2022年09月10日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

 わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6256号
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   2022(令和4年)年 9月10日(土)


  
        菅前首相と安倍氏 縁と志:阿比留瑠比

       「国葬だなんて言って!!!」:前田正晶

   好調な企業収益が証明した「悪い円安」:高橋洋一
             
       冬を越せずにウクライナ停戦へ:今市太郎

       米国の中国企業ブラックリスト:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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菅前首相と安倍氏 縁と志
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      【阿比留瑠比の極言御免】 



 27日に挙行される安倍晋三元首相の「国葬」(国葬儀)では、菅義偉前
首相が友人代表として追悼の辞を述べると決まった。菅氏は第2次安倍政
権で官房長官として、7年8カ月の長期にわたり安倍氏を支えた。安倍氏
は退任後、「(妻の昭恵さんから)『あなたは、菅さんほど誰かを支えた
ことがあるの』といわれたよ」と、菅氏に受けた恩の大きさを周囲に語っ
ていた。

 7月12日に営まれた安倍氏の家族葬では、盟友の麻生太郎元首相が「正
直申し上げて、私の弔辞を安倍先生に話していただくつもりだった。無念
です」と弔辞を読んでおり、今回、菅氏が選ばれたのは順当だろう。

[拉致問題きっかけ]

 菅氏は新聞や雑誌のインタビューなどで、安倍氏と初めてじっくり話し
たのは平成13年12月のことだと語ってきた。当時、まだ衆院当選2回生
だった菅氏は「対北朝鮮外交カードを考える会」をつくり、北朝鮮の貨物
船「万景峰(マンギョンボウ)号の入港禁止を可能とする法律策定などに取り組
んでいた。

 菅氏が自民党総務会で日本人を拉致した北朝鮮へのコメ支援に反対しそ
の発言が産経新聞に載ると当時は小泉純一郎内閣の官房副長官だった安倍
氏から「会いたい」と電話がかかってきた。会って話をするとこう言われ
たという

 「菅さんの言っていることは正しい」

 拉致問題への問題意識が2人を結び付けたこのエピソードは有名だが、
共通項は拉致問題だけではない。

 菅氏は当選1回生だった9年2月に、安倍氏が事務局長を務め、中川昭一
元財務相が代表についた自民党の「日本の前途と歴史教育を考える若手議
員の会」に参加している。

 この会は教科書検定のあり方、慰安婦問題、慰安婦募集の強制性を根拠
なく認めた河野洋平官房長官談話・・・などについて関係者や識者を招い
て勉強会を重ね、活動内容を『歴史教科書への疑問』という本にまとめ
た。この中には、菅氏の「政治家こそ解決」と題したこんな言葉も収録さ
れている。

「『従軍慰安婦』の強制連行などは実際になかったことが明らかになって
いるにもかかわらず、それが堂々と中学生の歴史教科書に載っているの
は、非常に問題であります」

 「政治が主体的にこの誤った認識を直さなければなりません。歴史教科
書の記述については、アジア諸国の外圧などもありますが、正しいものは
正しく、誤りのあるものは誤りであると、政治が勇気をもって問題の解決
にあたらねばならないと思います」

[政治課題の継承]

 その菅氏が官房長官時代の26年に、河野談話の作成過程の検証が有識者
チームによって実施され、談話が事実の追及よりも政治的妥協を求めた日
韓合作だったことが明らかにされた。

 菅氏の首相時代の令和3年4月には閣議で、戦後の造語である「従軍慰
安婦」や「いわゆる従軍慰安婦」との表記は誤解を招くことから史実に基
づく「慰安婦」との用語を用いることが適切だという答弁書を決定しこう
指摘した。

 「政府としては、慰安婦が『軍より「強制連行」された』という見方が
広く流布された原因は、吉田清治氏(故人)が『日本軍の命令で。大勢の
女性狩りをした』旨の虚偽の事実を発表し、大手新聞社により、事実であ
るかのように大きく報道されたことにある」一人の政治家の取り組みでは
完結できない政治の課題も、志と縁によって継承されていく。菅氏が安倍
氏が暗殺された奈良市の現場を訪れた7日、改めてそんなことを思う。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

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  松本市 久保田 康文 

産経新聞令和4年9月8日号採録
      

            
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「国葬だなんて言って!!!」
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          前田正晶

街角景気診断のつもりだったが「国葬だなんて言って!!!」と憤慨された:

本9日は早朝から国立国際医療センター(NCGM)に止むを得ぬ事情で出
掛けて、言わば診察なしに近い状態で処方箋を頂いてから、高田馬場駅前
のジムに回ろうと外に出た。そこには運悪く折り畳み傘では間に合いそう
もない雨降り。ジムまでにはバスを3回乗り継がねばならないので、この
交通手段を諦めて思い切って、タクシーを利用することにした。

折角の機会なので、好みである「街角景気診断」を試みようと「運転手
さん、景気はどうですか」と振ってみた。穏やかな語り口の人だったが
「とてもダメです。一向に上向きません」と答えてくれたまでは良かっ
た。だが、話が岸田総理に及ぶと俄然口調がきつくなってきた。「こんな
時に国葬をやるなんて言い出して。あれだけ税金を使うのだったら、そっ
ちを止めてこっちに回して欲しいですよ」と憤慨していたのだった。

私には大袈裟に言えば「目から鱗」の感があった。それは世論調査とや
らで、国葬反対が50%を超えてしまうのは、今回は立憲民主党の泉健太が
代表するような野党とマスコミ連合軍が誘導している結果だろうと本気で
疑っていたのだから。だが、たった一人のタクシー運転手さんから聞いた
だけだが、不景気に悩まされている言わば個人事業主のような人たちは
「岸田さん、税金の使い方がおかしいぜ」と憤っているのだろうと解釈し
たのだった。

まさか、年金生活者である後期高齢者が度々タクシーを利用することで
もないが、今回のような形で「街角景気診断」を試みてみることもまた、
為政者にとっては必要ではないのかと何時も思うのだ。議員は安全のため
にもタクシーを利用しないだろうが、数を抱えておられる秘書さんたちな
ら出来ることではないだろうか。憤慨する運転手さんを慰める間もなく、
タクシーがNCGMの玄関に到着した頃には雨も殆ど止んでいた。

 
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好調な企業収益が証明した「悪い円安」
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               高橋洋一

【⽇本の解き⽅】好調な企業収益が証明した「悪い円安」論調の大間違い
円安ならGDPは伸びる 法人税収増分は中小企業に使え 

財務省が発表した2021年度の法人企業統計で、全産業の経常利益が前年
度比33・5%増の83兆9247億円と過去最大だった。企業の「内部留保」に
当たる利益剰余金は6・6%増の516兆4750億円と初めて500兆円を超え、10
年連続で最大を更新したという。

統計をさらにみると、全産業の営業利益は30・2%増の54兆2156億円、設
備投資は9・3%増の45兆6613億円。なお、設備投資は、有形固定資産
(土地を除く)増減額、ソフトウエア増減額、減価償却費、特別減価償却
費の合計である。

利益剰余金の増加額は34兆3343億円なので、基本的には利益以上に他の金
融資産を取り崩して設備投資したので、まずまずの数字である。

金融緩和効果が出てきたものと思われる。それとともに、最近の「円安是
正のために利上げ」というマスコミ論調がおかしいことを示している。

国内総生産(GDP)統計を見ても、民間設備投資はまずまずだが、政府
公共投資はさっぱりだ。政府が出てくれば、呼び水効果でさらに民間投資
を伸ばすチャンスなのに残念で仕方ない。公共事業を評価する際に使われ
る社会的割引率は現在4%という法外な水準であり、その見直しなど政府
がやるべきことは少なくなく、せっかくの民間投資が好調な状況を生かし
ていない。

法人企業統計では、21年度のほか、22年4〜6月の分も公表されている。全
産業の営業利益は前年同期比13・1%増の17兆6716億円、経常利益は17・
6%増の28兆3181億円。経常利益は製造業、非製造業のそれぞれでも過去
最高である

営業利益が伸びているのは、コロナ禍からの経済・社会活動の正常化で業
績回復が進んだからだ。

また、経常利益が営業利益よりも伸びているのは、非営業利益の投資収益
が伸びているからだ。受取利息等は7兆3573億円で過去最高だった。

その主因は円安による海外投資収益の増加である。円安効果は輸出拡大と
いう形でも現れるが、過去の海外投資収益という形でも表れる。

一般に現地生産に移行していると輸出増にならないので、円安効果は限定
的だといわれるが、現地生産なら海外投資を既に実施しているはずで、そ
の場合には輸出増でなく海外投資収益増に替わっているはずだ。今回の法
人企業統計では、その効果が強く表れている。

設備投資は4・6%増の10兆6108億円だった。5期連続で前年比プラスで、
民間設備投資の基調はいい。脱炭素やデジタル化への投資意欲は相変わら
ず堅調だ。

円安でも企業収益は良くなったわけで、本コラムで筆者が円安ならGDP
は伸びると主張していたことと整合的だ。

企業収益増は法人税増になるので、その増収分を円安で困っているとこ
ろ、例えば中小企業などに使うといい。いずれにしても、円安はGDP増
になるので、その果実を有効に活用すればよく、角を矯めて牛を殺すよう
な、円安是正という間違った対応をしてはいけない。 (元内閣参事官・
嘉悦大教授 高橋洋一)

元内閣参事官・嘉悦大教授

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月8日号採録
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 冬を越せずにウクライナ停戦へ
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            今市太郎


プーチンの「エネルギー攻め」に屈する欧州。

どうやらプーチンは、ウクライナ戦争を巡って欧州圏がもはや徹底抗戦な
どに付き合っている暇はないとして完全に分断し、その一部がウクライナ
に停戦を迫るというシナリオを考えている様子。ここから冬に向けては、
EU圏を真っ二つに分断するような大騒ぎが起きる危険性を相当覚悟してお
く必要がありそうです。(『 今市太郎の戦略的FX投資 』今市太郎)

欧州圏、エネルギー高騰で「冬を越せない」
本邦も8月が終り、少しは秋めいた気候が訪れようとしています。

ところが日本よりもはるかに秋の訪れが早い欧州圏では、ウクライナ戦争
をきっかけにロシアから供給されなくなった天然ガスの影響で燃料代や電
気代が高騰しており、冬が来る前の足もとの状況でもパニック状態になり
つつあるようです。

それもそのはずで、日本円なら月額1万円程度のエネルギーコストが20万
円になります…などと言われれば、普通の庶民は暮らしていかれないのは
当たり前の話。

特にこれから冬場の寒い時期を物理的にも価格的にも乗り越えなくてはな
らないという状況にあれば、凄まじく悲観的な見込みが顕在化することに
なるわけです。

これこそプーチンの仕掛けたエネルギー攻めの大きな罠
ロシアといいますと、ナポレオンの時代やヒトラーの時代に厳冬という大
きな加勢を受けて、その侵攻を打ち負かすという大きな成果を得たことは
あまりにも有名な話です。

どうやらプーチンは、今回もウクライナ戦争を巡って欧州圏がもはや徹底
抗戦などに付き合っている暇はないとして完全に分断し、その一部がウク
ライナに停戦を迫るというシナリオを考えている様子。現実にそうなる可
能性が極めて高くなりつつあるようです。

たとえば、その中心にあるドイツなどは、とうとうロシアからまったく天
然ガスが供給されない事態に陥ることさえ想定しているようです。

とはいえ、いくら代替ガスを手配しても、皆で節約に務めたとしても、も
はや冬を乗り切れないという見方も相当強まっています。

もはやウクライナに正義があろうがなかろうが、とっとと停戦を実現し
て、周辺国の国民の命が奪われないようにすることのほうが重要である…
といった風潮が猛烈に高まりを見せているようです。

本来、ロシアに依存しなくても済むようなエネルギー政策をしっかり実現
できていれば、何の問題もなかったわけです。しかし状況は、端的に言え
ばロシアからガス供給を受けない限り、凍死しないで国民が春を迎えられ
る可能性は低い…というのがドイツにおける一般市民のコンセンサスに
なっている模様。

市民が政権を攻撃しはじめると、EU内でも激しい分断が表面化することが
危惧されています。


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米国の中国企業ブラックリスト
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月4日(日曜日)
        通巻第7451号 
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米国の中国企業ブラックリストは600社に増えた
軍事転用可能性が高いハイテクは輸出規制を強化して対応
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米国エヌビーダ(NVIDIA )とAMD の対中半導体輸出不許可の対象は高度
グラフィックス・ プロセッシング・ ユニット (GPU) だ。もし中国へ輸
出されるとなると、軍事転用は明らかだからだ。
GPU は、グラフィックスやビデオ画像の生成、高性能コンピューティン
グ、人工知能 (AI) や機械学習の加速用集積回路である。

 このニュースは株式市場では否定的に捉えられ、両社の株価は大きく下
落した。過去一年にエヌビーダ は 59.8%、AMD は 49.9% 下落した。

また東京エレクトロンと並んで半導体製造装置メーカーのアプライド・
マテリアルズは、過去一年で45.0%の下落、インテルは同 43.6% の下落と
なっている。
日本の東京エレクトロンの株価も38・7%の下落ぶり(年初の67460円から
9月2日に41340円に)。市場は将来的に中国とのビジネスが消滅すると予
測している。
 米国商務省の輸出規制対象はGPUに限らず、酸化ガリウムとダイヤモン
ドで作られた半導体基板と、ガスタービンの性能を向上させる圧力利得燃
焼 (PGC) 技術にも制限を課した。

 米国産業安全保障局 (BIS) は「酸化ガリウムとダイヤモンドは、それ
らを使用する半導体が、より高い電圧や高温などのより厳しい条件下で機
能することを可能にする材料であり、これらの材料を利用するデバイス
は、軍事的可能性を大幅に高める。
PGC 技術はロケットや極超音速システムなど、地上および航空宇宙への応
用に利用される」としている。

既にトランプ前政権から米国商務省は中国の宇宙、航空宇宙および関連技
術をエンティティ・リストに加えており、米国の国家安全保障ならびに外
交政策に不利益となる製品、技術、ソフトが対象となった。
 商務省は約 600 の中国法人をリストに掲載している。
☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□   
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム 
【知道中国 2416回】                  
 ──習近平少年の読書遍歴・・「あの世代」を育てた書籍(習82)

    ▽
 バアさんの物語は「一心を革命に、一心を人民のためにという紅い心に
二心はない。毛沢東思想を活学活用しようと、彼女のさらなる努力は続
く。より確実で大きな歩幅で、彼女は継続革命の大道を勇猛果敢に前進す
る」と、「文革式大々賛辞」で閉じられている。

 苦境にたじろがず逆境にうろたえず、周囲を励まし敢然と困難に立ち向
かう。こういった生き方は『楊門女将』『釣金亀』のような古典京劇の名
作に登場する老婆に重なる。
71歳の「元気溌剌の共産党員」は中国人が思い描いてきたバアさんの理想
像──バアさんは飽くまでも正しく、家庭・家族の心のより所である──を体
現しているようにも思える。

 そういえば革命現代京劇でも『紅灯記』『龍江頌』『杜鵑山』などに登
場する老婆は準主役級立場から主役を叱咤激励し、革命(あるいは反革命
勢力を打倒・殲滅・粉砕する闘争)に大きな役割を果たす。やや飛躍気味
だが、やはり中国文化──《生き方》《生きる姿》《生きる形》──を知るうえで、
バアさんの振る舞いは要注意なのだ。
 
 実際に家族を内側で統べるのは母親(バアさん)であるはず。であれば
こそ中国の家族制度の基盤は家父長制だとする通説では、中国文化は正し
くは捉まえられないように思う。

『十万個為什麼』と連環画『列寧在十月』も、この年に上海人民出版社か
ら出版された。
 前者は全13冊という大部のシリーズで、第1巻が1970年に出版され、最
終13巻の配本完了74年だった。

セッセと買い込んだが、全巻配本完了までの4年間に発生した主な動きを
挙げておくと、毛沢東と林彪の対立顕在化(70年)、林彪のナゾの逃亡と
モンゴルでの墜落死(71年)、林彪事件総括の第10回党大会(73年)、四
人組台頭と批林批孔運動(74年)──文革後半の激動期を通じて出版し続け
たことになる。

 このように文革は激変し、新たな路線や新たな敵が次々に設定された。
だから新たな政治環境に応じるよう内容の変更を迫られ、編集者も執筆者
も大いに戸惑ったことだろう。

 書名は『十万個為什麼』だが、10万個も「為什麼(なぜ)」と設問され
ているわけではない。
「十万個」はイッパイを表している。第1巻冒頭の「ナゼ、我われは計算
や数字を記録するのに10進法を使うのか」からはじまり第13巻最後の「ナ
ゼ、勝手にツバを吐くのはダメなのか」まで、各巻に100から130前後の
「ナゼ」が挙げられ、その回答がイラスト入りで判り易く解説されている。

 とはいえ「ナゼ、毛沢東は偉大なのか」「ナゼ、文革は発動されたの
か」「ナゼ、劉少奇の粛清は必要だったのか」「ナゼ、林彪は逃亡したの
か」などといった類のアブナイ話は、当然のように扱われているわけがない。
先ずは、子供たちが日頃の生活の中で持つに違いないような素朴な疑問を
解き明かすことで自然科学に対する理解を促そう。これが浩瀚なシリーズ
出版の狙いだろう。

 当シリーズの初版出版は大躍進失敗から毛沢東の権威が後退し、どん底
経済立て直しに辣腕を揮ったことで国民間に劉少奇への期待が高まった時
期の1962年だった。
1970年版は1962年版の改訂版で、劉少奇と毛沢東の立場が逆転するなど、
政治情況が大きく変化した状況下では、さすがに初版シリーズをそのまま
出版するわけにはいかなっただろう。

 その辺りに事情は、各巻冒頭の「重版説明」で「これまで叛徒・内奸・
工賊の劉少奇の反革命修正主義文芸の黒い方針とその影響下にあって、多
くの誤りが存在し、
マルクス主義・レーニン主義・毛沢東思想を積極的に広めないだけではな
く、〔中略〕知識万能を宣揚し、趣味性を追及し、封建・資本・修正主義
の毒素を撒き散らす内容の書籍が少なからず横行していた。偉大なるプロ
レタリア文化大革命の運動の過程で広範な労働者・農民・兵士と紅衛兵の
小将軍は、それら書籍の持つ誤りを厳格に批判し、修正主義文芸の黒い方
針と黒い方針による出版がもたらす害毒を徹底して粛清した」
と説明されている。
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)(承前)安江仙弘「革命運動を暴く:ユダヤの地を踏み
て」ハンガリー革命の終り
 ハンガリー革命の混乱に乗じてルーマニアやチェコは協商国の秩序維持
を名目にハンガリーに侵攻、軍隊のないハンガリーは如何ともすることが
出来ない。
 『両国の兵士は混乱状態に乗じてこれまた盛んに発展する(略奪する)。
その個人的戦利品を兵卒らは持ち帰ることが出来ないから、皆二束三文で
売り飛ばす。
これを買うのは皆ユダヤ人で、ユダヤ人は兵卒の来る停車場付近に網を張
り、千円のダイヤの指環を十円二十円で買い取る。この買い取られた品物
は翌日になるともう既にドイツユダヤ人の所有に移って居るという有様で
あった。
この間ベラ・クンは虚報を発し、近く露国より援軍來るべしと国民に宣伝
した。もちろん露軍は終りまで影も形も見せなかった。ハンガリー人らが
当時の物凄き光景を私に語った時、傍らに居った婦人らは、当時を追想し
て身を震わし顔を掩うた。この戦慄すべき共産革命を実行した首謀者、ベ
ラ・クン本名コーン以下九割まではユダヤ人だったのである』 
 
 共産党の横暴と協商国の蹂躙に対しマジャールの血は再び沸騰し、青年
や在郷軍人は剣を取って立ち、愛国の叫びは、それからそれへと伝わっ
た。そして各地に自治軍が組織され、海軍提督ホルテ・ミクロスを長とす
る学生軍はブダペストに向って進軍する。
 『学生軍がいよいよ首府に近づいた時市民の歓声はどんなであったろ
う。市民は救いの神として狂喜して彼等を迎えたことはいうまでもない。
狡猾なるベラ・クンは学生軍の前進を聞き、そのブダペスト進入に先立っ
て1919年8月首府を落ち国外に遁走した。ここにおいて過激政府は成立後
133日目にして瓦解し、ホルテ・ミクロス提督は選ばれて執政となり、翌
1920年3月憲法を制定した。社会主義にも共産主義にも苦き体験をなした
ハンガリー人は、国家の政体は王国に勝るものなきを自覚し、王のなきに
拘らず、ハンガリーは王国なる旨を宣した』
 共産主義者は破壊の後に建設と称し、人間の歴史以来、改善進歩せしめ
つつある、あらゆる制度を破壊し、各民族各地方に応じ独特の発達を遂げ
た貴重な文化を壊滅し、燦然たる芸術を滅却し、人間性の弱点につけ入り
宗教心道徳心を根本より退廃せしめ、人生のあらゆる歴史を抹殺して、原
始時代の蒙昧に導き、斯くてのち共産天国を出現せんとする。 ※LGBTQな
ど形を変え現在も進行中。

 共産革命によって非常な苦痛をなめたハンガリーの人々は、ユダヤ人を
嫌悪すること実に甚だしい。
あるハンガリー人は「ユダヤ人は3・4m後ろから来ても、感じでその近
づいたことが解る」と答えたほどユダヤ人に対する感情は鋭敏になってい
る。最近まで首府ブダペストには「ユダヤ人入るべからず」の札をかけた
レストランやカフェーがあった。また政府はユダヤ人を調査する目的でパ
スポートに宗教を記入せしむることにした。
 ハンガリーの大学は国立で入学定員を民族別割合にするもユダヤの大会
社はハンガリーの大学卒業者を採用しない。また政府が外債を募集しても
ユダヤ新聞がハンガリーの内情暴露し、外国に悪宣伝するので、借款はい
つも失敗に終わるという。それほど欧州におけるユダヤの支配力は強いのだ。
 
 戦争での略奪は湾岸戦争でも行われ、クウェートでは新聞記者は高級カ
メラを3〜4台も首からぶら下げていた。
イラク戦争ではバグダッドの考古品や美術品は軒並み持ち去られロンドン
に送られた。イラクでは欧米のジャーナリストや考古学者といえば泥棒の
ことである。(続く)
  (PB生、千葉)


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重 要 情 報
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◎アメリカの企業に見る「今昔物語」ー
            製造業が衰退:前田正晶

私が既に取り上げた「今昔物語」に関連して、畏メル友RSと意見交換を
したので、新たにアメリカにおける企業の今昔物語を考察してみようと思う。

私は「製造業こそ会社のあるべき姿であり、製造業の繁栄が国の成長発
展に貢献するのである」というような時代に育ってきたと思っている。そ
して、未だ未だ我が国では「物を作る会社」はアメリカほどに衰退してい
ないと思っている。だが、そこにはGAFAMがあった。

例えばア、メリカではデトロイト、鉄鋼業、紙パルプ業界等は衰退と言
えるだろうし、古くは繊維産業には見る影もないのがアメリカの製造業
だ。だが、GAFAMはあの盛況である。一方、我が国には日本版「GAFAM」は
登場していないと思って見ていて誤りではあるまい。

企業というものは創意工夫して時代に対応するか、自ら変化を創りだし
ていくか、自分で時代に即応して変化して行かない限り、生成発展もでき
ないし、長続きできないのではないのか。嘗て、シアトル市郊外のショッ
ピングセンターの片隅に誕生したマイクロソフト社とは「コンピュータの
ソフトを創っている」と聞いた時は、そんなことが商売になるのかと奇異
に感じた。PCなど影も形もなかった頃のことだ。

シアトル市の南の外れにあったスターバックスは、最初はコーヒー豆屋
だったとWikipediaにあった。それが82年に今の業態に変え、80年代後半
には我が社の広大なカフェテリアの片隅に幟を立てて進出。「あれは何で
すか」と副社長に尋ねると「何でも、これまでのコーヒーではなく、苦い
のが売りだそうだ。一杯試して見ろ」と言われて飲んでみれば、我が国に
あるような普通に苦いコーヒーだった。「これがアメリカで受けるか?」
と誰しもが思っていたが、今日の盛況。

2,000年にリタイアした後で初めてアメリカに「pleasure trip」で出掛
けていったときのことだった。歓迎してくれた旧知の元は大型貨物船部門
の副社長だったP氏の日本人の奥方が、旦那にせがんでスターバックス
コーヒーの店舗の長蛇の列に並んで「カフェラッテ」を自宅で出来るマシ
ンを買って、夕食の後で振る舞ってくれたのだった。これが、あの古いビ
ルに本社があったコーヒー会社かと、僅か6年の間にこの成長かと驚嘆さ
せられた。

この元P副社長はアメリカ最大のコンテイナー船のSeaLandから、我が社
が作った自社の大量の対日輸出の製品を運ぶための会社に引き抜かれてき
た人物。そのウェアーハウザーの船舶部門のWestWoodも、SeaLandも、APL
も消えてしまった。だが、今や我が国のNYKもMOLもKーLineも大繁盛。時
代の変化は解らないものだし、急速なのである。

ウエアーハウザーはドイツからの移民がワシントンとオレゴン両州の森
林をインディアンから買い取って材木会社として発展して成功し、1900年
に法人化した。そして、更に自社の木材(天然)資源を有効活用すべく川
下である紙パルプ産業へと縦方向への多角化経営に成功し、アメリカ国内
での上位50社に入るまで発展した。だが、インターネットとディジタル化
の急速な発展に遭い、印刷(紙)媒体の将来を不安視して2005年から紙パ
ルプ部門からの撤退を開始していた。

製紙産業の将来に見切りを付けたという点では、アメリカ最大即ち政界
最大のインターナショナルペーパー社も同様で、ウェアーハウザーに遅れ
ること2年で撤退を開始した。既にアメリカ国内では印刷用紙類の生産は
していない。私はこの辺りの果断に見える経営判断は「二進法的思考体系
の為せる業だ」と断じている。即ち、「継続か完全撤退か」の二択であ
る。我が国の思考体系にではあり得ないことではないだろうか。

アメリカは未だに建国以来250年に満たない国であるから、創業100年な
どという会社が少ないのだろうが、我が国には江戸時代から存続している
店は幾らでもある。紙流通業界の大手である新生紙パルプ商事株式会社を
構成している一社の元の岡本商店は、その起源は元禄時代にあり、大昔の
電信略号は「げんろく」だったのだ。

「何だ。結局はそれが言いたいのか」と言われそうだが、この辺りに我
が国とアメリカとの文化と思考体系と価値の基準の相異があるのだと思っ
ている。このように言う事が正しいかどうかは知らぬが、我が国には未だ
斬新なこと、先例が少ない物は容易く受け入れて貰えない感があるのだ。
だが、長命の会社や商いの形態は残っている。


◎大至急、これを印刷して、チラシ配布、その他あらゆる手段で、拡散し
て下さい。北村維康

デニーが沖縄の知事になれば日本は中国に呑みこまれる。

チベットやウィグルで、どんな惨状になっているか。これとおなじこと
が、沖縄でも起きる。福建省から中国人が大量に入ってきて、人口構成が
変わってしまう。間違いなくチベットやウィグルと同じことが起きる。中
国は解放というが、反抗する沖縄人はどんどん強制収容所に送られて、洗
脳と拷問の日々が続く。臓器はすぐに取られる。国連の人権委員会の正式
報告書を読めばわかることだ。

だから、絶対に、デニーを沖縄県知事にしてはならないのだ。もし知事
にすれば、次は沖縄県人の大不幸が、口をあけて待っている。


◎昔はロシア帝国、今は●●である。:北村維康

テーマ:ブログ

嘗て日本が、日露戦争に勝った時、狂喜したのはトルコなどの、従来から
ロシアに痛めつけられてゐた中近東、アジアの国々であった。いままた、
この傍若無人な怪物が、世界を席巻しようとしてゐる。それは●●である。
こいつはまるで、古事記に出てくる八岐大蛇とそっくりだ。しかし素戔嗚
尊は、知略をめぐらして大蛇に酒を飲ませ、酔って寝込んだところを、退
治するのである。そして大蛇から出てきた剣は、三種の神器の一つとなる
のだ。正に、「皇国ノ興廃、コノ一戦ニアリ」なのである。



━━━━━━━
身 辺 雑 記
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10日の東京湾岸は曇り。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

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渡部 亮次郎
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