸引や女
性との淫行、百万、千万ドル
の金の行方など、さまざまな地獄絵がある。
パソコンのことはすでに選挙の時からわかっていたのだが民主党とメディ
アが懸命に隠蔽していたし、
ジョーバイデンは当時から何回もハンターの商売関係については何も知ら
ない、関係ないと嘘をついて
いたことがこの本で明らかになり偽証罪に問われたら弾劾される。ジョー
バイデンは上院議員、副大統
領時代からウクライナ、中国、メキシコや北朝鮮などと息子と外国の「商
売上の交渉」の報酬の分前を
取っていた。Beveryhillsのホテルでハンターと仲間のBabulinskiとウク
ライナの要人たちと会見していた
写真もある。ジョーバイデンとハンターは銀行口座を共有していたことも
明らかになった。ジョーバイ
デンは国境から入ってくる中国の麻薬Fentanylについて一言もコメントし
ていない。
ハンターは2017年にCEFCがルイジアナ州の天然ガスをCEFCに売ることで便
宜を図った。そして売上の
一部を報酬はジョーバイデンの弟のJImが20%、ハンターバイデン
20%、Bobulinskiが20%の他に
Big Guy(ジョーバイデンのこと)10%とパソコンに明記してあった。ま
た、中国側はハンターに一年
1000万ドルで3年の計3千万ドルの報酬を約束していたとも書いてあっ
た。John DingellとGrant
Stinchfield、および国会議員のClaudia Tenneyがバイデン一家の調査を
要求している。
ハンターバイデンと中国の関係が新聞記事になった3日の夜、CBSのBo
Ericson記者がジョーバイデン
にこれらの記事について発言を求めたところ、バイデンは「答えることは
ない(I have no Respons)、あ
れは誹謗記事だ」とだけ答えた。ジョーバイデンはいよいよ地獄の入り口
に立っている模様である。
これまでDS、民主党と左翼メディアは懸命に「バイデン一家の世界諸国収
賄行脚」を隠蔽してきたが、
「地獄から来たパソコン」の出版でバイデンの辞職か罷免は時間の問題と
なったようである。
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◆強制移住が本格化
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)12月1日(水曜日)
通巻第7142号
中国共産党、チベット自治区で公務員の寺院
立ち入りを禁止
ウイグル自治区では、ウイグル人の他省への
強制移住が本格化
新彊ウイグル自治区に無数にある「職業訓練所」という看板。高い塀で
囲まれ、まるで刑務所。内実はウイグル人の強制収容所であり、思想改
造、洗脳教育と拷問。世界から「ジェノサイド」と非難を浴びても蛙の面
になんとか。
イスラムを信奉するウイグルの魂の叫びは、世界の心ある人々に届い
た。米国に次いで欧州の多くの国々が中国をジェノサイド国家と決めつけ
た。日本は与党内で非難決議寸前までいったが、某派が妨害して未だに成
立していない。
中国共産党は新彊ウイグル自治区から、ウイグル人を他省へ移させると
いう民族隔離政策を本格化させた。(ザ・タイムズ・オブ・インディア、
11月28日)。
チベットでも弾圧が継続されており、アムド地区では政府職員がチベッ
ト寺院への立ち入りを禁止された。職員といっても多くは共産党員であ
り、チベット寺院へ祈祷に出かけることは可能だったらしい。
共産党はこれら政府職員に対して、宗教活動に関与したり、寺院に立ち
寄った職員をレイオフすると通達した。
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う BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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日米台の連携強化がいまほど必要な時はない
在日米軍基地を自衛隊の管理下に置き、防衛費を三倍に
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西村幸祐 vs ロバート・D・エルドリッジ
『中国侵攻で機能不全に陥る日米安保』(ビジネス社)
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いきなり衝撃的な分析が始まる。
中国共産党とディープステートが手を組んでいる、というのだ。ディー
プステート論は一種ユダヤの陰謀論に似ているが、最近、日本でも盛ん
だ。その実態はコミンテルンのような、がっしりと組まれた秘密組織では
なくアドホックに利益集団が離合集散していると評者は考えている。この
稿ではそのことは措く。
西村 (アフガン撤退により)「アメリカは対中戦略に注力できる。こ
れを防げるためにはアフガン撤退が混乱していたほうが中国共産党にとっ
ても都合がいい。そこに(経済の生き血を吸う軍需産業などの)ディープ
ステートがとCCPの利害の一致があった」
かような西村の分析にエルドリッジはすこし見方を変えて、
エルドリッチ 「(アフガン介入でアレキサンダーも英国も「帝国の墓
場」を経験したので)中国はその歴史に学んでおり、おなじ轍を踏まない
ようにすぐに軍事介入するような真似はしない(中略)。短期的には経済
的な進出に留め、鉄、銅、リチウム、コバルト、レアアースなどの地下資
源を狙う」(22−23p)。
昨今、中国はタリバン幹部を天津に招待したり、経済援助を申し出た
り、気味悪いほど低姿勢でアフガニスタンに擦り寄っている。
その最大の関心事はタリバンに巣くうアルカィーダに匿われているとされ
るウイグル人の武装組織壊滅にあるはずだ。
中国は現在、宇宙に於いて米国より優位な立場にあり、米国が追いつか
ないうちに台湾侵攻をやらかそうと狙いを定めたともいう。それゆえ「日
米台の連携」がもっとも喫緊に望まれると主張している。
またエルドリッジは、或る国際シンポジウムで同席したインドの軍人大
幹部が「日本の核武装は当然」と発言したことを印象深く語る。そう、日
本はインドから核兵器を買うという選択肢があることをお忘れなく。
かく語り合う二人は、ともに父親が日米戦争で戦った敵同士だったこと
が共通する。だから西村が感慨をこめて言う。
「不思議ですね。時代が巡りめぐって、あの苛烈な戦争を戦った日本人と
アメリカ人の息子同士が、こんな話をしているなんて。われわれの父親は
あの世で驚いているでしょう」(217p)。
その二人は、日本政府の軽はずみな経済外交での中国依存への不審を述
べる。RCEPとTPPだ。両方に加盟する日本、どちらにも加盟しない
アメリカ。
しかしRCEPは中国主導であり、アメリカは、日本への不信感を増大さ
せているのではないか。そうだ、とエルドリッジは断言している。
まして国防動員法によって海外にいる中国人も間接的戦闘員となり、国
内で第五列的な動きをするだろう。なにしろ日本には23万人前後の中国
からの留学生を含め、中国人は百万人もいる。自衛隊わずか23万、警察
30万で侵略者と戦えるのかと言う初歩的な疑問である。
そして結語部分はこうだ。
「真の日米同盟深化とは、米軍基地を自衛隊の管理下におけ」。評者
(宮崎)が五年前に世に問うた『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を合
併する日』(ビジネス社)とロジックは似ている。同じものの考え方をす
る論客がいるのだ。
日本の国家安全保障を考える上で、本書は有益な参考書である。
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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あの「香港大乱」の日々は遠い記憶となって
民主、自由の夢は無法な全体主義者に奪われたが。。。。
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藤本欣也『香港人は本当に敗れたのか』(産経新聞出版)
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その日の産経新聞を評者は手元にいまも保管している。著者・藤本氏の
香港からの報道で、一面ぶち抜きの黒枠に「香港は死んだ」(2020年
7月1日)。
もともとは『雨傘運動』から、香港の新世代の民主化要求運動は政治運
動となって、香港を席巻し、往時は二百万市民がデモの隊列に参加した。
日本でもアグネス嬢らの活躍が報じられた。
雨傘運動に私費を投じて、若者を鼓舞し、自らも先頭に立ったのが黎智
英(ジミー・ライ)だった。香港のリンゴ日報の創刊者である。
ジミーは自宅に火焔瓶を投げ込まれること数回、まったく怯まず、自由を
信じて突進した。というのも、彼が立ち上げた「香港のユニクロ」といわ
れるジョルダーノは、二つの店舗が放火され、見切りをつけて売却し、そ
の資金で自由・法治・民権を訴える新聞を創刊したのだ。
「リンゴ日報」は忽ち香港最大部数の新聞に成長した。共産党の鸚鵡ビラ
『文わい報』などはコンビニで一部も売れなくなっていた。
彼が訪米したときはペンス副大統領、ポンペオ国務長官が歓迎し、面談した。
評者(宮崎)がジミーにインタビューしたときも意気軒昂として「もし自
由が失われ、情報が操作されるようになったら、國際金融都市としての香
港が失われるだろう(だから中国共産党は香港を手放さないから、自由は
保障される)」と確信をもって語った。
その期待をおぞましい習近平は平然と奪った。
前々から不安とともに予測されていたが、中国共産党の無謀で非道で暴
力的な弾圧で香港の民主主義は消え去り、中国大陸と同様な暗黒がやって
きた。國際金融都市、自由の言論が保障され、若者がのびのびと自由を語
れた香港が、地獄へ陥落した。ジミーの楽天的予測は外れた。
あの「香港大乱」の日々、評者も三回、香港へ飛んで現場をあちこちと
走り回り、警官たちと学生らの衝突現場ではガス弾が飛び交い、救護班が
設置され、マスクが配られていた。若者たちの目は輝き、熱狂的で猛進的
でもあった。
共産主義の恐ろしさを知らない、物怖じを知らない若者の『暴走』をい
ずれ共産主義者がどのように押しつぶすか、しかし学生たちには恐怖心が
ないのだった。そのことに評者は取材を通じて不安を抱いていた。
香港大学、中文大学、香港理工大学のキャンパスのあちこちで、ビラや
集会を開く学生の意見を聞いた。香港の学生たちは英語が流暢である。
香港中文大学キャンパス入口には自由の女神像が立っていた。
駅やプラットフォームにも『民主』『香港独立』のビラや、旗が林立し、
書き込みのメッセージに溢れた。世界のジャーナリストが香港に集まって
いた観があった。チェコのプラハの名所・カレル橋のたもとに設けられた
書き込みの壁は、「レノン・ウォール」と呼ばれた。
香港でも至る所にレノン・ウォールが出現し、自由なメッセージに溢れて
いた。
集会で印象的だったのは「昨日彊蔵」(昨日までの新彊、チベットは)
「今日香港」(現在の香港となり)、「明日台湾」(やがて台湾がそうな
る)。「昨日彊蔵、今日香港、明日台湾」。
だから立ち上がれ、と呼びかけ、彼らの旗は黒地に白字で「香港独立」と
鮮明だった。勇気づけられたのは台湾だった。惨敗予測だった蔡英文総統
は圧倒的な票差で中国の代理人に勝った。
焦った習近平は、香港に国安法を施行した。警官隊は本土から派遣された
猛者ばかりで、暴力的な弾圧が始まった。
2021年6月24日、民主化運動の精神的支柱でもあった「リンゴ日
報」は廃刊に追い込まれた。ただしリンゴ日報は『廃刊』とはせず、「休
刊」と銘打った。その最終号も、評者は保管している。民主の灯が消えた。
著者の藤本氏は、この香港に長期滞在して、記事を送り続け、2020
年度のボーン上田賞に輝いた。
しかし、題名にあるように「香港人は本当に破れたのか」?
黎智英(ジミー・ライ)は2020年八月に逮捕されたが、秋に一度保
釈された。著者の藤本氏は十月に黎にインタビューしている。黎は「これ
まで何十年も民主運動にかかわってきた。もはや私の命は自分だけのもの
ではない」と発言した(本書48p)。
藤本氏は言う。
「獄中の黎は今、絶望ではなく、むしろ希望を抱いていると思う。同紙
を通じて香港にまいた種が実る日は必ず来るーーそう確信しているに違い
ないからだ」。
権力に妥協せず、外国へ亡命せず、香港に留まった黎は自由の信念に燃
えた。ノーベル平和賞にふさわしい人物であり、日本でいえば維新の志士
である。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)来年2月、中共の北京で冬季オリンピックが開催されま
す。侵略、虐殺、圧政、苛政を繰り返す中共は人類の敵であり、平和の祭
典と称するオリンピックの開催地に北京はふさわしくありません。
北京五輪反対大行進を行いますので、ご案内申し上げます。
「打倒中国共産党」「北京五輪ボイコット」の旗の下、共に闘いましょう。
記
北京五輪反対大行進
【日時】 12月5日(日)11時30分 集合
12時00分 行進出発
【集合場所】常盤公園(東京都中央区日本橋本石町4-4-3)
※緊急事態宣言は解除になりましたが、マスクの着用をお願いいたします。
中共打倒委員会
https://chuukyoudatou.localinfo.jp/
メール chuukyoudatou@gmail.com
(KM生、豊島区)
♪
(読者の声2)サッチャー元英国首相は、「明るい未来を自ら構想出来な
ければ、明るい未来はやって来ません」と。
現在の先進諸国は、ケインズの「需要の飽和状態」電気洗濯機・冷蔵庫な
ど普及率が100%、日本の世帯収入は1997年をピークに1981年程度まで
低下していますが、立て直すには、
1
2 融政策を財政策に変更させる
3 政策司令塔の内務省再生させ、日本の科学・経済・産業力の力の焦点
を合わせ、21世の日本が1流国家になる国家戦略を創案する
4 国策は超高度科学技術立国、先ず人財育成策として、小学5年生〜中高
まで一貫教育、大学3年制、大学院。総合科学技術・イノベーション会議
の下部組織の専門部会に各界の専門家やノーベル賞受賞者を入れて再編強
化する。米国並みの予算で、建設国債200兆円を5年間投入。
財政政策の具体案の一部、電気自動車の普及で困る精密部品業界振興に
介護ロボットの大規模開発、介護ロボット専門学校設立して雇用創出、テ
レワーク普及対策に世界最初のプラスチック光ファイーバー網を全国に普
及する。臨場感溢れる映像で学校の授業や遠隔地の手術も可能になる。
尚、プラスチック光ファイバーの基本・周辺特許、製造特許は全て日本が
握っている。他にも具体案は豊富に紹介しているDVD「次の希望に満ち
た社会への挑戦」をお求めになればデータ・映像が満載です。
(林文隆)
♪
(読者の声3)12月2日の「未来ネット」の討論番組「いわんかな」
は、中国を巡って侃々諤々です。出演は司会が高山正之、パネラーは塩見
和子、馬渕睦夫、福島香織、宮崎正弘の各氏です。
12月2日(木曜)午後四時半から六時まで。午後五時半すぎから視聴
者の御質問を受け付けます。
(未来ネット。旧「林原チャンネル」)
♪
(読者の声4)毎回御高評を頂いております三島由紀夫研究会の「公開講
座」ですが、本来なら年明けの2月から開始予定ではありますが、コロナ
禍の現状に鑑み、当面様子を見て早くても来春以降の開催ということにい
たします。ご理解ください。
(三島由紀夫研究会「公開講座」担当者」
2021年12月07日
◆【変見自在】この国の魔術
at 08:47
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| 高山 正之
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