頂門の一針 6241号
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2022(令和4年)年 8月26日(金)
FBIの罪の証拠を盗むための家宅捜査:Andy Chang
国際構造の「新時代」認めた首相:榊原智
プーチンのメンターの娘が暗殺された件:北野幸伯
【変見自在】新聞を支配する:高山正之
米国のCIPS法:宮崎正弘
重 要 情 報
身 辺 雑 記
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頂門の一針(まぐまぐ)
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FBIの罪の証拠を盗むための家宅捜査
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Andy Chang
AC 論説No.907
二日前に出した記事、「AC通信 No.906 家宅捜査の理由を言わない司法
部」でFBIが30人の武装人員を
動員してトランプの別荘を家宅捜査した事件は(少なくとも一部の理由)
は、トランプが集めて別荘に
保存していた「FBIがロシアゲートに関わっていた証拠」を押収して自分
達の罪を隠滅するためだったと
書いた。
今日のEpoch TV - Crossroads Views (Aug 22, 2022) Trump Hints at
Legal CounterattackAfter DBI Raid
ではJoshua Philpp氏が1時間余りの詳しい分析で司法部とFBIがトランプ
の集めたロシアゲート、その
他の証拠を押収する理由を説明している。私の記事の十倍、二十倍も詳し
い分析である。
https://www.theepochtimes.com/trump-hints-at-legal-counterattack-after-fbi-raid-dr-malone-sues-over-covid-slander_4679345.html?utm_source=Enews&utm_campaign=etv-2022-08-22&utm_medium=email&est=WE0Dj6XPpeIIraiFAH1B0YY3GgJdlv/hwrCe7SoQAUu6UNn5kRy2r9XJBKAF
これはトランプが大統領になる前から司法部、FBIなどDeep Stateの手先
がトランプを政界から抹殺するためさまざまな違法捜査やデッチ上げを
行っていた証拠である。
この事件はPhilipp氏のいう通り、ウォーターゲートより何倍も酷い事件
で、トランプの反撃が進めば司
法部とFBIだけでなくバイデン、オバマなどDeep Stateの犯罪が雪だるま
のように広がっていくだろう。
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国際構造の「新時代」認めた首相
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【風を読む】 論説委員長・榊原智
岸田文雄首相が、10日の第2次改造内閣発足時の記者会見で安全保障上大
切と思われる時代認識を表明したが、注目を集めなかったので取り上げて
みたい。
岸田首相は、「国際情勢が緊迫する中で、ポスト冷戦期の次の時代の新し
い国際秩序を作り上げ、わが国の平和と安全を守るために全力を尽くして
まいります」と述べ、「有事の内閣」を整えると約束した。
首相は3月にシンクタンクの会合へ寄せたメッセージで「ポスト冷戦期の
次の時代が始まりつつあるのかもしれない」と述べていた。スペイン紙へ
の6月の寄稿では北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が「ポスト冷戦
期の次の時代を占う」と指摘していた。
8月10日の会見では、これらの認識をさらに進めて、現在が「ポスト冷戦
期の次の時代」であり、政権として能動的に対応していく―と言及したこ
とになる。正しい認識の表明だ。ただし、実践が伴わなければならない。
先の大戦後、米ソ対立が始まった。「東西冷戦期」である。体制間競争に
敗れたソ連は、1989年12月のマルタ会談での冷戦終結宣言に応じた。2年
後のソ連崩壊を経て「ポスト冷戦期」に入った。ライバルを失った米国が
イスラム過激派との戦いに熱中した間に、共産党支配の中国が既成の国際
秩序を利用して台頭した。
今は「米中新冷戦期」だ。中国は力を背景に自国に都合のよい秩序への改
変を狙っている。ロシアもウクライナへ侵略を始めた。岸田首相が「ウク
ライナは明日の東アジアかもしれない」と警戒するのは当然だろう。
世界は数十年に1度の地殻変動に見舞われた。政府が新時代に適応する手
立てを急ぎ講じなければ、国民が大変な目に遭う。そこで最も肝要なのが
安全保障の確保で、それなしに国民の権利も繁栄もあり得ない。
東西冷戦期は欧州が軍事的緊張の正面だったが、今は日本と台湾が最前線
になった。防衛力の抜本的強化など安全保障の構造改革を実現し、対中抑
止を図るときだ。
岸田首相が「新しい時代」と述べた安全保障上の意味合いを、全ての閣僚
と与党議員、全省庁・自衛隊の幹部は考えてほしい。前例墨守を退け、担
当する仕事を組み立て直すべきか大胆に検討しなければならない。それが
国家国民に対する責任を果たす道である。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
産経新聞令和4年8月23日号採録
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添付ファイル:
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プーチンのメンターの娘が暗殺された件
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北野幸伯
ヒトラーには、ハウスホーファーというメンターがいまし
た。ドイツの地政学者です。彼は1923年、ヒトラーに「生存圏」という理
論を教えました。「生存圏」というのは、「自給自足圏」のことです。そ
して、「生存圏」を確保するのは「国家の権利だ」というのです。
わかりやすい例で、いいましょう。
日本には資源がないですね。だから、資源大国を侵略するのは、「国家の
権利だ」というのです。日本の食糧自給率は低いです。だから、農業国を
を侵略するのは、「国家の権利だ」というのです。なんともアグレッシブ
な理論です。しかし、ヒトラーは、ハウスホーファーが教えた生存圏理論
に大きな影響を受けました。
ちなみに、第2次大戦前戦中の日本の政治家・軍人も大き
な影響を受けていました。地政学は、ハウスホーファーの「危険な教え」
のせいで、【禁断の学問】と呼ばれるようになります。ハウスホーファー
は、危険な教えをヒトラーに吹き込んだ男。それでも、「地政学眼」は
しっかりしていました。彼は、ヒトラーがソ連侵攻を画策していることを
知り、大反対したのです。
ハウスホーファーの考えでは、ドイツとソ連は「ランドパ
ワー連合」を組み、シーパワーのイギリスを撃退すべだった。もしヒト
ラーがメンターのいうことを聞いていれば、イギリスは負けたかもしれま
せん。ところが、愚かなヒトラーは、メンターのいうことを無視。それど
ころか、ハウスホーファーと絶交したのです。
▼プーチンのハウスホーファーはプーチンにも、「メンター」といえる男
がいます。アレクサンドル・ドゥーギンです。
写真↓
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%B3&fr=top_ga1_sa&ei=UTF-8#a5fc83b898a6afc5b3844e85e5e4b60b
ドゥーギンとは、何者でしょうか?
ロシアの哲学者、地政学者です。1962年生まれの60歳プーチンより10歳年
下ですが、ずっと年上に見えますね。見た目は、ロシア正教の神父さんの
ようです。どんな考えの持ち主なのでしょうか?クレムリン情報ピラミッ
ドのロシア国営スプートニク8月21日を見てみましょう。
<ドゥーギン氏は極右の思想家で、ロシアによるクリミア
併合をかねてから主張していたほか、ロシアと旧ソ連諸国
を融合させた、「ユーラシア国」への発展を主張してた。
ドゥーギン氏は2008年から2014年にわたってモスクワ大
学社会学部の教授だった。>ロシアの国営メディアが「極右思想家」と呼
んでいるのが興味深いです。
「ロシアと旧ソ連諸国を融合させた、「ユーラシア国」へ
の発展を主張」さらっと書いていますが、「かなりヤバイ思想」です。
ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、リトアニア、エスト
ニア、ラトビア、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジ
ャン、トルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タ
ジキスタン。
せっかく1991年にソ連(実態は拡大ロシア)から解放され
た。ところが、ドゥーギンは、「ロシアと旧ソ連諸国を融合させた、
「ユーラシア国」への発展を主張」する。
そのドゥーギンがプーチンに大きな影響をもっていること
を考えれば、安心して眠れません。では、ドゥーギンは、どのくらいプー
チンに影響力をもっているのでしょうか?
BBC8月21日を見てみましょう。
<ドゥーギン氏はロシア政府内の正式な肩書を持つわけで
はないが、プーチン大統領と親しく、思想的に大統領に大
きな影響力をもつとされ。このため、帝政ロシア末期に皇
帝一家に近く、影響力を持った僧侶グリゴリー・ラスプー
チンになぞらえて、「プーチンのラスプーチン」などと呼
ばれてきた。
「ロシアは、欧米とは異なる価値観のユーラシアという独
自の空間」だという「ネオ・ユーラシア主義」を提唱する
ドゥーギン氏の国家主義思想が、プーチン氏の世界観に大
きく影響したとされており、ウクライナ侵攻を正当化する
プーチン氏の理論形成にも関わっているとされる。
ウクライナ侵攻を支持するドゥーギン氏は2015年、ロシア
による2014年のクリミア併合に関与したとして、アメリカ
の制裁対象に加えられた。>
「プーチンのラスプーチン」といいますが、
私的には「プーチンのハウスホーファー」ですね。
私の知人によると、ドゥーギンはロシアのプロパガンダ政
策にも大きな影響を与えているそうです。
▼ドゥーギンの娘が暗殺された
再び、ロシア国営スプートニクを引用してみましょう。
<モスクワ州オジンツォボ地区でトヨタのランドクルーザ
ーが爆破された。この車は極右思想家、アレクサンドル・ドゥーギン氏の
もので、犯行に関わった人物らは、ドゥーギン氏の暗殺を目論んでいたと
見られている。
ただし、車にドゥーギン氏は乗車しておらず、娘のダリヤ
・プラトーノワ(旧姓ドゥーギナ)さんが亡くなった。
ロシアメディアが報じた。>8月20日、何者かが、ドゥーギンの車に爆弾
を仕掛けた。ところが、ドゥーギンはその車に乗らず、娘のダリヤさんが
乗った。
@ダリヤさんの写真↓
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%B3&ei=UTF-8&rkf=2#fa350268d127e761012b88bdf8e2d4f8
それで、ドゥーギン本人は死なず、娘のダリヤさんが亡く
なった。ロシアメディアは、「ウクライナがやった!」と決め打ちしてい
ます。一方、ウクライナ側は、犯行を否定しています。朝日新聞デジタル
8月22日。
<思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏(60)の娘で、
ジャーナリストのダリヤさん(29)がモスクワ郊外で車
の爆発によって死亡した事件について、ウクライナのポドリャク大統領府
長官顧問は21日、「ウクライナは当然、この爆発とは関係がない」と関与
を否定した。
ウクライナのテレビ番組での発言を、国営通信社「ウクル
インフォルム」が伝えた。ポドリャク氏は「私たちは犯罪国家であるロシ
アとは違う。ましてやテロ国家でもない」と強調。>
では、ウクライナ側はどう見ているのでしょうか?
<事件の背景として、ロシア国民の不安をかき立て、正式
な兵の動員を始めやすくするためにロシア側が起こしたと
する見立てを紹介した。また、ロシア国内での政治的グループの対立が関
係している可能性にも言及したという。>(同上)
「動員を始めやすくする」というのは、何でしょうか?
ウクライナの戦場でロシアの兵士が不足している。それで、一般人を動員
したいが、反発が強そうだ。そこで、ロシア政権が「ドゥーギン暗殺を画
策した」と。ウクライナへの憎しみを煽って、動員しやすい環境をつくる
ために。
本当なのかわかりませんし、それほど説得力があるとは思
えません。私たちが真相を知ることは、おそらくないでしょう。ロシア国
内では、「ウクライナがやった」ことになり、「報復せよ!」という声が
大きくなるに違いありません。
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【変見自在】新聞を支配する
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『週刊新潮』 高山正之
産経新聞と朝日新聞と毛沢東支那の関係はジャンケンのグーチョキパー
に似る。
朝日は支那には頭が上がらない。飼い犬のように媚び、諂(へつら)って
きた。
2000万人が死んだ文革も秋岡家栄特派員はとてもいいことのように 書
いた。ナンバー2の林彪が逃亡途中に墜落死したときも秋岡は「まだ生 き
ています」と毛の意に沿って1年以上も生かし続けた。
なぜこんな誤報もどきを書き続けたのか。それは秋岡に社長の広岡知男
が「都合の悪いことは書くな」と命じたことに由来する。
以来、この言葉は朝日の社是となった。例えば加計疑惑で元愛媛県知事
の加戸守行の証言は疑惑を打ち消していた。だから1行も書かなかった。
支那は尽くす朝日を評価し、秋岡には人民日報日本代表のポストをやった。
その他の朝日特派員も働きに応じて現地で女を与えたり、政府誌「人民
中国」の日本版編集長のポストを与えたりした。
産経新聞は支那に媚びなかった。文革の狂気を柴田穂特派員は壁新聞か
ら読み取って報じた。
北京は怒って柴田を追放し、支局も閉鎖した。
しかしそれは逆に産経を怒らせた。台湾を通じるなど様々なルートから
支那の隠しごとを暴いていった。
支那は折れて産経にまた北京支局を開いてくださいと頼んできた。
支那はこれで産経も少しは手心を加えてくれると思ったが、産経は支那
の人心も長江の流れももっと汚れてきたと報じた。
頭にきた楊潔篪は産経の特派員にビザを出すのをやめ、支局閉鎖に追い
込む姑息を目下やっている。
支那は朝日には勝てるが産経には勝てない。
では産経と朝日はというと、紙面では産経が朝日の捏造報道を暴き、社
長の首を幾つか取ってはいるが、部数や給与は産経が圧倒的に低い。
産経の記者はどんどん引き抜かれ、産経の弱体化は進んでいる。
それに加担しているのが、実は電通なのだ。
電通はただの広告屋ではない。新聞局というのがあって新聞に出す広告
を一手に仕切っている。
同じ広告でも朝日には5段、読売はその半分、産経はそのまた半分とか。
各社記者の給料は電通が決めているようなもので、だから悪い朝日でも
絶対に潰れることはない。
例えば日本がW杯を誘致したとき、それを仕切った電通が「どうだろ日
韓共催では」と言った。
高橋治之と鄭夢準の仕切りと言われるが、誰もあんな国とは御免だった。
すると朝日が日韓共催万歳を社説に掲げ、一方で慰安婦の嘘を出して
「共催はいい贖罪になる」と説く。
そこまでやるのは日ごろ広告で色を付けてもらっているから、電通には
足を向けて寝られない。
かくてW杯は共催になったが、韓国はやはり無理だった。彼らは審判を
買収し、対イタリア戦ではマルディーニの頭を蹴っても無罪にし、トッ
ティにはレッドカードを出させて韓国が勝ち進むという悪夢のW杯を演出
した。
「韓国、決勝届かず―20年前の今日、朝日新聞は1面トップでこう伝え
た」(箱田哲也記者)と先日のコラムにあった。
「あんなズルをしても優勝できなかったんだ」と嗤っているのではない。
韓国が四強になったのを「快挙」と言い、「あれを境にやればできるとい
う自信が韓国にみなぎった」という。
しかし実際はあの後ホワイト国を利用した犯罪がばれた。「やればでき
る」を勘違いしているのは確かだ。
それにしても電通がこうと言えば、新聞は否も応もなく従い、20年後で
もまだ尻尾を振っている。
その騒ぎの中心にいた高橋治之がいま、司直の手に落ち、先の東京五輪
にメスが入っている。
一度騒がれたときは竹田宮が責任を取らされたが電通を怪しむ声はあった。
それを新聞局が黙らせたという話も頷ける。
新聞がみんな朝日みたいに歪む前に新聞局を糺し、産経にも広告を出したい。
〈新潮社編集部より〉
高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。
『変見自在バイデンは赤い』(定価1650円)絶賛発売中。
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松本市 久保田 康文
『週刊新潮』令和4年9月1日号採録
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米国のCIPS法
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)8月23日(火曜日)弐
通巻第7437号
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米国のCIPS法、じわり日本に影響
半導体製造装置の対中供与に歯止めを
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7月28日に米連邦議会で可決されたCIPS法(半導体強化法)と は、
今後十年間で7兆円を支出し、アメリカの半導体産業を世界一の座と 押し
上げ、中国を蹴落とし、もって国家安全保障に資する狙いがある。
中国はただちに「差別的な産業支援であり、国際的な貿易秩序に混乱を
もたらす」と反論した。WTOに加盟しながら、約束を守らない国が、自由
貿易を楯に反論を繰り出すのはおこがましいと言える。
8月9日、バイデン大統領は、このCIPS法に署名した。法律は施行 さ
れ、具体的には日本、オランダに強烈な影響がでる。
次世代の半導体開発ばかりか、米国は半導体製造装置の中国への輸出を
警戒し、厳しい規制をかけており、中国の経済的野心に歯止めをかける思
惑が顕著だ。
米政府はすでに10ナノ以下の半導体製造装置を「中芯国際集成電路製
造」(SMIC)に輸出するには許可が必要としており、この規制を14ナ
ノに拡げる。
米国のラム・リサーチ,KLA社などは当局からの通告を受けたことを
明らかにしている。今後は台湾積体電路製造(TSMC)の中国工場向け
も含まれる公算が大きい。そのうえバイデン政権はオランダや日本に対し
同様な措置を執るよう求めた。
日本の半導体製造装置メーカーを代表するのは東京エレクトロンだ。中
国に売り上げの25%を依存する東京エレクトロンの株価が下落した。年初
来高値が67000円台。8月22日の終値は45680円、米国 CIPS法への動き
が活発化してから、八ヶ月で32%も下落した。
□☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き
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☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)「誰も疑いを挟まない前提が、たいていは最も疑わしい」
(「アンソロビジョン(人類学的思考で視るビジネスと世界)」(日本経
済新聞出版 ジリアン・テッド著)。
そう「価値イコールマネー」とする今ここにある前提(世界常識)は疑
わしいのだ。
生命体にとって代謝に使われるモノこそが根源的価値であろう。植物に
とってはCO2と酸素が根源的価値そのものである。ヒトにとっては代謝の
ための「あげるモノともらうもの」が価値となるが、生存可能性を高める
ために、できる限り(際限なく)「あげることのできるモノともらうこと
のできるモノ」の種類をマネーを媒介として(つまり価値イコールマネー
とみなす「トリックによって」)増やそうとしてきた。
このメカニズムが〔A型:マネーベース(欲望を含んだ人工価値)の経
済〕と〔B型:A型の経済から欲望の価値を洗い落すべきとする経済〕の乖
離・対峙する世界を創ってしまった。では国家にとっての価値はどうか?
(1) 中国:安価な人件費を以ってモノを製造する力と大量の国内潜
在 的市場(脆弱面: 資源エネルギーと食糧不足、グローバル市場の必
要 性、国際社会の信頼性不足・極端な格差社会)
(2) ロシア:豊富なエネルギー資源と食糧、兵器製造能力 (脆弱
面: 極端な格差社会と国際社会からの信頼性欠如)
(3) 米国:基軸通貨ドル・兵器・航空機製造能力・エネルギー・食
糧 資源をバックにした「他国に対する安全保障力」(脆弱面:国内分断
政治 と格差社会と過大な欲望を包含した分断経済社会)
(4) ドイツ:高性能工業製品供給力(脆弱面:資源エネルギー・食
料、第二次大戦後遺症)
(5)日本:高性能工業製品巨級力(脆弱面:資源エネルギー・食糧・軍
事力不足・「平和」憲法の呪縛)
「ロシア側のGDPが西洋側(いわゆる英米世界、ヨーロッパ、日本、韓
国)のGDPの合計に対してどの程度の割合なのか計算をしてみた。する
とロシア側のGDP
は西洋側の三%でしがないことがわかったのだ。
GDPのような「廃れた経済指標」を通して世界を認識していた西洋
は、ロシアを亡霊のようで実体を伴わない勢力だと捉えていたが、そんな
ロシアにいま、実際に
攻撃されているのだ。じつはプーチン自身が、これからの経済は「亡霊的
な価値」から抜け出さなければならないと言ったわけだが、私たちはい
ま、想像すらしていなかったかたちでロシア経済の優れた適応力、行動力
を見せつけられているのだ。こうして、戦争は現実(リアル)世界への回
帰として捉えることもできるだろう。」(VOICE 9月)とエマニュエル・
トッド氏は言っているが、彼はB型経済社会を指しているのだろう。つま
り西側の経済体制は「価値イコールマネー」を前提としているため に、
根源的価値世界からどんどん離れつつあるが、プーチンはこれは間違 い
であり、「価値イコールマネーではない」ことを標榜し「真に生命体 と
して根源的に不可欠なモノを価値とすべき」と認識し、これらを以って国
力を充実すべきと考えているはずだ。否金本位制離脱やMMT的経済構造
の広がりの先にあるかもしれない危機的状況はプーチンばかりか、西側の
先駆的オピニオンリーダーたちも感じている。ポスト安倍の日本国はA型
にこのまま流されて行って大丈夫なのだろうか?
根源的価値に回帰した世界の到来は、ウクライナ・ロシア戦争の帰趨にか
かわらず、もう視界の中に入ってきたのだ。(SSA生)
♪
(読者の声2)貴誌7435号にて、「蘇我氏 古代豪族の興亡」の書評 を
書いておられ、興味深く拝読いたしました。そのなかで、「(蘇我)蝦夷
は自邸に火を放って自裁した。惜しむらく は、天皇紀、国紀が同時に焼
却された」と書かれておられます。 この点に関し、老生のかねての「疑
問点」を以下、お尋ね致します。
古代史研究者の間では、確かに「天皇紀(帝紀)、国紀(旧辞?)は、焼
失した」というのが定説ですが、古事記を纏めた太安万侶は、「天武天皇
がお命じになり、従来の諸説入り混じった帝紀、国紀を整理せよと、諸家
より資料提出を命じ、自ら稗田阿礼に読み聞かせられ、阿礼は全てを諳ん
じさせられ、その阿礼の諳んじたものを太安万侶が編纂し古事記とし、元
明天皇に712年に献上した」と古事記序文に記しています。
乙巳の変(645年)にて焼失したはずの帝紀でありますが、天武天皇の
手元には存在していたことになります。
ましてや、旧辞は蘇我氏だけでなく、各有力豪族は、地方豪族も含め、私
的に歴代所持していたと考えるのがノーマルではないでしょうか? 老生
は、(帝紀は、天皇家の書籍庫、或いは東大古代文献資料室(?)に秘か
に保存されているのではないか? という強い疑問を持つもので、乙巳の
変の勝利者側(天智天皇と藤原氏)が、「帝紀、旧辞は(すべて)焼失し
た」で押し通すのも、非常にごり押しの印象あり、それに反証しようとし
ない現代の古代史研究者の態度も奇妙と感じております。
宮崎先生のご見解、お聞かせ願えれば幸甚です。
(KI生、尼崎市)
(宮崎正弘のコメント)古代史は謎が多くて、しかも一人一党の世界で
す。そのうえ「学閥」の弊害があり、くわえて戦後のマルクス主義、戦前
の皇国史観、その前が薩長史観、その根底が水戸学。そして水戸学の源流
が『日本書紀』という構造だと考えております。
第一に『古事記』の叙述は推古天皇でぷっつんしています。太安万侶の
「序文」は天智・天武礼賛ですから、後世の作文でしょう。なぜこうなっ
たか。蘇我氏の功績を消すためでしょう。多くの書物を大海大兄皇子が読
み、阿礼が記憶し、太安万侶が編纂したという過程が正しいとすれば当該
書物はあったのでしょう。
第二に「自邸に火を放って自裁した」云々ですが、蘇我氏は、軍勢とし
ては甘樫丘の豪邸は軍事要塞でもあり、飛鳥寺を本陣とした中大兄皇子と
中臣鎌足の軍勢のほうが劣勢だった。それが逆転したのは蘇我氏が担いだ
古人兄王子がひよって出家したため、蘇我氏の陣営から東漢氏等が逃げ、
これをみて奈良ヤマトの豪族たちが「勝ち馬に乗った」からでしょう。自
邸に火を放った云々は放火の可能 性もあります。
第三に帝紀、旧辞が国記。帝紀が天皇記というのは或る学者の解釈で
あって定説には成っていませんし、加えて当時は書写の時代。しかも史書
は機密文書扱いの筈ですから、豪族たちも保管していたとは考えにくいです。
第四に古事記の成立時期に関してですが、拙著『歩いてみて解けた古事
記の謎』で書いたように、712年の発表に遡ること、およそ三十年前に 脱
稿していたと推量しています。太安万侶が藤原不比等だったという梅原猛
説は噴飯物です。
第五に日本書紀のご都合史観ですが、なにしろ執筆、潤色にシナ人の学
僧がはいっていて、語彙などシナ古代史の表現を用いており、なにがしか
実態をねじ曲げている可能性が高い。くわえて書写は誤字、脱字、脱落、
改竄が常識であって、日本書紀も現代のテキストは原盤ではなく書写され
たものです。古事記に至っては後世に薬師寺の学僧らが書き写した写本を
江戸時代に活版としたのがテキストになっています「倭の五王」なるもの
も怪しいが、宋への使いにしても、朝鮮の王朝が「倭使」を偽ったことが
二回ほどあった事実が、判明しています。たとえ ば413年に倭王の「讃」
が献上したと『晋書』『梁書』などに書かれているが、高句麗の特産、テ
ンなどの毛皮と朝鮮人参などが「倭」の特産とされているこの当時、高句
麗と倭は不仲であり、しかも官爵号が高句麗 側だけに与えられているこ
とから高句麗が演出した偽の使節だった。その後も国書書き換え事件は頻
発しています。さて古代の文書が某所に保管されていると御推定ですが、
徳川家康以来、徳川幕府が総力を挙げて全国から蒐集した古文書アーカイ
ブ「蓬左文庫」の蔵書にもないようです。
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重 要 情 報
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◎深紅の大優勝旗には
Victoribus Palmaeとある:前田正晶
今回は目出度く初めて東北の地にこの深紅の大優勝旗を持ち帰った仙台育
英高校の優勝の話ではないのだ。
この大優勝旗に示されている外国語を見て、直ぐに「勝者に栄光あれ」と
分かる方は、かなり次元が高い高校野球通だと思う。私は昭和24年(1949
年)にこの深紅の優勝旗を湘南高校の校長室か職員室で、日曜日のサッ
カー部の練習が終わった後に見て、不届きにも触れることが出来たのだっ
た。反省を籠めて言えば、無人の部屋に皆で忍び込めたということ。戦前
からの優勝旗だったから、かなり草臥れていて綻びもあったが、そこに
“Victorbus Palmae”とあったのは、何のことか誰にも解らなかった。
何故、そこに優勝旗が飾ってあったのかといえば、湘南高校の野球部は最
初で最後の夏の甲子園野球に出場して、誰も予想できなかった優勝を成し
遂げて、その深紅の大優勝旗(と呼ぶのだそうだが)を持ち帰ったのだっ
た。凄いことを成し遂げたのだったが、我々サッカー部の者たちは「野球
部もやるじゃないか」といった程度の受け止め方で、1回でも勝てば大手
柄だろうなどと言っていた。
と言うのも、我々は昭和23年の第3回福岡国体の高校の部の決勝戦で、広
島師範附属高に0対1で敗れたという実績を残していたので、まさか野球部
が我々に優るような成績を甲子園で残して帰ってくるとは予期していな
かったのだった。だが、その予想が外れたために、その大優勝旗を目の前
で拝むことが出来たのだった。私はそれほどの高校野球の通ではないが、
たった一度出て優勝した公立高校が他にもあったのだろうか、少なくとも
戦後に。
ところで、そのVictoribus Palmaeだが、ラテン語だと知ったのは数年後
の上智大学でのことだった。別に上智大学で教えて貰えた訳ではないが、
ラテン語だとは分かったので、個人的な興味で調べてみただけのこと。ま
た、教授である神父様には上智大学の校章にLVとあるのは、“LUX
VERITATIS”というラテン語で「真理の光」の意味だと教えられたのも、
Victoribus Palmaeとは何の事かと調べてみる気を起こさせてくれたの
だった。
今回は、念の為に検索してVictoribus Palmaeの意味を確認してみた。発
音は「ビクトリブス・パルマイ」とかになるそうだ。Victoribusはラテン
語では複数形を示していて、優勝した学校の勝者は複数であることになる
とあった。戦前にこのようなラテン語を優勝旗に掲げたとは、朝日新聞社
は往年には知性が高かったようなのかななどと感じた次第だ。なお、現在
の深紅の優勝旗は作り直した物のようである。
◎クリミア奪還手段選ばずウクライナ大統領
「停戦の用意ない」ウクライナ侵攻
ウクライナのゼレンスキー大統領は23日の記者会見で、ロシアが2014年に
併合したウクライナ南部クリミア半島について「他国との相談なしに、自
ら正しいと決めたあらゆる手段で取り戻す」と奪還の意思を強調。「今の
ところ、われわれに停戦の用意はない」とも明言し、徹底抗戦する決意を
示した。
ゼレンスキー氏は以前、侵攻前の状況までロシアが撤退すれば停戦交渉の
再開が可能だとしていた。(共同)
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身 辺 雑 記
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26日の東京湾岸は曇り、雨。
渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。
元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。
仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。
兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。
渡部 亮次郎
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渡部 亮次郎