頂門の一針 6230号
□■■□──────────────────────────□■■□
2022(令和4年)年 8月15日(月)
日米同盟の存在意義:加瀬英明
韓国が採るべき対応とは:室谷克実
トランプ氏と旧統一教会の癒着:今市太郎
中国人の日本への渇仰は消えた:宮崎正弘
重 要 情 報
身 辺 雑 記
購読(無料)申し込み御希望の方は
下記のホームページで手続きして下さい
頂門の一針(まぐまぐ)
━━━━━━━━━━
日米同盟の存在意義
━━━━━━━━━━
加瀬英明
アジアの平和維持における日米同盟の存在意義5月に米国のバイデン大統
領が、5日かけて就任後はじめてアジアを歴訪 した。韓国、日本を巡った
が、台湾には立ち寄らなかった。だがアジア歴訪の目的は台湾にあった。
アジア訪問中に、バイデン大統領は東京における記者会見で、「中国が
台湾を侵攻した場合に、台湾を守るか」と質問されて、「かならず守る」
と断言した。
もっとも、これは1979年に米中国交正常化が行われて以後、米国が台湾
に防衛兵器を供給しても、中国を刺激しないように台湾を軍事的に守るか
どうか、曖昧にすることが対中戦略の柱になっていた。ホワイトハウスが
直ちに大統領の発言を 訂正した。
これはバイデン大統領の本音だったろう。政権の中枢にある人々や、大
多数の連邦議会議員の意志でもあった。
もし、台湾が失われることがあったら、日本も、韓国も、中国に靡(なび)
かざるをえない。そうなれば、アジアが中国の覇権のもとに置かれて、長
い「アメリカの世紀」が終わってしまうことになる。
台湾を中国へ手渡すのを傍観することがあったら、米国はアジアを失う
こととなる。ロシアのプチン大統領が始めたウクライナ戦争を、2つの国
が凝視している。中国と台湾だ。中国はロシアの失敗から、慌てて教訓を
学ぼうとしていよう。
中国は台湾を攻略するために、平均して幅150キロある台湾海峡を渡
らなければならない。ロシアが誇る黒海艦隊旗艦『モスクワ』を、ウクラ
イナの対艦ミサイルによって撃沈されたのや、ウクライナ兵が携行用の
ジェベリン・ミサイル、スティンガー・ミサイルによって、ロシアの機甲
部隊に大きな損害を与えているのを、苦々しい思いでみていよう。
台湾は中国に大型兵器をもって対抗できないことを、知っている。中国
の国防予算は公表しているだけでも、台湾の12倍だ。そこで台湾は対艦
ミサイルを積んだ、多数の小型舟艇を配備している。小さな漁港に隠れて
いるから、ミサイルなどによって破壊しにくい。
私はプチン大統領がウクライナを、長蛇の戦車と装甲車輌の列をつくっ
て侵攻するのを、第二次大戦型の戦いと呼んできた。ウクライナはそれに
対して、小型の携行ミサイルを主役とする21世紀型の戦いを行っている。
中国が台湾に対して渡洋作戦を行う場合に、対岸に大兵力を集結しなけ
ればならず、奇襲できない。険しい崖によって囲まれた台湾の地形は、防
禦側に有利だ。大兵力を上陸させるのに適した海岸が、14ヶ所しかない。
そのうえ、台湾海峡を渡るためには気象条件によって3月末から4月
いっぱい、9月末から10月いっぱいに限られる。ウクライナ戦争は、ロ
シア対ヨーロッパの戦いを、専制主義対自由主義の戦いに変えてしまった。
今日、台湾はアジアにおける模範的な民主主義国家である。台湾は国民
の努力によって、先進工業国となっている台湾が世界の半導体の90%あま
りを生産している。中国が台湾に襲いかかったら、世界の同情が台湾に集
まろう。
中国は米本土から救援部隊の主力が台湾に到着するまでに、台湾を制圧
しなければならない。だが、台湾攻略に失敗すれば、政権が倒れることに
なろう。そのために、台湾侵攻に容易に踏み切れまい。
中国を抑止するためには、自由主義諸国の固い結束、とくに日米同盟が
台湾防衛に当たって機能することが必要である。中国が台湾に襲いかかる
ことによって、台湾有事が発生した場合に日本をかならず捲き込む局地戦
争になろう
もし、日本が自衛隊を台湾に対する後方支援だけにとどめようとした
ら、世界の物笑いとなる。そして、日米同盟関係が崩壊してしまおう。
━━━━━━━━━━━━
韓国が採るべき対応とは
━━━━━━━━━━━━
室谷克実
【新・悪韓論】「コウモリ外交」支える功利的な国民精神 つかえる強国
が2つ、韓国が採るべき対応とは 半導体同盟の予備会談参加は「米国説
得のため」か
事大主義とは、大(強国)に事(つか)えることが「絶対に正しい」と
する外交思想だ。長らく事大主義を国是としてきた民族にとって、事大す
べき国が2つ現れると、採るべき対応は「コウモリ外交」しかない。現在
の韓国の姿だ背後には、「コウモリ対応により利を得るべきだ」と考える
功利的な 国民精神≠ェある。
振り返れば、韓国が中国という「泥沼」に足を取られたのは朴槿恵(パ
ク・クネ)「保守・反共政権」の時だった 韓国の貿易構造に占める中国
の比重が高まるなか、朴氏は米国の反対を 押し切り、中国の戦勝記念式
典に出席し、中露首脳とともに天安門に立っ た。韓国世論は「誇らしい
姿だ」と大歓喜した。
朴氏は、習近平国家主席に「安重根(アン・ジュングン)の慰霊施設を
つくって」とおねだり≠オて、肯定的反応を得るや、中国を「事大すべ
き国」と信奉した。
ところが、中国は、朴氏が期待した「北朝鮮抑止」に動かなかった。北
が核実験をしたとき、朴氏は中韓ホットラインを握ったが、中国側は応答
すらしなかった。
それで朴政権は「事大すべきは米国だった」と、米国の高高度防衛ミサ
イル(THAAD)の韓国内配置を認めた。今度は中国が激怒した。
次の文在寅(ムン・ジェイン)政権は「従北・親中・反米」だが、「親
米」を装った。韓国の利益が左右される課題に直面するや、「韓米は血の
同盟」「困ったときに助けてくれるのが真の友」などのセリフを振りまい
た。国内には「経済は中国、安保は米国だ」と。
「卑怯(ひきょう)なコウモリ」と見る日本人が多いだろうが、実は、韓
国の多数派が支持する外交路線だ。
朝鮮日報社とソウル大学が2015年に実施した国民意識調査では「韓中関係
を強化し、米中両国との等距離外交をしいくべきだ」との意見が 57・1%
だった(朝鮮日報15年8月14日)。韓国メディア「アジア経済」(22年1
月3日)が伝えた国民意識調査では、 「政府は米中両国に対して戦略的
あいまいさ≠維持すべきだ」とする 意見が60・3%に達した。
「等距離外交」も「戦略的あいまいさ」も同じ意味だ。要は、米中双方に
取り入って利を得よう―こうした発想こそ国民精神≠ネのだ。尹錫悦
(ユン・ソンニョル)氏は今年2月(大統領に当選前)、ロシアの ウク
ライナ侵攻が始まると、「経済制裁より、韓国企業が被害を受けない よ
う、備えなければならない」と反応した。侵略の是非より、大切なのは
韓国企業の利だった。
尹氏は大統領に就任すると、選挙中に見せた「親米」の色彩を抑制し、
「親中」を示し始めた。訪韓した米下院議長に会わなかったのは、中国へ
のゴマすりだ。韓国政府は、米国主導の半導体同盟「チップ4」の予備会
談への参加を発 表した。が、大統領側近は「中国を排除することがない
よう米国を説得する」と語った。
コウモリではなく「バランサー」か「仲裁国」と呼ばれたいらしい。矜持
(きょうじ)なき国・国民だ(室谷克実)
主な著書に『悪韓論』(新潮新書)、『反日種族の常識』(飛鳥新社)、
『呆韓論』(産経新聞出版)、『韓国のデマ戦法』(同)など多数。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
夕刊フジ【zakzak】ニュース採録
A14C9677ECA84B718764629EBCDFE301.jpg
E8F5EA39B98F434A9736E4EC583A0FA7.png
添付ファイル:
A14C9677ECA84B718764629EBCDFE301.jpg 4.4 KB
E8F5EA39B98F434A9736E4EC583A0FA7.png 131 バイト
━━━━━━━━━━━━━━━━
トランプ氏と旧統一教会の癒着
━━━━━━━━━━━━━━━━
今市太郎
米紙がトランプ氏と旧統一教会の癒着を一斉報道。バイデン陣営の追求で
岸田首相も「ど壺」にハマる可能性
政治と旧統一教会の「癒着」が問題視されているのは日本だけではありま
せん。米国でも主要メディアが猛烈な勢いで叩き始めたのが、誰あろうト
ランプ前大統領です。相当額の献金や集票を指摘して批判をはじめてお
り、それを掘り下げたいバイデン政権の動き次第では、岸田政権へも甚大
な影響が出てきます。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
トランプ氏の裏にも旧統一教会?
米国のあのトランプ前大統領が、2024年の次期大統領選挙に再出馬する意
向を示唆する発言をして俄然、注目を浴びることになりました。
そして、時を同じくするように主要メディアが猛烈な勢いでトランプ叩き
を始めたのが、米国における「旧統一教会」の関連組織との癒着関係の問
題で、相当額の献金や集票・支持を指摘して批判をはじめています。
これはトランプ大統領がほとんど安倍元首相と同様に、このカルト集団の
米国組織をいいように利用していたことを十分に米国のメディアが理解し
ていることによるもの。
昨年9月に旧統一教会の友好団体である「UPF(天宙平和連合)」がオンラ
インで開催したイベントで演説し、創設者の文鮮明氏と、文氏の妻でUPF
総裁の韓鶴子氏を絶賛していたことなどがすでに詳細に報道されはじめて
います。
米国では、フランスのように「反カルト法」といった法律があるわけでは
ないので、即座に法律違反ということにはなりません。
しかし、日本国内で凄まじい悪徳商法を行ったその資金そのものがトラン
プのところに還流しているという点は、まったく見逃すことのできない事
態に陥っている様子。
ここからの米国での動向が非常に気になるところとなってきました。
特に「トランプ憎し」を貫いている米国の主要メディアは、この件につい
ても深堀して報道する気満々。本邦の腰砕け忖度メディアとはまったく姿
勢が異なる点は、ある意味大注目の状況になってきています。
Next: 岸田政権にも影響大。トランプ別荘の家宅捜索で何を探している?
━━━━━━━━━━━━━━━━
中国人の日本への渇仰は消えた
━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)8月8日(月曜日)
通巻第7425号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北京五輪から14年を閲し、中国人の日本への渇仰は消えた
「上から目線」で日本を完全に馬鹿にしている中国
*****************************
我が国のEEZにミサイルを撃ち込み、日中外相会談を突如、一方的に
中止し、謝罪どころか居丈高に日本を批判する國がある。2008年8月8日の
北京五輪から、ちょうど14年を閲したが、中国人の日本への渇仰は消え
た。上から目線で馬鹿扱いする中国は、どうやら日本を朝貢國とみている
ようだ。日本は少なくとも次のような報復措置にうってでるべきではないか。
●岸田首相以下、内閣全員で靖国神社参拝
●台湾要人を日本に招待し、各地で歓迎行事を催行
●日本の大型国会議員団の訪台
●習近平来日を正式に断る
●ダライラマ猊下、ラビア・カディール女史来日時に首相が面談
●尖閣海域に自衛艦隊を常時派遣
●中国撤退の日本企業への助成促進強化
●13の日本の大學にある孔子学院の廃校
●米国のブラックリストにもとづき、中国企業との取引を禁止
●公務員、自衛官のファーウェイ携帯電話の使用禁止
●土地使用法を適用し、シナ人所有の土地を厳重審査、違反はただちに接収
●日中通貨スワップの停止
●スパイ容疑の中国人(とくに大使館員、メディア)を一斉に国外退去命令
●ヴィザ発給を暫時停止し、中国人の偽留学生の多い日本語学校を立ち
入り監査
●税関は中国からの輸入貨物検査の徹底
●日本の配偶者あるなしにかかわらず帰化した中国人の再調査
●中国語メディア、放送などのモニター、監視強化など。。。。
□☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆ 書評 しょひょう
BOOKREVIEW
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 戦後世界の
ブレトンウッズ体制とはドル基軸の決済システム
ロシア、中国、イラン、そしてサウジもトルコもインドも離脱を準備
♪マリン・カツア著、渡邊惣樹訳『コールダー・ウォー』(草思社 文庫)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
本書は原書が2015年刊。翻訳もほぼ同時にでて、先月に増刷になっ た
ばかりなのに、早くも文庫になった。
COLDER WARとは、ずばり「冷戦より冷たい冷戦」という意味
だ。原書の副題は「アメリカの支配する世界のエネルギー貿易がいかに崩
れるか」である。それだけでも全体の概要が掴める。
戦後世界のブレトンウッズ体制とは表向き、IMF世銀体制を意味する
が、実際には英国ポンドを代替した米ドル基軸の決済システムであり、こ
れを不快とするロシア、中国、イラン、そしてトルコもインドも離脱を準
備しはじめた。
つまりベトロダラー体制が、ロシア、イラン、中国、そしてインドの
「変節」で壊れ、ドル基軸体制は崩壊の危機に直面するというのが基本の
予測、それを防ぐためにアメリカは、石油代金決済をユーロ、そのほかに
替えようとしていたサダム・フセインとカダフィ大佐を殺害した。
「ペトロダラー」とは言うまでもなく、1974年にキッシンジャーが サ
ウジと密約したもので、石油代金をドルで支払い、余剰金が出たら米国
国債を買え、交換条件にアメリカはサウジの体制を保障し、同時にサウジ
が必要な武器を供与し続けるという内容である。
イランはドル決済から外された。ところが中国は兵器などと交換で、イ
ンドとトルコは金(ゴールド)で決済し、韓国もほかの手段を講じてい
る。アメリカの言われるままにイランから石油を輸入できない日本とは異
なる。
したがって本書刊行後におきたウクライナ戦争でも、制裁に加わらない
中国、印度、トルコはロシアからルーブル建てで石油を輸入している。こ
の意味はドル基軸体制に亀裂が入っているという何よりの証左となる。
SWITIにかわって中国はCIPSという決済体制を構築した。
BRICSは、相互決済の銀行システムをつくろうとしている。
アメリカには、かつて日本が構想したアジア通貨基金を壊したような、圧
倒的な政治力はもはやない。
中国を締め上げるには、香港ドルと米ドルの交換を停止すれば致命的打撃
を中国に与えられるが、返り血が怖くて出来ないで居る。
七年前に、小覧でも本書を書評した記憶があるのだが、当時の読後感と、
今回とで、印象がすっかり違った。文庫と旧本とに内容的な差違はない。
しかし読後感として何が異なるかといえば、この間にウクライナ戦争が挟
まったからだ。
本書の予言的な記述が不気味な響きを伴って的中しはじめているのは、第
5章のウクライナのチャプターがいきいきと浮かび上がるからである。
「ウクライナの経済事情はソ連崩壊後とほぼ同じで『にわか成金』(新
興財閥)がでた。ロシアではプーチンが登場し新興財閥を制御したが、ウ
クライナにはプーチンのような人物はでなかった。新興財閥は、二十年間
にわたり、好き放題の経営を進め、官僚は賄賂をむさぼった」
(116−117p)
ウクライナは私兵とマフィアとが猖獗した。しかし、
「アメリカは、ネオナチグループが(マイダン)革命に関与していること
には目をつむった(中略)米国務省とネオナチグループとの関係は一般に
は知られてはならないことだったが、アメリカ政府にとって彼等は便利な
存在だった」(124p)
ウクナイナ戦争まで気がつかなかった実態が、本書には書かれていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 2404回】
習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習70)
▽
表紙を開くと「雷鋒同志に学ぼう」(毛沢東)、「全軍の同志は雷鋒同
志を手本として学び、毛主席の立派な戦士になるべきだ」(林彪)、「雷
鋒同志から、明確なる階級の立場、言行一致の革命精神、滅私奉公の共産
主義の風格、自らを顧みないプロレタリア階級の闘志を学ぼう」(周恩来)。
60年代末の北京の最高首脳陣が寄せた讃辞の後に、トラック整備中の雷鋒
の「英姿」を捉えた写真が配されている。
彼が毎日きちっと記していたかは不明だが、「一九五八年×月×日」から
亡くなる直前の「一九六二年八月十日」までの日記が収められている。最
も多く収録されているのが61年、62年の分で、他の年は抄録といったとこ
ろ。なにはともあれ、興味深い記述を拾うと、
■58年×月×日=「河の流れは滔々と海に注ぎ、海上に真っ赤な太陽が昇
る。六億人民が頭を上げて望めば、毛沢東の光が四方を照らす。どんなに
暗い隅っこでも、暖かい太陽に再会する。嗚呼、偉大なる領袖・毛沢東。
宇宙の万物をしてすくすくと成長させる。偉大なる領袖・毛沢東は、我ら
を勝利と解放に導いた。我らを生産建設に教え導き、困難と貧困とを葬り
去った。我らを教え導き敵に勝利し、祖国を繁栄と富強に変え給うた」
■59年×月×日=「毛主席よ、父のようだ。毛沢東思想は、まるで太陽
だ。父は常に私を心に抱き寄せ、太陽は私を成長させてくれる」
■60年1月8日=「今日は一生忘れることができず、我が生涯最大の幸福
と光栄の日だ。新しい戦の持ち場に着任し、黄色の軍服を身に着け、光栄
にも人民解放軍に入隊した。今日、数年来の願いが実現したのである。形
容しようのない心の高鳴りと万感の喜びを痛感する。我が生涯最高の幸福
だ。〔中略〕この革命の大家庭において首長(=毛沢東)は両親に勝り、
戦友は兄弟より親しい。党が導く人民の軍隊であればこそ、である」
■60年11月8日=「我が人生で永遠に忘れられない一日だ。今日、光栄に
も偉大なる共産党に入党し、自分にとって限りなく崇高な理想を実現した
のである。〔中略〕全人類の自由、解放、幸福を実現するため、どんなに
高い山岳でも、大海でも、大きな河川をも恐れず、党と人民の事業のた
め、たとえ火の海であれ刀の山であれ、敢えて立ち向かおう。頭は断たれ
骨は砕けようが、紅い体と赤い心は永遠に変わらない」
──完璧な洗脳から造り出されるのは『毛沢東教の殉教徒』であり、毛沢
東思想でプログラミングされた人間サイボーグだ。3期目突入を目前にし
た習近平政権の国民に対する姿勢から判断して、どうやら習近平は雷鋒的
人間像の拡大再生産を望んでいるような。
中国で出版されたわけではないが、ここで『中国政策』(エレン・H・
バーネル編 サイマル書房)を紹介しておくのも一興だろう。それという
のも、民主世界の中国に対する「ユルい見方」が往々にして、いや確実に
後世に、それも「超弩級」の禍根を残すからである。
中国全土を疾風怒濤の渦に巻き込んで激しく展開されていた文革の帰趨
が毛沢東派の勝利で定まった頃の1969年1月末、日米政界の要人らはロス
アンゼルスに近いサンタ・バーバラで豪雨と嵐の2日間を過ごしながら、
「ASIAN DILENMA」について熱く語り合った。『中国政策』(英語原題は
『ASIAN DILENMA』)は「サンタ・バーバラ会議」の内容を「1970年の課
題・中国問題の歴史的総括と問題提起」との副題を付して公表したものだ。
同書は(1)中国封じ込め策は冷戦時代の悪しき産物。(2)北京政府
を国連から締め出す方針は時代錯誤──と強く批判し、日米両政府に両政策
の放棄を強い調子で提言している。
日本側の参加者は藤山愛一郎を団長に、赤城宗徳、宇都宮徳馬、江崎真
澄、黒金泰美ら当時の佐藤政権下で反主流派を形成していた自民党AA研究
会の中核メンバー。
対するアメリカ側はウィリアム民主制度研究センター理事長を団長にフル
ブライト上院外交委員長、エドワード・ケネディ上院議員など民主党リベ
ラル派の重鎮たちである。
□☆●□☆●□☆●☆□☆●□☆●□
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪
(読者の声1)中国が日本の排他的経済地域にミサイル5発を発射・着弾
させた。与那国島から近いところ。彼らはどこもかしこも自分の領土であ
るとか、境界線は決まっていないなどとその正当性を主張している。
そういえば、つい先月に東京地裁は、東電の幹部が「予測されていた津
波に備えて十分な対応策を備えていなかった」を理由として、東電という
企業経営のトップたる被告個人に兆単位の賠償を命じた。
となると、小野田元防衛大臣が国は反撃能力を急ぎ整備しないといけない
と言っているが、中国は日本の島嶼諸島を侵略したり占領したりしたら、
東京地裁は『中国が軍事行動を起こすと十分に予測できたにもかかわらず
国家経営のトップたる岸田総理個人に対して、十分な防衛体制をほどこし
ていなかった責任を負う」という判決を岸田総理個人に出すのが筋ですよね?
いったい賠償額は何兆円になるんだろう?(SSA生)
(宮崎正弘のコメント)くだんの裁判官は個人プレイの売名行為であり、
当然、被告側は上告するでしょうが、問題は現在の司法界が左翼裁判官で
占められていることです。
東電幹部が無罪であることは誰もが承知していること。それより、電力
不足をいかなる努力で乗り切っているかを評価しなければならないでしょう。
(読者の声2)安倍神社の話がありましたが「もえるあじあ」というサイ
ト記事によるとエジプトには「安倍晋三」という名のガソリンスタンドが
あり見た目はまさに鳥居
https://www.moeasia.net/archives/49706178.html
Adobe Stockに多くの画像が掲載、道路にまで Sinzo Abe Axis と名付
けられている。歩道橋は日本風というより中国風。
https://stock.adobe.com/search/images?load_type=search&native_visual_search=&similar_content_id=&is_recent_search=1&search_type=recentsearch&k=Shinzo+Abe+highway
エジプトのシシ大統領は大の安倍首相好きであり、安倍首相辞任直後に
道路に安倍晋三にちなんだ名前をつけるよう指示したという。エジプトの
道路は右側通行、
英国統治以前にフランスの統治があったためと言われる。欧州大陸はもと
もとは左側通行だったがナポレオンが右側に変えたのだとか。ナポレオン
に抵抗して左側通行を維持していた国々も、(1)ポルトガルは、実用的な
観点を考慮して1920年代に、(2)旧オーストリア・ハンガリー帝国の諸国
は、ヒットラーに支配されて、それぞれ右側通行に変更。ウィーン軍事史
博物館のサラエボ事件の車両は右ハンドル。欧州で最後まで左側通行だっ
たスウェーデンは1967年に変更、当時のNHK海外ニュースで見た記憶がある。
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=54349?pno=2&site=nli
「道路交通政策史概観」によるとアメリカ占領下の昭和22年、道交法制定
について立案している段階でGHQから極めて厳しい要請として「自動車
の通行を右側に変更する」よう求められた。しかし日本側では、「自動車
を右側通行に変更する」ためには、道路上の施設の変更、車両(例えばバ
ス)の乗降口の変更等「天文学的な財政支出」を必要とし、また長期の時
間を要する等、種々理由を挙げて反論した。その結果「今回の法制定につ
いては見送る」ということで、在来通りの通行方法を規定した。
http://www.taikasha.com/doko/chapt2x.htm
道路交通ひとつにもいろいろな歴史があるものです。
(PB生、千葉)
(読者の声3)先日、某民放で「李克強さんがNo Maskで民衆の前に現れ
て歓迎されていました」。側近もNo Maskで、習近平をあざ笑っている感
が十分でした。
今日の、毎日新聞で「李上習下」の言葉を初めて見ました。習近平の体
制は、このまま続くのでしょうか?
反対勢力は全く存在しないか、無視されるレベルなのでしょうか?
習近平が、教育産業を弾圧していますが、これって共産党家系の保護。
党員は美味い汁を吸い続ける構造の堅持のように見えます。ますます
「1984」の世界のような気がしています。(HM生)
(宮崎正弘のコメント)習近平の権力基盤は、日本のメディアが伝えてい
るほど盤石ではないです。いずれ人事で明らかになるでしょう。
♪
(読者の声4)実はヨーロッパではベルギーが、朝鮮・韓国に倣って事大
主義と言われており、フランス人など、それを軽蔑しています。企業グ
ループの会議に出た時、フランス人がそっとささやいたものです。「見て
ろ、やつらは、優勢なほうの意見に、意見を変えるから」と。地政学的な
類似性(強国に挟まれている)からくるものだと思います。ベルギー人を
馬鹿にするフランス小話も多いです。(関野通夫)
♪
(読者の声5)この機会に靖国参拝というアイディア、実に妙案と感心し
ました。
我国が何をしても自分の気に入らなければ、大仰にケチをつけてくる国だ
から、世界がウクラナイな問題や、コロナに気を取られえいるうちに、
精々我が国も好きなことをやり、既成事実を作り上げる位のしたたかさを
もたないと、中国に対抗できない。
大義名分もある。ウクライナ人は祖国の為に戦っている。
「大東亜戦争」も日本軍の兵士は、やはり祖国のために戦った。祖国のた
めに戦っているウクライナ兵士の応援と戦死した兵士の鎮魂と言えば堂々
たるもの(士魂商才)
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━
◎我感じる、故に我あり:前田正晶
旧統一教会と関連する国会議員が106名とか:
その106名のうちの82名が自民党だったと報じられていた。中には「底な
し」という見出しがついている例もあった。自民党が多いのは当たり前
じゃないのだろうか。それは彼らとしては政権があるところに寄って行く
という選択をしただけで、反対するだけしか能がないかのような野党を手
伝ってもメリット(meritという英語の意味は「長所、賞賛に値する美
点」を意味していて、カタカナ語のような「有益」とか「有利」とか「価
値」を意味しない)がないくらいは解っているのではないのか。こんな報
道は「犬が人を噛んだ程度」の価値しかないじゃないのか。
お盆休みの人出:
何処に行っても人また人という現象は、おかしくはないのかな。と言うよ
りも岸田内閣は何で少しでも阻止するために、行動規制のような何らかの
手を打たないのだろうか。恐らく「経済を回すこと」に重点を置いている
のだろう。
だが、第7波の新規感染者は一向に減らず新記録を続け、感染者が続出
してプロや高校の野球の試合開催が難渋したり、感染者が多くて店が開け
られなくなった飲食店が出たり、かと思えば郵便局が営業不能になったり
している状況を、心配しなくても良いと言うのだろうか。私には良く解ら
ない感がある。
一方では「BA.5株は単なる風邪」と断じる専門家がおられ、「人と対話
しなければマスクをしないでも良い」とテレビ画面に表示されている。か
と思えば医療が逼迫して「救急患者を受け入れられない」と電話に答えて
いる医師の悲痛な声を報じていたし、救急搬送に何十時間もかかったと
か、救急車を要請した交通事故の被害者を事故現場に戻したなどと報道さ
れている。病床使用率に余裕があるかのような報道があるが、空きがある
のは医療従事者の不足で空けておく選択しかないのだとの報道があった。
こうなってしまうことは、これまでの2年以上の経験で解っていたので
はないのだろうか。それでも現在のような状況になってしまったのは、私
には内閣における中心となって対策を考えて指示し命令するはずの司令塔
的存在が不在なためのように思えてならないのだ。その他に私が気になる
事は「何故皆が一斉に『お盆なり』と言って休んで行動するのだろうか」
なのだ。
私は「在宅勤務とか、テレワークとかの導入が始まったのだから、誰し
もが自分の好きなときに休暇を取って休養か遊びに出掛けられるような勤
務態勢に移行したらどうかな」と、無理だろうなと承知で考えている。無
闇矢鱈に休日を増やして「連休」を創り出したことの功罪を検討してみた
らどうだろうか。
無理だろうと思う根拠は「我が国の会社組織は個人が主体で仕事を進め
る文化が無いからだ」と見ている所にある。「自分が休めば周囲に迷惑が
かかる」と気兼ねをしてしまう心理作用が働くからだと見ている。それが
我が国独得の美風であるが、もうそろそろ新型コロナウイルス感染の蔓延
を奇貨として、美風の在り方を変える事を考えても良くはないだろうかと
考えるのは、誤りかな。
◎ミステリー・サークルについて:北村維康
イギリスの麦畑に、突如、様々な模様が描かれ、これを人々は「ミステ
リー・サークル」(謎の輪)と呼んでゐるが、その意味についてなんの理
解もできてゐないと言ふことは、オカルト好きのひとなら大抵は知ってゐ
るだらう。
この不思議な現象について、特筆すべきは、その形の完璧な美しさで
ある。それは、殆ど、芸術的ですらあるのだ。これはだれが何の目的で
作ったのかは、当然詮索されてゐるが、私の考へは、かうである。つま
り、我ら地球人よりも、はるかに知的に優れた宇宙人が、「一緒にこれか
らの宇宙の行政について、相談しようぢゃないか」と持ち掛けてきてゐる
のだ。
かれら宇宙人は、われら地球人が、核兵器を沢山作って、戦争に遣は
うとしてゐることに、非常な危惧を抱いてゐるらしい。しかしそんなこと
を知らない幼稚な地球人は、その危険な核兵器を、オモチャのやうにもて
あそんでゐるのである。岡潔先生も、「人類は相対性理論を発明してか
ら、50年も経たないうちに、原爆を作ってしまった」と、その馬鹿さ加
減にうんざりしてをられた。
この話に、ご興味のある方は、コメントをお願ひ致します。↓
(467) 24年後に返ってきた宇宙へのメッセージ!そこに刻まれた宇宙人の
正体… - YouTube
URL: https://www.youtube.com/watch?v=OEXYLp9Ws40